きっかけ

この武道を始めたきっかけは、当時彼女だった(今は奥さん)に「私、古武道みたいなのやってるの、1度見に来てみない?」といわれたのが始まりでした、初めは8畳程の小さな部屋に何人かが所狭しと稽古していて、みんな思ったより真剣にやっていて意外でした。
初めて稽古を受けたときは、「えっ、なにがすごいの?」って言う感じで、ピンとこなかったんです。でも、彼女とは付き合っていたし、何だかやめるきっかけも無いまま何気にやっていました。
この頃は週一回稽古していました、そんな感じです。
だんだん変化が・・・

4・5年位の間はずっと何気にやっていました、その間に彼女とも結婚し、生活体系もすっかり変わりました。(結婚してからは週2回稽古してました)それ位になると、毎年のように引いていた風邪も、あんまりかかなくなったり、今まで体が非常に硬くて、あぐらもかけない人だったのが、いつの間にか掛けれるようになっていたり(挙げればきりが無いかな?)胃も丈夫になったような・・・・「あれっ!いつの間に?」って言う感じでした。もしかして、親英体道やってたから?と、自分に問いかけたりしました。知らない間に自分の中で何かが起こっちゃってるような感じで・・・今思えば、自分の頭や感情より体のほうが、正直に反応していたんだなと思います。この頃から、週三回に稽古の回数を増やし始めました。
結構マジでやってます

いつの間にか腰もしっかりしてきた感じがしてきました、何だか自分の中で親英体道と言うものを認めだしてから、急にわかってきた部分が出てきたような気がします。
自分の体を知る事が大切なような・・・自分の場合は右の腰の開きが悪いとか、要するに自分の悪い点、いい面って言うのが何だか見えてきたような気がします。
通勤途中でも電車に乗りながら、つり革につかまらないで腰でバランスをとってみたり、そんな事もやってました。体の部分だけじゃなくて、精神的な面でも変化がありました。あんまり慌てなくなったし、すぐ"カッ!"となって感情的になっていたのが、そうでもなくなり、安定感が出てきたと言ったほうが解りやすいでしょうか。そういう面もあって、余計この武道にのめりこんで行きました。
それとは正反対に他の人に武道やっていることを言えなくて(名前がマイナーなだけに)、怪しまれるのでは?なんて事を考えてしまっていました
気持ちの大切さに・・・(7,8年目)

今まで、ただ体を正しく動かす事だけを、考えて稽古をしていたんです。姿勢を正しくとか、大きく動作するとか・・・それだけでも良かったのですが先生の教え方も、変わってゆき、それだけじゃ技を相手に伝える事が出来なくなってきたのが、よくわかりました。 
「今までやってきた事って・・」って言う感じで、又新たに1からのスタートという感じでした。なんかこう、先生と自分の間の距離は一向に変わることなくって、逆に離されたような感じ。「これはやばいっ!ついてゆけないかも!」って、稽古後になるたびに思っていたのを覚えています。それでも、稽古やりつづけ、精神的なものも強くしていかないといけないなって思いました。
気負いしない事、何よりも親英体道に対する絶対の信頼感、その気持ちが、自分を向上させるんだなっと、稽古を通じて体で教わりました。
new 責任感出てきた?(10年目)

少しづつですが、体も出来。気持ちも落ち着いてきたと思います。仕事でもなにかあっても自分を見失うって事が無くなってきたように感じます。武道といってもその場だけではなく、自分の普段の生活にもかなり影響があると思いました、実際に生活の中でも武道の事を考えていたりして、知らない間に自分の一部分になっていました。ので稽古ではより真剣になってきたし、その分自分に帰ってくると感じ始めたころです。結構厳しい道に入ってきたかなー?って思い始めました。 この当たりから人に「武道やってるんだー」って言えるようになりそれがまた責任感につながっているような気がします。

new 芸術って・・(13年目)

先生がこの武道は芸術だと言うのが気にかかり,いろいろと考える機会を与えられたような気がしました。 技が効く効かないという事も大切ですが、その動きが美しくなくては芸術とはいえないし、その前に気持ちが美しくなければ、美しい動きって言うのもありえない、難しい! 普段から心がけが一番大切かも知れないと思いました。 人を不快にさせるような技ではなく、清らかな流れの中の技が芸術ではないのでは?そういう風に思いました。 まずは身の回りからという事で、毎日朝掃除したり、ものを大切にするようにしたり、そんな感じでまたまた再スタートと言った感じです。
長い道のりにとほほって感じです。