目的 顕微鏡の基本操作の修得。よく見るためには光の確保,ピントの調節,絞りの調節,が大切であることを知る。
実習の手順 (1)ロッカーから顕微鏡を運び,実験台のに顕微鏡を置く。 (2)顕微鏡の各部の名称と操作を確認する。 (3)顕微鏡観察に必要なスライドガラスなどの入ったセットを配付し,内容を確認する。 (4)トレーシングペーパーに縮小コピーした新聞紙面などを見させて,見え方(倒立増),反射鏡の調節,ピントの調節を体得する。 (5)タマネギの麟片葉の表皮細胞を観察する。無染色で核を観察する際に,絞りが重要であることを伝える。
指導のポイント (1)プレパラートを作る際は普通サンプルは薄いものか薄く切った切片を用い,必ず水で封じて観察することを伝える。 (2)タマネギの表皮細胞の核を観察するために,絞りを操作することを強調し,また,ピントの深さについても説明し,絞りとピントを動かして核を探させる。 (3)トレーシングペーパーを使った練習の時に,明るさの調節を特に留意する。また,低倍率から高倍率にかえる時,粗動ネジを動かさずにレボルバーを回転すること
を伝える。 (4)平面的に見える細胞も実は厚みがあることを,微動ネジの操作によって確認させる。(そこにあっても,見えないことがある)
雑誌の記事をトレーシングペーパーに縮小コピーしたもの。紙の大きさはスライドグラスと同じにしてある。

文字を拡大すると紙の繊維まで見えてきます。タマネギの細胞は,絞りを調節するだけで,見え方か大きく異なります。
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