モロ☆作品の女性

女性(作品名)
1973彼女(不安の立像)
1974母さん(夢みる機械)、月島令子(赤い唇)
1975ナミコ(マッドメン)、雅子(真夜中のプシケー)
1976大神美弥・弟橘姫(暗黒神話)
1977女(男たちの風景)
1978青廉(孔子暗黒伝)、精衛(徐福伝説)、ゼピッタ(コンプレックス・シティ)、ララ・リーチャ(失楽園)、ママ(詔命)、母(袋の中)
1979少女(海の中)、白い女(砂の巨人)、奥さん(子供の遊び)、ナミコ(鳥が森に帰るとき)、ゼピッタ(広告の町)、ウーラ(地獄の戦士)、セッちゃん・母(商社の赤い花)、妊婦(ブラック・マジック・ウーマン)
1980奥さん(桃源記)、ナミコ(オンゴロの仮面)、ゼピッタ(天崩れ落つる日)、ミエコ(ユニコーン狩り)
1981ナミコ(大いなる復活)
1982女(沼の子供)、クレタの女(ロトパゴイの難船)、OL(会社の幽霊)
1983ゼピッタ(わたしは快になりたい)
1984竜児女(西遊妖猿伝)、真理子・娼婦(子供の王国)
1985美加(花咲爺論序説)、碁娘(碁娘伝)
1986七仙姑・二郎(西遊妖猿伝)
1987瓜生織江(幻の木)、二娘(西遊妖猿伝)
1988小琴・奥さま(毛家の怪)、美加・織江(川上より来たりて)
1989百花羞(西遊妖猿伝)
1990沢口・千鶴子・姉さん(天神さま)、美加(天孫降臨)
1991美加(天孫降臨 若日子復活)、みどり・渚(うつぼ舟の女)
1992水野九実子(蟻地獄)、二娘(西遊妖猿伝)
1993菊恵・美加(黄泉からの声)、百花羞(西遊妖猿伝)、碁娘(碁娘後伝)
1994繭子(産女の来る夜)、渚(海より来るもの)、一升金・羅刹女(西遊妖猿伝)
1995渚(六福神)、栞・紙魚子(生首事件)、百花羞・一升金・羅刹女(西遊妖猿伝)
1997ムーラ(夢の木の下で)
1998竜児女(西遊妖猿伝 加筆)、石の中の女(石の中の女)
1999七仙姑・二娘(西遊妖猿伝 加筆)、小玉(諸怪志異)
2000碁娘(碁娘翅鳥剣)
2001碁娘(棋盤山)
2003岩淵翔子・ハイキングの女の子・小野寺みゆき・三輪山の女(魔障ヶ岳)

 かつてのモロ☆作品に登場する女性は非常に魅力的であった。設定とかキャラクターでなく、絵が魅力的だった。初期のナミコ、弟橘姫、精衛、初期のゼピッタ、ララ、リーチャも妖しげな魅力に満ちていたが、その後より洗練され、後期のナミコ、後期のゼピッタ、ユニコーン狩りの女学生、会社の幽霊のOL等の艶のある線が確立され、無駄に色気を振りまき、モロ☆美女は竜児女で完成された。初期の碁娘は匂い立つ美女であった。
 モロ☆作品で最も人気の高い女性キャラクタは竜児女だと思うが、これが絵的に魅力的なキャラクタの頂点である。
 悲しいことに80年代後半から90年代にかけ、急速に線から艶が消えていった。西遊妖猿伝の加筆が設定において竜児女と七仙姑を救うためのものであるのは理解できるが、やはり絵の魅力が違いすぎた。
 美加は最も絵に魅力があった時代には数コマ(しかも眠っている)しかなく、次に登場したのはもう絵の魅力が落ちてからであり、残念なキャラクタだ。
 渚、栞、紙魚子、百花羞、一升金、羅刹女、小玉、特に羅刹女は80年代前半の艶のある線で見たいが、これはないものねだり。ゼピッタはもう描かないほうが良いだろうし、本人も描くつもりはないだろう(栞・紙魚子が路線としては近いということもある)。

2005.12.28