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過去5年半にわたり2891名の赤ちゃんの聴力スクリーニング 検査を行ってきました。

検査はほぼ全員の赤ちゃんがお受けになっておられますが、
3%の赤ちゃんは出生後に小児科治療が必要で転院されたために検査ができませんでした。

検査をお受けいただいたなかで耳鼻科による精密検査をお受けいただいた赤ちゃんは9名0.3%でした。

この頻度は非常に少数ではありますが、精密検査でいずれの赤ちゃんも程度の差はあるものの聴力に異常が認められ、
治療や経過観察を受けておられます。

聴力障害は早期発見と早期対策をすることにより予後に差がでます。

是非、今後も当院でご出産いただく皆様には検査をお受けいただくようにお願い申し上げます。

 

2008.10. 医療法人 慈久会 たかせ産婦人科



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BGBS





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当院では以前より妊娠された患者様の検査のひとつとしてGBS感染症検査を妊娠初期と後期に2回行って参りました。
ここ1年に検査をお受けいただいた488名についてその結果をまとめましたのでご報告させていただきます。

妊娠初期の検査で陽性であったは70名14%でした。
これは一般的に言われている20-30%の陽性率よりは少し低い結果でしたが、GBS感染症が日常的な細菌感染であることを示していると
思います。

GBS感染症は特に日常生活に支障をきたすような感染症でもありしませんし、性行為感染症のように他人にうつるものでもありません。
しかし、妊娠中には出産時の産道感染による胎児への影響が心配されるために検査治療を行っています。

当院では陽性患者様に対して、1.膣内洗浄治療2.ペニシリン系抗生剤内服治療3.ペネム系抗生剤内服治療を順におこなってきました。
この治療効果についてご報告させていただきます。

1. 膣内洗浄治療(クロラムフェニコール併用)
治療対象となった51名中15名29%にGBSが消失しました。

2. ペニシリン系抗生剤内服治療(サワシリン)
膣内洗浄治療でGBSが消えなかった36名に対して治療を行い、15名42%の方に効果を認めました。

3. ペネム系抗生剤内服治療(ファロム)

膣内洗浄治療でもペニシリン系抗生剤内服治療でもGBSが消えなかった21名に対し投薬し、7名33%に効果を認めました。

以上の治療により、51名のGBS陽性患者様のうち37名72%が陰性となりましたが、14名28%はGBS陽性のままお産を迎えることになりました。

さらに、一度治療で消えたGBSが再発した例は14%にのぼりました。
このような場合には、お産直前に抗生剤をお母さんに投与し赤ちゃんへの感染率をさげるよう努力しています。

また、産道感染は生後1日ごろまでにその影響がでてきますので、出産直後から感染の検査をしたり、早期より赤ちゃんにも抗生剤を
使用しています。

これにより、幸いにもこれまで重症な感染症をおこした赤ちゃんはおられませんでした。
今後もGBS感染症については、治療と感染予防を中心に対応してゆきたいと考えております。
どうぞ宜しくお願いいたします。

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