OSTRACISM CO.

ScalaとOCamlとF#とPythonと...

互換性

 Scalaを使うのを躊躇う点がバージョン間の互換性の無さだ。例えば2.10で作ったjarをscalaコマンド(実体はシェルスクリプトやバッチ)で運用してたとする。Scalaのバージョンを2.11にすると当然のように動かない。jarを再度ビルドしなくてはいけない。再ビルドだけならまだしも、時にはコードの書き直しもある。XMLはScalaの一級市民だったはずなのだが、2.11から別ライブラリ扱いになり、EclipseのScalaプラグインの作る初期プロジェクトには入ってない。XMLの特別扱いはやっぱりやり過ぎだったと思ってるんだろうなぁ。ともかく、一度作ったjarを永続的に使いたかったらscalaコマンドなんぞ使わずにScalaライブラリを明示的に指定してjavaコマンドを使うことになる。まぁ、Pythonだって2.x間でも結構厳しいので仕方がないのかもしれない。Cで書かれててもLinuxのディストリビューションのライブラリのバージョンに依存してしまってるわけだし、高機能な環境では互換の問題は避けられない。


2015.01.21


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OSTRA / Takeshi Yoneki