目的 ミクロメーターを用いてタマネギの鱗茎の各部位の細胞の大きさを測定し,鱗茎の成長が分裂のよるものなのか細胞の成長によるものなのかを推定する。
実習の順序 (1)タマネギの鱗茎を切り,中心から外側へと各麟片葉のよく似た場所の表紙細胞を切り出してプレパラートを作る。 (2)視野の中のタマネギの細胞を5個選び,長辺の長さをミクロメーターで測定する。 (3)同時に,核の直径も測定しておく。 (4)測定結果を表にして,成長の要因を考察する。
指導の手順 (1)麟片葉の表皮細胞を切り出す時,いずれも中央付近から切り出すことを確認する。 (2)測定する細胞を選ぶ時,視野の中から,大きいものばかりや,小さいものばかりにならないよう注意する。
考察例 中心に近い麟片葉ほど細胞は小さい(短い)ことから,麟片葉の成長は細胞の伸長によるものであると推定される。しかし,この仮説を確実に裏付けるには,麟片葉の基部から先端までの細胞数を数えるなどの検証がさらに必要になる。 核の直径は違いがないことから,細胞が伸長しても核の大きさは変らないことがわかる。
*画像を追加する予定です。
|