OSTRACISM CO.

C#とObjective-CとJavaと...

開発環境

 執筆時点(2005年7月)において、.NET Frameworkで開発する場合、現実的な選択肢はMicrosoft Visual C# .NET 2003となる。2005のβ版は存在するが、製品版の登場は年末でこの試みには間に合わない。ひとつのクラスを複数のファイルで記述できるなんていう機能も追加され魅力的なのだが、普通、開発者は枯れた環境を好む。C#Builderという手もあるのだが、多分.NET Frameworkの日本語のリファレンスがないと思う(これは上記β版でも同様)。そのうち試そうとは思う。

 Cocoaの開発はMac OS X付属のXcodeしかない。迷うことなくこれしかない。で、例によって日本語のリファレンスはない。日本のアップルはMac OS Xアプリ開発を広めたいと思うならまずこの点を是正する必要がある。「Objective-C プログラミング言語」(http://developer.apple.com/ja/documentation/cocoa/Conceptual/ObjectiveC/index.html)というような有意義な翻訳は行ってはいるが、圧倒的に量が足りない。最初は機械翻訳でドラフトでもいいんだから。

 さてJavaだ。JBuilderは安くなったとはいえ他に比べると値が張るので置いといて、現在有力なのはEclipse。EclipseをVisual Editorと組み合わせて最初使い始めた。どうもしっくりこないのでNetBeansに移行した。でも、しっくりこないのは同じ。どちらもうるさいくらいコード入力に干渉してくる。勝手に括弧を閉じるのはやめてほしい。
 Javaは日本語のリファレンスがきっちり用意されている。読みやすいかとか理解しやすいかという点はライブラリ構築のフィロソフィーにも関わってくるのだが、かなり厳しい。ファイルをシークするのにFileChannelというクラスを使うなんて、思いもよらなかった。Javaってばこんなんばかり。

2005.07.03
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OSTRACISM CO.
OSTRA / Takeshi Yoneki