1日目は講議 福井県立大学生物資源学部の岩崎先生に,DNAの基礎について,講議していただきました。 |
2日目も講議 同じく県立大学の高木先生に,DNAの情報を元に作られるタンパク質についての講議を受けました。御自分の研究等も紹介され,興味深かったです。 |
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3日目は昼食をはさんで約4時間の実習です。BIO-RAD社の遺伝子実験キットを使いました。実習は,犯罪現場で採取したDNAサンプルと,5人の容疑者のDNAとをフィンガープリント法で比較して,真犯人を特定すると言う設定です。講師は1日目に引き続き福井県立大学の岩崎先生と,藤澤先生です。 |
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ティーチングアシスタント(TA)に県立大の学生さん,院生さん達も来てくれました。実習が始まる前に,DNAを溶かしているところです。 |
あらかじめ班ごとに,犯罪現場から採取されたDNAサンプルと,容疑者のDNAサンプルをチューブに入れておきました。 |
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生徒はまず,ピペットの操作の練習をしました。初めて持つ精密ピペットに緊張しましたが,すぐになれました。 |
各DNAサンプルに制限酵素を入れ,DNA断片を作ります。制限酵素によるDNAの切断には37℃で45分以上かかります。その間に昼食。 |
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制限酵素処理が終わったら,各サンプルと,遺伝子マーカーを電気泳動槽にセットした,アガロースゲルのウェルにそーっと注ぎます。これがもっとも慎重を要した操作でした。いらないゲルで練習をしてから,本番を行ないました。 |
いよいよ電気泳動を開始しました。各班とも,ウェルへの注入(アプライ)はうまくいったようです。TAの皆さんも,「上手だ」とほめてくれました。 |
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電気泳動が終了して,DNAの断片を見るために染色液につけました。安全な染色液のため,染色には時間がかかります。うまく染色できれば,こんな結果になるでしょうという紹介と,そのあとの処理について説明を受けたあと,本日の実験は終了しました。岩崎先生,藤澤先生,TAの皆さん,本当にありがとうございました。 | そして,翌月曜日,染色されたゲルを脱色したところ,見事にDNA断片のバンドが見えてきました。一番左がマーカー,そのとなりが,現場から採取したDNAです。その次から5つが,容疑者5人のDNAですが,3番目の容疑者のものとバンドが一致することが分かります。 |