慎吾 「あのーすいませんお水いただけますか?」
CA 「はいかしこまりました、少々お待ちくださいませ」
慎吾 「普通じゃん」
友人 「そうだね、山田航空なんて言うから心配したけどキャビンアテンダントの人たちは
特に問題無さそうだ」
慎吾 「でもさ普通でいいのかな?」
友人 「え?」
慎吾 「山田航空なんて皆知らないじゃん」
友人 「うん」
慎吾 「だからちょっとでも他と違うとこ作るためにもっと丁寧にって言うか、むちゃくちゃ礼儀正しいのどうだろ」
友人 「うーん」


慎吾 「あのすみませんお水いただけますか」
男  「オス!自分はお水をお持ちするであります!」



友人 「いや男は無いだろ、男は」
慎吾 「そっか」
友人 「ていうか行き過ぎ、応援団じゃん、それじゃ」
慎吾 「そうかそうか、あくまで女性のキャビンアテンダントさんだね」
友人 「そうそう」


慎吾 「あのすいません」
女  「はっ」(かしこまった感じで)
慎吾 「イや・・・あの・・そんな・・・やめてくださいよ正座なんて」
女  「勿体無いお言葉恐縮至極に御座います」

慎吾 「いや、あの、水が欲しいだけなんですけど」
女  「は…ワタクシとしました事が気付きませんで、申し訳もございません」
慎吾 「いや別に・・・」
女  「かくなる上はこの身を持ちましてお詫びをさせていただきます」
慎吾 「ちょちょっと、やめてくださいよ」
女  「御止めなさいますな、さらば!」
慎吾 「あー、ちょっと!水」



友人 「だめだよ」
慎吾 「そうだね」
友人 「だいいちそれじゃ礼儀ただしいって言うより時代劇じゃん」
慎吾 「かたじけない」
友人 「いや、その言葉、使い方違うと思うけど」
慎吾 「じゃあさもっと進んでロボットだったら礼儀正しいよな」
友人 「あ、なるほど、今だいぶロボットの開発も進んでるしね」
慎吾 「近い将来出てくるかもしんないよ。ロボットキャビンアテンダントさん」


慎吾 「あのすいません」

ロボット「ナ・ン・デ・ス・カ」



慎吾 「やっぱいいや」

友人 「なんで?いいじゃんロボット」
慎吾 「お前キャビンアテンダントと合コンって言われて行ってみたらロボットだよ相手」
友人 「なるほど」
慎吾 「ロボットと山手線ゲームやっても絶対負けんじゃんよ」
友人 「そういう問題じゃないと思うけど、まあこういうと合コンのためみたいで
すごく失礼だけど、ロボットはちょっとな」
慎吾 「ていうか、やっぱり人の温もりが無いとだめなんだよ。親しみっていうか?」
友人 「そうだよな」


慎吾 「あのすいません」
女  「何?」

慎吾 「いやーあの、お水もらおうかなと思って」

女  「あ、水ね。あー取りに行くのめんどくさいからこれ上げる」

慎吾 「え?」

女  「私の飲みかけだけどいいよねぇ別にぃ」

慎吾 「ええ?」

女  「どう?最近?」

慎吾 「どうって?」
女  「飲みに行ったりしてるの?水」
慎吾 「水?水は別に飲みに行ったりとかは」
女  「またまたぁー香取ちゃーん」
慎吾 「香取ちゃんって」
女  「六本木とか行ってんでしょー」
慎吾 「いや・・・水飲みにそんなところ行きませんよ」
女  「ほんとー?いやよー他のお店でばっかり水飲んでちゃぁ」


友人 「うぜえよ」

慎吾 「まあな、あんまり親しくされてもな」
友人 「親しくって言うより馴れ馴れしい。やだよそこまでの人は」
慎吾 「可愛げが無いとな」
友人 「そうそう、可愛げが無いと」
慎吾 「犬みたいにな」
友人 「犬?」


慎吾 「あのすいません」
犬  「ワン」
慎吾 「お水いただけますか」
犬  「ハッハッハッハッ・・・」
慎吾 「あの水ー」
犬  「ハッハッハッハッ・・・」
慎吾 「(言い聞かせるように)みーず」
犬  「ハッハッハッハッ・・・」


慎吾 「やっぱり犬には無理だわ」
友人 「わかってるよ」
慎吾 「なんだろな。犬も確かに癒されるけど、笑顔がいいよねキャビンアテンダントさん達の」
友人 「そうだよねぇ」


慎吾 「あのすいません」
女  「あはははははは(馬鹿笑い)」


友人 「違うだろそれは、それは笑顔とは言わないだろ」

慎吾 「そうか、でもキャビンアテンダントさん達の笑顔見てると
なんだかこっちまで楽しくなってくるよな」
友人 「そうそう、旅の楽しさが増すって言うか」


慎吾 「あのーすいません」
ポンポン(太鼓)
落語家「えー毎度ばかばかしいお客様でぇ」



友人 「失礼だろそれは」

慎吾 「そうだよな。てか落語ってのが違うのかもね」
友人 「まともなこというじゃん」


慎吾 「あのすいません」
女  「はいどうもーーキャビンアテンダントでーーす」
男  「パイロットでーす」

女  「二人合わせて」

二人 「飛行機ーずでーーす」

女  「って、あんたは操縦してなさい!」

二人 「どうも!ありがとうございましたぁー」



友人 「水は?」

慎吾 「え?」
友人 「水、たのめてないじゃん」
慎吾 「ああ」
友人 「頼み事できないんじゃ意味ないじゃん」
慎吾 「そういえば、俺が頼んだ水まだ来てない」
友人 「確かに」
慎吾 「だめだな山田航空」

ANAなら大丈夫お客様のご要望があれば客室乗務員が迅速に対応いたします



剛  「うわーーすごい窓の下一面の雲の海だ。今何処飛んでるんだろうね木村君」
木村 「空じゃん?」
剛  「曲行って曲」

  〜peace♪