2003年7月のバックナンバー


2003年7月4日 讃岐饂飩 

 東京人が蕎麦を愛するように、大阪人は饂飩が大好きである。けれども、かの大阪人に言わせても、饂飩の本場は讃岐らしい。

 職場の近くで見つけた讃岐饂飩の店は、10人も客が入ればいっぱいになってしまう、カウンターだけの店であった。店の外には「手打ち」と書いてあり、まさかこんな小さな店で・・・・と半信半疑であったが、中に入って驚いた。狭い店内の片隅に、打ち粉だらけになったパスタマシーンが置いてあったのである。機械を使ってはいるのだろうが、たしかに店内で製麺しているのだろう。カウンターの向こうでは、店主が一生懸命、饂飩を茹で、たも網の中で泳がせ、流水で洗って締めている。家族経営なのだろうか、客のあしらいも自然で気持ち良い。

 ざるうどんの薬味は葱と生姜に摺り胡麻、うずら卵である。本来の讃岐饂飩はもっとシンプルなものだと聞いていたが、たしかにうずら卵の黄身の甘味が、腰の強い饂飩と良く合う。カレーうどんのような、庶民的メニューもある。

 こんな店で長居するのは野暮である。さっさと食べて、お愛想し、また近々来ようと思いながら、午後の仕事に戻っていったのである。

2003年7月5日 うずしお

 鳴門に行った。うずしおは、何度見ても面白い。たしかに鳴門のうずしおは、世界で最大級のうずしおの一つだろう。

 日本ではあまり知られていないが、ノルウェーもうずしおの名所である。フィヨルドの中は潮の上げ下げが外洋より遅れるので、その出口では、時間帯によって激しい潮流が生じるのである。英語でうずしおを指すMaelstromの語源は、北極圏ノルウェーのロフォーテン諸島先端で起こる巨大なうずしおのことである。ここのうずしおは、遠い昔から欧州では有名で、しばしば直径5キロとかまで誇張されたりした。

 実は、去年の夏、この辺を旅行していて、Maelstromの海域をフェリーで渡ったのだが、たしかに潮流が早く、船はかなり揺れた。船酔いしやすい人には、けっしてお勧めできない旅である。

2003年7月14日 熱狂

 大阪では、半信半疑が熱狂に変わりつつある。いらち(せっかち)なのは、大阪人の常なのであろうか・・・・

2003年7月18日 健診

 職場で健診を受けた。なんだかいつもと立場が逆転して、変な気分だった。それにしても、健診バスというのは、窓がなくて中が見えないから、独特な雰囲気を持っているように思う。


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