2日目/曇り時々晴れ、深夜一時雨、気温27度前後
朝から本格飲茶

さあ、この日はマカオ。
しかし、単に朝からマカオに行くなんてもったいないので、早起きして朝7時から開店しているセントラルの「
陸羽茶室/Luk Yu Tea House/ロッ ユゥ ティーハウス」に7時半過ぎに行きました。
ここは伝統と格式を誇る1927年創業の香港No1飲茶レストランで、敷居が高くて有名で、特に観光客に冷たいと言われている店。
それ故、今まで敬遠してたんですが、堀さんが聞いた情報によるとマネージャーが最近変って少しは入りやすくなったらしく、それなら行って見るか!と初挑戦。
行く前は、冷たくあしらわれるのではないかとちょっと心配でしたが、行ってみると格式ばってなくて普通の店でした。
入り口のインド人のドアマンのも愛想は悪くなく、一見気むずかしそうなボーイさんも僕が持って行ったデジカメに興味津々で、撮ったものを見せてあげると喜んで見てました(陸羽に限らず、どこのレストランでも撮ったものを見せると喜ばれた。画像左は店内の隠し撮りですが、指が写ってしまった....)。

店内は落ち着いた雰囲気で、おばちゃんが点心を入れた木の箱をひもで吊して首から下げて、箱の中身を
「チャーシュー パオ〜」(チャーシュー饅〜)
「ハーガウ ウォ〜ン」(蒸しえび餃子〜)
と独特のイントネーションで歌うように言いながら、練り歩いてました。
最近の飲茶は伝票書き込み式の注文方式が中心で、ワゴン巡回方式ですら最近は少なくなってきていますが、さすがに陸羽は違う(つり下げ方式は朝だけ、昼は伝票方式)。

味はどの点心もしっかりと下味がついていて、特にニラぎょうざ/韮菜餃は、醤油をつけなくても充分おいしかった。
周りにいる新聞を読みながらゆったりと飲茶をする常連さんたちの雰囲気もいいし、行って良かったです(食べたのは5品=ニラ餃子/韮菜餃、蒸しえび餃子/蝦餃皇、チャーシュー饅/虫豪 皇 叉 飽、牛肉入り米の粉のクレープ/骨牛肉腸粉、シュウマイ/焼売を食べて1人100HK$/約1,600円)。



さらにマカオで牛乳プリン

陸羽でのんびと伝統の飲茶をした後はいよいよマカオ/澳門へ。
8時45分発のジェットフォイル(水中翼船)で出発。マカオまでは香港から西へ64km、約1時間の船旅です。
1583年から416年間続いたポルトガルによる支配も1999年の12月20日で終わるので、フェリーターミナルにはためくポルトガル国旗はこの時が見納めでした。
マカオでの今回の目的地は、午後一番には帰る予定だったので、牛乳プリン屋、エッグタルト屋、ポルトガル料理屋だけ。今回はカジノをパスして観光に徹しました。
まず我々は、フェリーターミナルからタクシーでセナド広場(画像左上)へ。
ここはヨーロッパ調の建物が四方を囲んでいる広場で、マカオにこんな所があったのかと思わせる場所でした(単に今までカジノばかりで観光地に来ていなかっただけですが)。
ここには、広場に面した赤い色のコロニア風の建物の1階に名物「牛乳プリン」屋(義順牛女及公司)があるので、牛乳プリンを早速食べましたが、甘いし舌触りもあまり良くなくていまいち。残念でした(12HK$。おいしくなかったので画像は省略)。
僕は、おいおい、名物にうまいもの無しかよ? と思いながらも次の名物、エッグタルト屋さんへ。



続いてエッグタルト

マカオのエッグタルトNo.1の店(王馬 嘉 烈/カフェ・エ・ナタ)は、セナド広場からカジノで有名なホテルリスボア方面に3〜4分歩いた裏道にある小さな店で、店の外にカフェ風にテーブルと椅子が10卓位出ていました。早速エッグタルト/5.5HK$/88円を食べてみたら、
これはうまいっ!!
甘過ぎず、カスタードが厚くて卵の風味が豊かに残っていて、タルトの皮もさくさくで絶妙(上の画像のタルトの厚みに注目)。僕は試しに1つだけ買ったのですが、あまりにもうまいので、追加で2つ買ってたて続けに食べてしまいました。
最近日本でもすっかり定着したエッグタルトは(ポルトガル語ではパスティス・デ・ナタ)、リスボンの世界遺産「ジェロニモス修道院」で作り始められた由緒正しいお菓子で、ポルトガル→マカオ→香港→日本と伝わったものだそうです。
堀さんは、その場で日本の奥さんに携帯で電話して持って帰るかどうか意向を聞いて、さらに店員さんに日持ちするかどうか確認してからお土産用に6つ購入。香港に帰ってから1晩ホテルの冷蔵庫で保管して日本に持ち帰って食べたが、2日経っていても変化はカスタードの底の部分の生地のさくさく感がなくなっていた程度で、十分おいしかったそうだ)。

ところで、まだ舌がおいしさをはっきり覚えている帰国した翌日の日曜日に、堀さんがテレビで香港紹介番組をやっていると教えてくれたので見ていると、常盤貴子が「超〜おいしい!」と食べていたエッグタルト屋のご主人が、「東京の自由ヶ丘に支店を出したので宜しく!」などと言っていたので、これは行くしかないと思い、早速行ってきました。
場所は東急東横線自由ヶ丘駅から歩いて3〜4分。自由ヶ丘駅の正面口前のロータリーに向かって左側にある大井町線の踏切の手前の線路沿いの道を入って1〜2分行った右側で、店名は「アンドリューのエッグタルト」(画像左)。
テイクアウト専門の店で、しかも1個130円のエッグタルトだけを売っている単品勝負の店(競争の激しい自由ヶ丘で生き残れるのだろうか.....)。
ここのタルトはマカオのタルトとはパイ生地が違い、バターを結構多く使っているのでパイ生地と言うよりはクロワッサンに似た感じ。かなりしっとりしているので、さくさく感が少なく、柔らかいので食べ口は右上の画像のようにつぶれてしまいます。カスタードの厚さも足りなかったのですが、卵の風味が豊かで日本で食べたタルトの中では一番。自由ヶ丘に行く機会があったら試す価値は十分あります(2001年3月現在まだあります)。




ポルトガル料理(マカオ料理)にも初挑戦

我々は予想外のエッグタルトのおいしさに大満足して、少し散歩。
マカオにポルトガル政庁が置かれた1583年に建てられた由緒正しいリアル・セナド/マカオ市評議会会堂の内部を見物してから、マカオから橋で南下してタイパ島にあるピノキオ/木偶葡國餐廳というポルトガル料理屋さんまでタクシーで向かいました(20分位乗っても30HK$)。
橋の上を走行中にタクシーのリアウインドウから振り返って遠ざかるマカオの街を見ると、3年前に比べると明らかに高層ビルが増えていましたが、エネルギッシュな香港とは違い、肩肘を張っていないどこか一歩引いたような穏やかな印象でした。
店には11時45分の開店前に着いてしまったので、しばらく道脇のベンチでマカオの湿気に包まれながら休憩して待ちました。

マカオのポルトガル料理は、かつての大航海時代にポルトガルがマカオに至る沿岸(アフリカ、インド、マレー、ティモール等)のスパイスや食材がポルトガル料理に加わってできた独特なもので、大航海時代にマカオに住みついたポルトガル人の末裔マカイエンサ(MACAENSES、マカオの人口約42万人の2%)が代々家庭料理として伝えてきた料理ですので、マカオ料理というのが正確です。
マカオ料理の代表的料理、例えばカーリーハイ(蟹のカレー風味炒め)はインドのターメリックが味の決めてですし、アフリカンチキン(アフリカ風焼き鶏)はアフリカのモザンビークから伝わってきた料理で、鶏肉にアフリカを代表する香辛料のピリピリ(唐辛子に酒や蜂蜜を加えたもの)を塗って焼いてあるのが大きな特徴です。
マカオ料理は大航海時代の歴史を感じさせる国際的料理で、この食文化は中国に返還されてもそう簡単に消える事はないでしょう。

ピノキオ/木偶葡國餐廳はレンガ作りの倉庫の様な内装のレストランで、ガイドブックや香港物の本では同じタイパ島にあるフラミンゴ( ハイアットリージェンシーH)と並んで必ず紹介されているポルトガル料理レストラン。アフリカンチキンはピノキオのメニューにはなかったのですが、マカオ料理の代表的メニューのカーリーハイを始め、鳩のロースト、ポルトガル風コロッケ、マンゴープリンをオーダー。

カーリーハイ(珈 口厘 蟹、画像左)は、蟹をざくっと切って玉葱の大き目のみじん切りと一緒に炒めたスパイシーなもので、ターメリックの風味が食欲をそそります。前日の長州島に続いて2日連続蟹の炒め物です。
このカーリーハイは、蟹はもちろんおいしかったですが、意外なことに下に敷いてある玉葱が、玉葱のくせにうまい!
蟹のエキスを吸ったカレー風に仕上がっていて、実は玉葱が主役ではないかと思わせる程のおいしさ。
カーリーハイを食べる時は、最初にこの玉葱を一口食べてから蟹を食べることをお薦めします。
鳩のローストは鳩の首付きで、気になる人にはちょっと抵抗感があると思いますが、うまいです。肉が赤身でくせがなく肉厚(鳩は広東料理でも立派な食材で、堀さんによると、昔アグネス・チャンが「東京には鳩が一杯いるので驚いたよ」と言ったそうだ)。

左の画像の料理はポルトガルの代表的な前菜とガイドブックに書いてあった、たらのすり身とマッシュポテトを混ぜたものを揚げたポルトガル風コロッケ(画像の左)、ココナッツの繊維のようなものが入っていて軽い食感。画像の右がいわし。いわし/炭焼沙旬魚はまさにいわし。レモンを絞ってナイフとフォークで食べるのですが、
箸をくれ!
醤油はないのか!
と言いたくなる程日本的風味で、魚を焼いて食べない中華料理とは明らかに違ってました。
ここでは最後にマンゴープリンを食べて終わり。お勘定は180HK$/人/2,880円。
とまあ、ここでも食べまくった訳です。

ピノキオを出てからはタクシーでフェリーターミナルへ直行して香港にとんぼ帰り(行きが香港発8時45分で、帰りが13時30分マカオ発なので、マカオには約3時間半の滞在)。

香港島に帰ってからは、また堀さんとは別行動。別々にお土産探しをしました。

堀さんが購入した今回のお土産は、
ペニンシュラのチョコと紅茶(ペニンシュラブレンド=アフタヌーンティーで飲んで気に入ったもの)
化粧品(香港の化粧品のディスカウントチェーンSASAで口紅等を購入)
中国茶(ポーレイ茶)
XO醤(お土産の定番。貝柱、干しえび等が入った調味料でチャーハンの調味料に使うと良し)
オイスターソース
奥さん用の100%シルクの薄いピンクのシルクのパジャマ等々

僕は、
XO醤(1個80g/40HK$/640円)
カップに入った出来あいのマンゴープリン(3つで11HK$/176円なんだからこんなもの、という味)
ドリアンキャンディー(職場で大ひんしゅく。強烈でみんな我慢できず吐き出していた...ごみ箱に捨てても職場に臭いが漂うなんてスゴイ)
ドライマンゴー(1袋27HK$/430円。これはうまかった)
香港に出店しているロンドンのマークス&スペンサーのシャワージェル(40HK$/640円。ゆりとピーチが香り良し)
香港で1番おいしいと言われている金庸 記 酒 家/ヨンキーレストランのピータン/5.5HK$(価値のわかる人じゃないと無意味)等々

2人共ブランド品は買わないので安上がりでした。
3年前に来た時セブンイレブン/七十一便利屋でばらまき用のお土産用に買った、香港オリジナルのKIT KATのオレンジジャムサンドと、日本ではミント味しか売っていないFRISKのコーヒー味はなぜかどこにも売ってなかった。

僕は、アンティークショップや97年7月に返還記念式典をやった「香港會議展覧中心/HK Convention&Exhibition Center」を見物したり、お土産を買いながら街をぶらぶらして、一端ホテルに荷物を置きに帰った。
一息いれてから、今度はホテルの近くの地下鉄の尖沙咀/チムサーチョイ駅から2つ先の油麻地/ユマティー駅の先にある「香港のおたくの殿堂」信和中心/シノセンターまで、足が痛くなるのを我慢しながら歩いてしまいました。
このあたりは下町で、しかも金曜日の夕方とあって、すごい人出。
信和中心/シノセンターもなんじゃこりゃ!と思う程若者やサラリーマンでごったがえしていました。

信和中心/シノセンターは、VCD/ビデオCD屋やアイドルの生写真屋、ミュージックCD屋が一杯入っている雑居ビルで、雑誌屋さんには日本の雑誌も売ってるし、アイドルの生写真屋さんにはSMAPの大きなポスターが貼られていたし、日本のアニメの専門店もあったりして結構日本物が人気のようでした。

ここでの売れ筋は、VCD屋のアダルト物。だいたい100HK$〜150HK$前後で売っていて、新着物は飛ぶように売れていて、店に入れない程混雑してました。
値段は洋物が安く日本物が高いのですが、100HK$〜150HK$といえば1,500〜2,400円ですから香港ではこの手のものが随分安く買えるようです(台湾製が多い)。
僕は見れないことを覚悟で、ものは試しと「日文原声、中文字幕」と書かれた古畑任三郎の「クイズ王殺人事件/問答王殺人事件」(唐沢寿明が出てた回)と「魔女の条件/魔女之條件」(TBS系列で99年春に放映した、松嶋奈々子と滝沢秀明が共演した教師と生徒の恋愛ドラマの第4話)のVCD2枚を40HK$/640円で購入。

VCDのジャケットを良く見るとLicensed by TBSと言う文字が書いてあって、嘘100%のくせによく書くよ、と呆れるより微笑ましかったです。こういうのがあるのも香港らしくていいじゃないですか。警官が店じまいさせている現場も目撃しましたが、隣の店では堂々と売っていました。

日本に帰ってきてからVCDを我家のiMacで試してみたら、最初はだめでしたが、QuickTime4.0を入手してQuickTime PlayerでOpen Movie in New Playerを選択すると自動的にMUSIC. DATというファイルが指定されて、開いたら見れました、画質はビデオに録画したものを素材として使っているようで、DVDのデジタル画像には遠く及びませんが(当たり前か...)、音声はかなり良くて、iMacの小さなスピーカーでも十分迫力がありました。
会社のこの手の事の権威(台湾でアニメのVCDを大量に買ってきたという強者)に聞いたら、
「MAC OSの場合、VIDEO CD VERSION 2.0であれば国際標準規格なのでビデオプレーヤーを起動させてからファイルを開けば見れます。最近はVERSION 3.0という大容量の東南アジアのヤミ規格があってこれはダメ」とのこと。
さらに、香港の達人でVCDにも詳しい人のコメントは、
「海外の海賊版ビデオCDは、ビデオCDドライバソフトに注意。Mac用では試していないが、Win用もドライバが複数あり、最近のビデオCDは新しいドライバしか動かない。かつ、参考迄にバンコクのビデオCDでの経験は、一部XMPEG Player(DVD動画圧縮/再生ソフト)でないと動かないものも実際あった。DVDソフトでなくビデオCDにもかかわらず、このプレーヤーソフトで動くところは不思議」。

このVCD。なかなか奥が深そうです。



夜は広東の家庭料理を満喫

さて、この日の夜は堀さんがスーツ(2着プラスワイシャツ)をオーダーした信利洋服のクーさん夫妻(谷さん)のご招待で、ネイザンロード沿いにある非冠りに羽という字+翠海鮮城/クリスタルジェイドレストランで広東料理の家庭料理をごちそうになったのです。
堀さんは10年以上前からのお得意さんなので招待されているのですが、僕はおまけでごちそうになった訳で、なんだか心苦しかった。

広東料理の家庭料理はご飯のおかずにぴったり。食べたのは豚と野菜の炒め煮、ナスとぶた挽肉ナンプラー風味土鍋煮込み、清蒸/蒸し魚、豚と鶏肉の皮のロースト、これに夏のメニューの冬瓜のスープ(画像左の手前がぶたと鶏の皮のロースト、向こうの筒型の金属の容器の中に冬瓜が入っている)。

まず、冬瓜のスープ/鮮蓮冬瓜+中冠りに皿は、冬瓜を縦にして上1/5位の部分で横にカットし、実の部分を中心部だけをくりぬいてスープを入れ、丸ごと蒸したもので、スープはぶた肉が入った淡泊なもの、冬瓜の実をくりぬきながら実とスープと一緒にいただきます。体の熱気をとる夏のスープ(と言っても暖かい)だそうで、これはあっさりしていておいしかった。
ぶたと鶏肉の皮のロースト/化皮乳猪は、子豚と鶏の皮をローストしたもので、薄くてパリっとしておいしかった。
ぶたと野菜の炒め煮、ナスとぶた挽肉ナンプラー風味土鍋煮込みはまさにおかず。清蒸/蒸し魚は生きた魚をしめて血抜きしてから6〜7分間蒸す料理で、蒸した魚に白髪ねぎを乗せてから熱したピーナッツ油をジューっとかけ、さらにつけダレ(濃い口醤油、たまり醤油、紹興酒少々、砂糖少々)をかけ、最後に香菜を彩りにのせる。日本でははた、かさご、すずきを使うが、この日の魚は香港ならではのナポレオンフィッシュ/蘇眉(画像左上)。骨が青っぽいのでとりやすく、クーさんが、ご飯に魚の身と醤油のたれを一緒にかけて猫まんま状態にして食べるとおいしいよ、と薦めてくれて、お薦め通り食べたらおいしかった。クーさんの奥さん曰く、香港の食卓ではこの蒸し魚が一番ポピュラーとのこと。

クーさん夫妻は、奥さんが横浜中華街育ちで、21歳でクーさんと結婚して香港に来た人で、ご主人は中国東北地方出身。ご主人と奥さんは味覚が違い、例えば朝はトースト、ご主人は米ができない東北地方出身なので饅頭を食べたいそうだ。お二人共優しい良い方でした。クーさん夫妻は最近の香港は日本のバブルの崩壊直後と同じで、空前の不況だと嘆いていました。


ここでは最後にマンゴープリンを食べて終わり。おいしかったです。
クーさん夫妻に感謝。

ところで、この時クーさんの奥さんにマンゴープリンの作り方を教えてもらったので、皆さんにも教えます(8個分)。すべてをよく混ぜるのがポイントです(クーママは香港のフルーツカフェのチェーン店「許留山/ホウ・ラウ・サン」のマンゴープリンもおいしいと言っていた)。

1.ボールに茶碗1杯のお湯を入れてマンゴージェリーパウダー/ROBERTSONSのjelly powder mango flavor2パック (1個3.3HK$。画像右がパッケージ。タバコの箱の横が広がった位の大きさ)を溶かす(ROBERTSONSにはマンゴープリンの素=布旬粉もあってこちらは日本でも買えるが、これではない)。
2.茶碗1杯の水を加える。
3.溶き卵2つをよく混ぜてから入れて混ぜる(よく混ぜないと食べる時白身が残って気分悪し)。
4.エバミルク(クーさんは最初はコンデンスミルクと言っていた)をコップに半分位入れて混ぜる。
5.冷めたらマンゴーの果肉を手でしごいてつぶして入れる(包丁で切るとマンゴーの繊維を切ってしまうのでNG)。
6.そして冷やす(1時間以上)。

マンゴージェリーパウダー/ROBERTSONSのjelly powder mango flavorは、タバコの箱の幅が広がった位の小さなパッケージで、クーママによるとスーパー/超級市場で売ってるとのこと。
僕は翌日探し回ったのですが、大手のスーパー「百佳超級市場/PARK'N SHOP」を2店はしごで見ても、他のフレーバーはあってもなぜかmango flavorだけが無くて、意地になって探してやっとのことで「崇光/そごう」の地下食料品売場で2箱、「恵康超級市場/Welcome」というスーパーで10箱まとめてゲット。見つからないとわかると大量に買いたくなるものですね。

帰国後早速作りましたが、果肉入り高級マンゴープリン風に仕上がって確かにおいしかったです。日本ではこの味は食べれません。これでいつでも本場のマンゴープリンを味わえると思うとホッとします。


3日目/最終日、曇り時々強烈な夏の日差し、気温27〜30度
最後の最後まで食べまくる

最終日は帰りの便が午後3時10分発だったので、午前中はフリー。
そこで、朝は香港1とガイドブックに書いてあったお粥屋さんへ(中環、クイーンズロードセントラル=皇后大道中沿いの羅富記粥麺専家)。
ここではピータン粥とお粥に入れて食べる揚げパン/油條を食べましたが、お粥はピータンと干し肉が入っていて、しかも味がしっかりしていておいしかった(20HK$/320円)。

お粥屋さんの後は、近くの路地(卑利街/PEEL St.周辺)にある八百屋や魚屋が坂に並ぶ路上マーケットを見物。
ここはいかにも庶民のマーケットで、魚屋さんには網に何十匹も入った蛙/かえるや、胴を真っ二つに切られてもまだ動いている直径20cm位の鱶/ふかが売られていて、恐い物見たさでじーっと見てしまっ
た。香港の魚屋さんは新鮮さをアピールする為にわざわざ浮き袋や内臓が外に飛び出した状態で売っているので、小学校の時の解剖を思い出してしまって興味本位でつい見てしまいます。
ここで初めてマンゴージェリーパウダーを探しましたが見つからず、香港名物のトラム=2階建ての路面電車2HK$/32円で大型店が多いコーズウェイベイに行ってマンゴージェリーパウダー探して、なんとか手に入れてから、またセントラルに戻り、最後の最後は、香港に来たら欠かせない
金庸 記 酒 家/ヨンキーレストランへ行きました。

画像左からピータン、ローストグース、マンゴープリン

ヨンキーは開店直後で、早速料理名をメモに書いて見せて注文。コースは高いし、指定メニューだけ注文するのは時間がかかるし漢字で注文すれば安心、確実、安上がり。堀さんは「日本人で良かった〜」と言ってました。確かに漢字圏はこういう時便利です。
我々が注文したのは、ピータン/皮蛋、ローストグース/金牌焼鵞、菜の花炒め/炒 菜 心、マンゴープリン/草冠に亡という字+果 布 旬、チャーハン。ローストグースはコースに入っていても単品ではメニューには無いし、菜の花炒めはメニューに無かったので、筆談ができるのは確かに有利です。

ピータンは、白身が他のピータンの様に黒くなくて、透き通った薄いアイスコーヒーのような色で、黄身部分はとろっとしていて相変わらずおいしいかった。
ローストグース(甘い杏orマンゴージャムのようなものをつけて食べる)も皮はぱりっとしていて身はジューシーでおいしかった。
菜の花炒めも長州島で食べた素朴な味も良かったが、ここのはニンニク風味でこれもおいしかった。
チャーハンはパラパラのお米にえびやチャーシューが入っていて具だくさんでおしかった。
マンゴープリンもマンゴーの風味が豊かで相変わらずおいしかった(3年前より入っている果肉が減っていた)。
十分満足して腹一杯になって160HK$/人/2,560円。ローストグースが食べれるコースだと320HK$/5,120円なので随分安上がりでした。

ついに食べ終わってしまい、「あ〜全て終わってしまったー........」と満足の笑顔でため息をついて店を出ました(この旅で一番幸せだった瞬間はこの時だったのです)。
その後は、12時半過ぎにホテルをチェックアウトしてバスで空港へ行き、そして香港午後3時10分発、成田午後8時20分着のANAで帰りました。
帰りの機内食には中華風メニューがありましたが、中途半端な中華は食べたくないので「野菜カレー」を食べ、後は機内で上映されていたミスタービーンには目もくれず、飛行時間の4時間弱はモバイルギアの小さなキーボードをひたすらたたいてこの日記を書きました。

おいしい中華を満喫したのだから、海外から帰って来たら必ず食べたくなるラーメンは今回は食べたくなることはないだろうと思っていたら、帰ってからやっぱりラーメンを食べたくなって、普通の醤油ラーメンを食べてしまいました。不思議です。

帰って来たばかりなのに、日記を書いていたらまた香港に行きたくなった。
腹減った.......




左の画像は2日目の夜撮影した尖沙咀/チムサーチョイのネイザンロードの夜景。
香港と言えばこの横看板。これを見ると香港に来た事を実感します。点滅はしませんが、ド派手な看板が道の中央付近にまで張り出しています。



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