喉頭ガン

総論
喉頭ガンのほとんどは偏平上皮ガンで声帯付近にできます。タバコとの因果関係が深く、加えてアルコールを飲む人は更に発生率が高くなります。また、60〜70才代の中高年齢の男性に多いのも特徴です。最近では、胃酸が刺激となって発生するという説もありますので、胃酸が逆流しやすい人も要注意です。初期症状として、声枯れ、進行すると食べ物が飲み込みにくい、血痰があらわれます。
 
主たる検査法
喉頭鏡や気管支鏡で直接観察したり、患部を少量切除し、組織診をしたりします。また、浸潤や転移を調べるため、CTMRIの検査も行います。
 
主たる治療法と予後
喉頭ガンは発生した部位により治療法が異なります。声門の上、声門、声門の下に大別され、各々T〜W期に分類されます。声門の上のT期は声門の上に小さく限局、U期は声門の上へ浸潤するが声帯には及ばない、V期は声帯を侵すが喉頭に限局、W期は近くの組織に大きく浸潤、あるいは遠隔転移があるです。
声門のT期は声帯に限局していてガンが小さい、U期は声門の上、あるいは下に浸潤し声帯のガンが大きい、V期は声門の上下に浸潤し声帯のガンが大きい、W期は近くの組織に大きく浸潤、あるいは遠隔転移があるです。声門下のT期は声門の下に小さく限局、U期は声帯に浸潤する、V期は声帯から声門の上に浸潤するが喉頭に限局している、W期は近くの組織に浸潤するか遠隔転移があるです。
喉頭ガンの手術は話す、食べる、息をするという重大な機能を損なう恐れがありますので、放射線療法が第1選択治療となります。これで小さくならなかった場合、手術となりますが、できるだけ声帯は温存するようにします。それでも生命を脅かす状態になると声帯を含む喉頭の全摘が行われます。この場合、手術後の発声(げっぷを利用した発声方法、のどに穴を空けて小型のマイクロホンを取りつける発声方法)、食べ方等のリハビリが必要となります。
T期の各部の5年生存率は80〜95%、U期は声門上で60〜70%、声門で70〜80%、声門下で30〜40%、V期は声門上で50%ぐらい、声門で50〜60%、声門下でわずか、W期は声門上で10%未満、声門で30%未満、声門下ではまずないです。