目的 細胞の運動である原形質流動を観察し,そのスピードを測定する。 アメーバ運動も原形質流動によって起ることを確認する。
実習の手順 (1)オオカナダモの葉をちぎり,水で封じて観察する。 (2)葉緑体が原形質流動によって動いている細胞を探し,流動の方向と接眼ミクロメーターの目盛りをあわせる。 (3)メトロノーム(60打/分)の音を聞きながら,適当な距離を移動するのにかかる時間を計る。 (4)測定した時間と葉緑体に移動距離から,原形質流動の速度を求める。 (5)アメーバを観察し,仮足を伸ばす運動も,細胞内を顆粒が流れていく原形質流動によることを確認する。
指導のポイント (1)室温が低い場合,あらかじめ白熱灯下でオオカナダモをあたためておくと,活発な原形質流動が観察できる。 (2)オオカナダモの葉は3層の細胞でできている。絞りを調節する(開く)ことで,注目する細胞にだけピントがあうことを操作によって気付かせる。 (3)生徒は葉緑体自信が運動していると誤解しがちである。細胞質の流れによって葉緑体が動いていることを,細胞の角などでの葉緑体の動きによって確認させる。
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