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◆2007年5月7日更新◆

PCBの問題が明らかに!

平成18年第4回立川市議会定例会 環境建設委員会で、問題が発覚したPCBの問題が、3月6日の平成19年第1回立川市議会定例会議 環境建設委員会で明らかになりました。
放置トランス_2006.11.03_撮影 エルシオ玉川上水建設の為に解体された資材置き場のボロボロのプレハブ小屋に、西武鉄道はトランスを600台保管しており、解体工事に伴い、全トランスをマンション建設予定地内の屋外に雨ざらしで放置しておりました。 エルシオ玉川上水建設に対する行政指導強化の請願が、平成18年第4回立川市議会 環境建設委員会で採択された際に、建設地でのPCB問題の疑いが発覚しました。その後、西武鉄道が調査したところ、481台はPCB無し、119台はPCBを含有していたものであったという事が、3月6日になって発覚しました。
PCBは、毒性が極めて強い難分解性の有害化学物質であり、長期保管による汚染の懸念が非常に高い物質です。 一旦環境に放出されたら、何年もの間残留し、地域環境を汚染する恐ろしい物質です。 PCBは、現在100余りの国々が策定に向けて努力している規制条約の下で優先的に対策を講ずるべき12の物質の1つとして、国連環境計画によって指定されています。
日本では、PCB廃棄物を保管している事業者には、PCB廃棄物処理特別措置法によって厳格な管理が義務付けられております。 PCB廃棄物処理特別措置法(ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法:平成13年6月15日成立) 第8条により、PCB保管事業者はPCB廃棄物の保管状況を都道府県知事に届出なければならなく、届出を行わなかった者,また虚偽の届出をした者は6月以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられます。 また、事業所毎に特別管理産業廃棄物管理責任者の設置義務があり、この義務に違反すると30万円以下の罰金に処されるなど、同法は、環境汚染を防止し、国民の健康の保護及び生活環境の保全を図るために厳格な法律であります。
放置トランス_2006.12.25_撮影 <保管方法>
●保管容器はその容量が機器の油量に対して十分なものを使い、屋根のある建屋内で保管しなければならない
●機器が腐食、転倒したりすると油が漏れ出す恐れがあり、保管の際には湿度の高い所を避け、容易に倒れないように処置を施さなければならない。
●地下に浸透すると土壌汚染、地下水汚染などの環境汚染を引き起こす為、コンクリートや樹脂コーティングを施された床上で保管しなければならない。
西武鉄道は、有害PCBの存在自体を隠蔽していただけでなく、東京都への報告義務、適正保管義務、管理責任者の設置等の義務違反を犯しておりました。 昨年末の立川市議会 環境建設委員会で、問題が発覚した後に、ブルーシートで覆い隠すだけで、プレハブ解体から現時点までの約半年に渡りこの不法状況が継続されております。 そもそも、プレハブ程度の施設で保管すること自体が違法であり、いつから違法行為が放置されていたのか定かではありません。
西武鉄道は法令遵守の会社ではありません。
西武鉄道は有害PCBを含むトランスを埼玉県にある同鉄道のPCB保管場所に移動しようと目論んだ様ですが、PCBのような有害物質は特別管理廃棄物であり、移動に当局の許可が必要であるばかりでなく、県境を超えての移動は簡単に出来ません。 従って現在、西武鉄道はエルシオ玉川上水の横に保管庫を作って保管する検討を開始したということです。 今更ながら現地に保管庫を作って保管することを検討開始したと言うお粗末な状況です。
放置トランス_2006.12.25_撮影 また、エルシオ玉川上水建設用地全域から土壌ガス分析、土壌分析をそれぞれ17検体行って問題なかったとの事でしたが、西武の自己調査の結果は信用できません。 行政が立ち入り検査すべき事項だと思います。しかしながら、既に工事は始まっており、土は掘り返しているので、証拠を隠滅している可能性があります。 今すぐにでもトランスが不法に雨ざらしされている現場所の土壌を行政として検査してもらいたいものです。 このままでは、立川市民として安心してこの土地で生活できません。 現時点での不法保管状況も地域住民に説明する義務があるはずです。 また、現地にPCBのような有害物質の保管庫を作ることも地域住民として反対です。 法令を遵守出来ないような会社は信用できません。
有害PCBが長期保管されていた土地の真上にエルシオ玉川上水を建設して、エルシオ玉川上水の真横に有害PCBを保管する。 基本的な法令遵守さえ出来ない事業者が建てるこんなマンションに住みたいですかね? 地域住民も迷惑です。 史跡である玉川上水への土壌汚染、地下水汚染などの環境汚染が心配です。 西武鉄道のおかげで西武鉄道沿線のエルシオ玉川上水近隣住民は不安な日々を余儀なくされております。
関連ページ
東京都が取り組むPCB対策
環境省 PCB廃棄物処理特別措置法

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