2.細胞の大きさを計るには

−接眼ミクロメーターの目盛りは何μmか?−

目的
自分が使用する顕微鏡の各倍率で,接眼ミクロメーターの1目盛りは何μmに相当するかを知る。

実習の手順
(1)接眼ミクロメーターを接眼レンズにセットする。

(2)対物ミクロメーターをステージに載せ,ピントをあわせて接眼ミクロメーターと対物ミクロメーターの目盛りが重なるところをさがす。
(3)対物ミクロメータの目盛り数×10/接眼ミクロメーターの目盛り数 を計算し,その倍率での接眼ミクロメータの1目盛りの大きさを記録する。
(4)倍率を変えて(3)をくり返し,各倍率での接眼ミクロメーターの1目盛りの大きさを記録する。
(5)頭髪の太さ等を測定し,それが予想される値になるかを確認する。

指導のポイント
(1)接眼ミクロメーターを接眼レンズにセッとする時,接眼レンズの筒長がレンズにより異なることを確認させ,間違わないように注意する。
(2)生物材料を観察する時と同様,光の当て方,目盛りの視野内への移動,ピントの調節方法について慣れさせる。
(3)手順(3)の計算は,なぜそのような計算になるのか十分意味を理解させる。

(4)毛髪はセロファンテープでステージに張り付ければ容易に観察できる,対物ミクロメーターを試料の観察には使用しないよう注意する。


太い線は対物ミクロメーターの目盛り(間隔は10マイクロメートル)細かい数字の入った目盛りは接眼ミクロメーターの目盛りです。接眼ミクロメーターの20目盛と対物ミクロメーターの5目盛が重なっているのがわかります。したがって,この倍率での接眼ミクロメーターの一目盛は5×10/20で,2.5マイクロメートルと言うことになります。


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