3日目
台湾はみんなで行って、夜市でワイワイ騒ぐのがいい。
一人で夜市は結構寂しい

今日も昨日と同じように幾分早起きをして、ガイドブックとにらめっこをする。しかし、こうしてガイドブックを隅から隅まで読んでみると、いかに台湾が行くところが少ないかってのが良く分かる。やっぱり、台湾の一番のメインは“食”なんだろうな。

結局、九イ分(にんべんに分という字)という街に出かけることにした。この街は「非情城市」という映画のロケ地として使われ、以後、急激に人気の出た街らしい。古き台湾の街並がそのまま残っている街とも言われているらしく、外人のみならず台湾人もよく訪れるのだそうだ。
行き方としては、台北の駅からMRTではなく鉄道で約1時間。そこからさらにバスで30分と結構な長旅である。
そうと決まったら早速準備をして外に出る。しかし、、、今日も雨だぁー ホント勘弁して欲しいよ・・・

台北駅につき、切符を買う。ただ、いまいちどこまでの切符を買っていいんだかよく分からん。とりあえず駅員に向かって「Excuse me?」と英語で聞いてみる。と、その瞬間、後ろに並んでた人や駅員さんが「どこに行くんだい?」と優しく日本語で聞いてくれた。ちょっとこれにはマジで感動!というよりは、びっくり。ホント、海外でこんなに親切にしてもらったのなんて初めてかも?思わず「サンキュー」「ありがとうございます」「謝謝(シェシェ)」を連発してしまった。

気持ちの良いまま電車に乗り込み、時間どおりに駅に到着。それから、続いてバスに乗り、目的地へと向かう。
結構、急な山道を登ったところで九イ分に到着。土曜日だからだろうか?結構、人が大勢いる。

早速、街を散策。なるほど、なかなか雰囲気のある街だ。ただ、せまい。街というよりは居住区の一角って感じで、これだと30分もしないうちに全部廻り切ってしまいそうだ。しかも、この狭い道をかなりの数の観光客が傘をさしながら歩くもんだから邪魔だったりゃありゃしない。頭は濡れるは、人ごみをよけるのに苦労するはでかなり疲れる・・・
程よく歩いたところで、映画「非情城市」のロケ地となったレストランに行き、写真を撮ってその場を去る。本当ならここで一息つくためにどこかお店に入るところなのだが、お昼時だからだろうか?どこの店も一杯で座る席すらない。しかも、日本人のツアー客らしき団体も一角を占領しててなんか嫌な感じ。気分が悪いので、もうとっとと台北市街に戻ることにする。

帰りは帰りでバスは20分近く来ないわ、電車は40分近く来ない&座れないわで台北市街についた時はもうホントへとへと。なんだか行って良かったんだか、悪かったんだかわかりゃしない・・・

もうとっくにランチタイムは過ぎており腹がペコペコだったので、昨日行ったお店に入り昼飯にする。

昼の献立

・牛肉麺
日本で言うなら肉うどんって感じだろうか?醤油ベースの牛肉がたっぷり入った麺で美味しい。でも、日本では出せないような味な気がする・・・

・魯肉飯
確かこんな名前だった気がする。鶏肉のささみが乗っかったご飯なんだけど、これが結構くどい。ラードかなんかがかかってるのかな?それと、昨日、排骨飯に入ってた漬物が入っててこれでアウト。ちょっと失敗だった・・・

飯を食い終わった後は、あまり気乗りしなかったけど、とりあえず行っとかなきゃいけないかな?と思って、三越の上にある展望台へと上る。確か一人1000円ぐらいしたような気が・・・ 東京タワー並だな。高いよ。
30数階にある展望台に登ると、、、う〜ん、雲ってて良く見えん・・・ しかも大したことない。客もいないし。こりゃ、完全に失敗。
展望台はカップル使用になってるので、夜に夜景を見るため恋人と登ったら底々ムードがあっていいかも?ただ、男一人ではお薦めしません。時間と金のムダ・・・

早々に展望台を降り、そのまま面倒臭いお土産探しへと向かう。まず、会社、その他の事務的なものについてはそのまま三越の地下に降りお菓子を購入。パイナップルケーキでも買おうと思ったけど、以外と高いのね・・・
それから、定番のお茶を買いに近くの専門店へ。オーナーは日本語が喋れるっていうか、日本人らしいので安心して購入できる。ここでは利き茶もさせてくれるので、自分で気に入ったお茶も買えてなかなか使い勝手が良い。まあ、ホントはお土産用はいくつかのパターンに決まってて、利き茶もなにもないんだけど・・・
そうは言いつつも、3つ程缶入りのお茶を買ってホテルへと戻る。

少し昼寝をした後は足ツボマッサージへ。タイ、バリとマッサージを経験してきたけど、今回はどれぐらい気持ち良いかかなり楽しみ。
今回行ったところは「健康美楽中心」というマッサージ店。台湾に来る日本人には定番といえるような店らしく、実際、客は日本人のみ。料金は1時間の全身マッサージ&足ツボマッサージで4,000円弱。たけー・・・ タイじゃ1時間約900円だったし、ちょっと日本人相手だからってボッタくってんじゃないの?そりゃー、台湾人は来ないわな。

それほど待たされることもなく、すぐ中へと案内される。下だけパジャマみたいのに着替えて、早速マッサージ開始。
全身マッサージはハッキリ言ってタイの方が全然気持ち良い。別にこれは高い金払ってまでやらなくてもいいかも?
足ツボマッサージは、、、いてーよ、これ。ここはソフトなマッサージが売りらしいけど、いやいや十分痛いって。痛い人は内臓が悪いとか聞いたことがあるけど、俺の場合相当弱ってるってことなのかな?確かに肝臓はやばそうだけど・・・

1時間みっちりマッサージしてもらい、店を出る。感動するほど気持ち良かった訳じゃないけど、さすがに足が軽い!ということで、このままの勢いで夜市へと繰り出す。
あ、ちなみにこのマッサージ店は予約した方がベスト。日本語が通じるので、電話しといて損はない。

今夜行った夜市は饒河街の夜市。士林の夜市と並んで台北で1、2を争う大きい夜市なのだそうだ。場所は鉄道の松山駅の近く。ただ、鉄道は使い勝手が悪いので地下鉄で近くまで行き、後はタクシーで向かう。
タクシーで夜市に着いたはいいが、雨が本ぶり。全く、最後の夜だっていうのにホント勘弁して欲しいよ・・・
まあ、そんな泣き言を言っててもしょうがないので、精力的に歩きまわることにした。
昨日は食べ歩きに失敗したので、今日は慎重に何を食おうかチェックしながら、お店を見て廻る。で、結局悩み過ぎて3週も廻る羽目になり、最終的に食い尽くしたのが↓これ。

夜の献立

・胡椒餅
夜市に入ってすぐのところにあるこのお店にはいきなりすげー行列が出来ている。とりあえず、並んどけ!って並んで買ってみたんだけど、これがすげーーー美味い!日本で言うなら肉まんなんだけど、挽肉とネギがたっぷり入ってて、噛むと肉汁がすごい(だから半分に割れない)。胡椒の味もピッタリで、多分日本でやったら相当売れると思う。ホント美味しい。日本で美味しいお店があったら誰か教えて。

・天麩羅
てんぷらっていっても日本のとは違って、日本でいうならさつま揚げ。ピリっとするソースにつけて食べるんだけど、まあまあ美味しい。

・鴨のスープ?
現地名失念。鴨といっても台湾ではアヒルなんだが、その肉が入ったとろみのあるスープ。これに、麺やらご飯やらビーフンやらを入れて食べる(もちろんそのままスープでもOK)。俺は麺を入れて食ったが、これまたなかなか美味しい。量も少なめでちょうどよし。

結局、3品食って腹一杯。でも、今回は外れなし。なかなかいい食べ歩きっぷりだったと思う。それと、ついでに食いたくて食えなかったもの。

カキ入りお好み焼き、つみれのスープ、ワンタン、バター蟹etc・・・

何気に食い切れなかったものが一杯。是非これは食っておきたかった。
そうそう、それと台湾の飯で忘れちゃならんのがこれ。
“臭豆腐”
至るところで見る、っていうか臭うこの食いもの。台湾人にはポピュラーな食べ物なんだそうだが、読んで字の如く臭い!しかもハンパじゃなく臭い!マジでウ○コの臭いがする。くさややブルーチーズなんて比じゃない。
豆腐を発行させた食べ物なんだそうだが、これだけは絶対に食えないと思った。ホント喜んで食ってる台湾人が俺には理解できん・・・

以上で短かったけど全日程が終了。この後はホテルに戻りビールを飲んで爆睡。次の日も特別トラブルもなく無事日本に帰ってこれました。

初の台湾、しかも初の一人旅の感想は、
「台湾は一人で行くところじゃないかも?」
みんなで行って、夜市でワイワイ騒ぐのがよろしいかと思います。一人で夜市は結構寂しいです・・・
まあ、ただ一人旅についてはそれほどつまらなくもなく、多分ヨーロッパなら十分楽しめるという感触を得たので、予定どおり秋のフランス行きに次の照準を合わせようと思っています。

以上、おしまい