大人と小児の鼻水・鼻づまりの考え方の違い


  
  よく言われ ることですが、「子供」って、「大人」を小さくしたもの。
  と思っていませんか?

  確かに、体を見てみると、ほとんど違いがなく、
  子供が大きくなったら、大人になるんだから、
             「大人」を小さくしたものでしょう。と思われてしまいますが、

治療的に考え たり、症状的に考えると、まったく違ったものになります
「大人」で使っていい薬でも使用不可のものがあったり、
「大人」では、なんてことない症状が、子供では、大きな問題になったり
「大人」の治療方法と全く逆な治療方針であったり、
勉強していくと、「大人」と「小児」は、治療や、薬の出し方など、いろいろな面で
異なるところがあります。             
                


        
     
           
い くつかあるのですが、その一つに、「鼻づまり」「鼻水」です。

   
 

大人が「鼻水」「鼻づまり」と言うと、花粉症の方はよ くわかりますが、
鼻の違和感・息苦しさなどで済みますが、口呼吸などで大した ことはなく経過することが多いです
              
小児の場合はちょっと違ってきます。
「鼻水」「鼻づまり」があると、鼻が詰まり息がしにくくなり、
特に、月齢の小さいお子様ほど、影響は大きく なります

≪離乳食が始まっていないお子様≫
6ヵ月未満のお子様でも、風邪はひきます。
その時、鼻水・鼻づまりがあるとどうなるのでしょうか?

母乳・ミルクを飲むときは、必ず口をふさぎます。
ただでさえ口呼吸が下手なお子様が、
ミルクを接種する際、鼻が詰まったりしていると

@ ミルクを飲むときに、よくおっぱいから口を話すようにな ります。
   あえぐように飲むという感じでしょうか?

   (お母様が体験してみる方法としては、
   細いストローで水を飲むときに、鼻をつまんでみてくだ さい。
   とても辛いと思います。
   母乳の場合は、ストローより出にくいので、もっとつら い思いをします)

A 頑張って飲もうとするのですが、そのうち疲れてきてしま い、
  お腹一杯になる前に、寝てしまったり、やめてしまったり します
              ↓
  その為、ミルクの時間が、今まで8回哺乳だったのが、9 回哺乳になったり
  7回哺乳が、8回哺乳になったりと、次のミルクまでの時 間が短くなります。

B それでも、足りない場合は、体重減少としてあらわれてき ます。



≪離乳食が始まっているお子様≫

@離乳初期の場合は、まだまだ、ミルクが主体なので、上記の ようになる可能性が大きく
 とても注意が必要です

A離乳食が進むに従って、 食事として栄養を取れるようにな るので
 上記のような影響が出にくくなりますが

 鼻が詰まっている事により

・味が分からないため、食欲の 減退

・鼻が詰まっている事により、 口呼吸になる
 それにより、舌の乾燥を防ぐために、唾液が多く出る。(よ だれが増える)
           ↓
 よだれは消化液のため、肌荒れが起こりやすくなる。

・口呼吸により、鼻は、ウィー ルスを体の奥に入れない役目をするのですが
 その役目をすることができず、のどウィールス・細菌などが つき
 炎症を起こし、のどの痛み・腫れ・熱などの風邪症状を起こ す

・また、唾液は消化液であり、 ウィールスを体にいれないための防衛の役割があるため、
お腹をこわす原因にな る。

それ以外にも、全体に言えることとして
何回も目が覚めて 眠りが浅くなる。
眠れない
ゼコゼコ音がする。(胸の音は良いのですが・・・)
など、いろいろと弊害を起こします。


大きくなってくると
お母様が心配することの多い中耳炎・デッパなどの原因になり ます。

鼻は、呼吸する器官。口は、食べ物 を入れる器官。
人間は、本当にうまくできていますね。
この仕事をしていると常々思わされます。



鼻水吸引の種類・方法と、利点欠点。



  小さなお子様の鼻吸引は、 カテーテルと言 うものを使用します。
  生まれたばかりのお子様 〜全ての方が対象となります。

  2〜3歳くらいまで、こちらを利用することが多いです。
  これを使用するのは、小児科が主流です。
  小児科は、生まれたばかりお子様から使用しています。
    鼻は基本的には 雑菌がたくさんいるところではあるのですが、、
  カテーテルは、気管切開後の痰の吸引にも使われることもあり、
  滅菌処理されたもの(使い捨て)を使用します。

オリーブ管では、生まれたばかりのお子様から
〜2歳までのお子様は、鼻の穴の大きさが小さすぎて合わないなどの理由で
こちらのカテーテルのほうが優れています。

 
利点は、  ・安全性が高い
   ・鼻水が奥から鼻水を全て 抜くことができる
   ・強い鼻づまり(鼻の 粘膜が腫れていても)があっ ても、そこを通り過ぎて、奥の鼻水を取ることができること
   
・やり 方によっては、痰を喀出することができること。  
   ・鼻水がたまるまでに時間がかかる点 で優れているからです。

欠点としては、  ・一般の方、不慣れな方は危険なので使用 できないこと 
・風邪のために、鼻の粘膜がはれている場合
粘膜を擦る場合があり、微量な鼻出血を起こす場合があります
(ただし、微量過ぎて、外に流れて出てくることはほとんどありません) 


   それに対し、左の写真が、オ リーブ管。
   耳鼻科はこち らが主流になっていますが
   小児科でも置いてあります。

   小児科では、ある程度大きくなったお子様に使用しています
   だいたい3歳以上と言うところでしょうか?
 
 


最近では、オリーブ管のついている 吸引道具が一般の家庭でも使用されています。

この利点、・知識がない方に でも安心して使用できる点。

欠点として  ・鼻の入り口までの吸引にとどまる点。(奥に入っている鼻水が取れないこと)
        ・鼻水の粘りが強すぎるとひけてこないこと。
        ・2〜3歳未満 のお子様に関しては、吸引が難しいこと。
               鼻の鼻孔(鼻の穴)の大きさが小さいので、きちんとはまりにくい。
         ・鼻づまり(鼻の粘膜が腫れていると) があると、抵抗が強くなり、
        奥の鼻水は とりだすことができないこと。

が挙げられます。

よくお母様方から、よく聞かれる言葉として、
「家で買った吸引する道具を買ったのですが、こちらで吸ってもらうと、まだたくさんたまっていたんですね」
「家で鼻水を吸っているんですけど、あんまり取れないんです」
などと言われることがあるのですが、

@ オリーブ管でも、家庭で使用されている吸引道具にはいろいろありますが、
  お母様・お父様が口で吸って吸引するもの・ピストン型は、吸引力が弱すぎる。
  また、お口で吸うものに関しては、ご両親が風邪をもらう可能性が高い


A 最近では、機械も売っているようですが 
  それでも、吸引されてから こちらに受診される方もいらっしゃいますが
  こちらで鼻水がひけることにビックリされます。
  オリーブ管を同じように使用していても、
  やはり、吸引力とテクニックなど、いろいろと違う点があるのかもしれません。
  
A カテーテルの場合は、オリーブ管に比べて、吸引できるスペースが全く違うこと。
  (カテーテルを使用する場合は 一般の方が使用するのは、大変危険なの で使用しないでください)

で すから、鼻水が多い時は、鼻水くらいと思わないで、お子様が口呼吸をしている ときは、
小 児科などに受診し 鼻吸引をしていただくことをお勧めします。


     

      鼻水吸引を嫌がるのですが。

 


 当クリニックでの、2〜3歳未満のお子様は、大半の方は
 カテーテルの吸引をしています。
 それ以降の方は、ご本人の希望・あまりにゼコゼコがひどい場合を除いては
 オリーブ管を使用しています。
 
鼻吸引は、あまりに泣くし、痛そうに見える。子供が、鼻を嫌がり泣くからかわいそう。と思われる方も
いらっしゃいますが、

当クリニックにお通いの方の中 には
鼻吸引することによって、呼吸 が楽になることを知っているお子様がたくさんいらっしゃいます。

ですから、
・言葉のしゃべれないお子様が、鼻水がたまって苦しくなってくると、お鼻を指さして、
 鼻吸引に行きたがるしぐさをするんですよ。

・話ができるお子様は、「鼻」「鼻」と言って、吸引してほしいと、言うんですよ。

・クリニックに来ると、診察が終わると、吸引をする部屋へ、自分から入ってくるお子様。

・自分から、鼻が詰まると、「たかはしに行く。」と言われるお子様。もいらっしゃるようです。

・昨日はほとんどゼコゼコしていて、ほとんど寝ていないんです。とか
 鼻が詰まって苦しいのか?何回も起きるんです。
 と言われていた患者さまが、鼻吸引をすると、お昼寝も、夜もよく寝てくれました。
 翌日も 鼻水を吸引にお越しになります。


鼻がたまっている事がつらいと感じるようになり、そういうお子様は、
鼻をかむのも早く覚えてくれます。
(年齢にもよりますが、鼻吸引をした後、鼻をかむ練習をすることもあります)

また、お休みの赤ちゃんに吸引しても、ビックリすることに、よっぽど眠いのか
寝たまま終わってしまうお子様も・・・・これには、看護師も、お母さんも笑ってしまいましたが。


赤ちゃんは、基本的には、口の周りを触られることが大っきらいです。
お鼻を拭いたり、食事の後 口の周りをふかれると 嫌な顔をするはずです。
私たちは、吸引の際、鼻と口の周囲を触り
その上、赤ちゃんに危険がないように固定させていただきます

その為、自由に動けないこと、嫌なところを触られること。
その上、今までに経験のないことをされることによって
泣くと思われます。

初めてのうちは・・・・・・・吸引時 大きな声で泣き、暴れることが多いです
              (まれに、初めからおとなしくさせてくれる子もいます が)
 
 この時期は、まだ、吸引が慣れていないことから、大きな声をあげたり、暴れたりし ます。

 その為、終了後。息がはずんでいる事があります。
 お母様は、苦しかったから 息がはずんでいるのと勘違いする方もいらっしゃいます が
 慣れてくると、暴れたり 大声を上げることもなくなることから
 息がはずんでいるお子様は、まったくいらっしゃいません。
              
数 回行っていると・・・・・吸引される事が分かるようになると
              診察前から泣かれるお子様もいます

もう少し慣れてくると・・診察の際は、何もないことが分かり
              吸引するお部屋で泣き始めるようになります

もっと慣れてくると・・・一応は嫌がるそぶりをしますが
             吸引時も大きな声を上げることがあっても
             じっとしていて、動くことはなく、涙も流さなくなりま す。

もっと慣れてくると・・・自分から、吸引するお部屋に入ってくるようになり
             場合によっては、家でも、鼻づまりのために、
             違和感を感じると要求するようになります。

大人の中耳炎の方は、どんなに鼻水がたまっていても「鼻水をかまないでください」と
言われることがあります。鼻水をかまないと、どんなにつらい事なのか。
たぶん、お母様方にも分かってくださることでしょう。
たった、数秒我慢することで、とっても楽になり、中耳炎や他の病気のリスクを軽減できます








           鼻水の吸引で、中耳炎を予防できます。
       
        
   

                      図1                   図2
     
  あまり 絵が上手ではないのですが、
これは「子供の耳」と「大人の耳」の図です。
鼻と耳はつながっているんですね。(紫色の部分・耳管とこれからは言わせていただきます)

≪お子様が中耳炎になりやすい理由は?≫

赤ちゃん(子供)のころは、耳と鼻の管(耳管)
の位置は、[図1]のように、横に近い状況で、太い管だったのが、
大人になると、顔が大きくなるために、耳と鼻をつなぐ管(耳管)が、
だんだん延ばされ斜めになっていくのです。[図2]

鼓膜は、きれいな水でいつも洗浄されています。

鼻水がサラサラしていて、外に出ているときは問題がないのですが
鼻水が粘ってきたり、鼻の粘膜が腫れて 鼻づまりになったりすると
鼻の中に鼻水が滞留して,耳管流れ込み
その中にあるウィールス・細菌が悪さをして
そのきれいな水の中にウィールス・細菌が流れ込み
鼓膜に水を流している管に炎症がおきて腫れてしまい、みずの流れを止めてしまいます

すると、鼓膜に流れていた水が滞留することによって、鼓膜がはれたり(炎症を起こす)
・痛みをともなったり、耳の聞こえが悪くなったりするんですね。

水がたまってくると、耐えきれなくなり、鼓膜が破裂して水が外に出てくるというわけです。
(先生により鼓膜切開される場合もあります)

小さなお子様に中耳炎が多く、大人になると起こらなくなるのは、
耳管の形の違いにより、大人になると鼻水の中が耳管に流れ込みにくくなるからです。
大人になって、中耳炎になる方は、鼻水のかみ方に問題があり、
通常、治療の際には、「鼻水をかまないように」との指示が出てくるのもこのためです。

中耳炎になるのは、鼻水が鼻の中に、たくさん長い時間滞留することにより、ウィールス・細菌などが
耳管に入っていくことが原因と言うことになります。

ですから、
中耳炎を予防するのに一番効果のあることは。
「鼻の通りを良くすること」
「鼻水がたまっていたら、外に出してあげること」と言うことが、中耳炎の予防にもなり、改善にもなります


ですから、「鼻水がたまっている。」
      「いびきをかいている」
      「口呼吸になっている」 などの鼻水がたまっているような症状がある場合は、
小さなお子様は、小児科などで、鼻 水をしっかり取ってもらう(鼻吸引)に行くように心がけましょう


      
               
             
              
       鼻水の取り方で、中耳炎のリスクは変わるの?


        再度、耳管のお話になりますが、 あまり上手な絵ではないのですが、
    
  
                  図3                    図4

 これは、顔を横から見た図ですが、「耳管」と「鼻 咽腔」を耳管咽頭口が入口になり、つないでいます。

 鼻咽腔は、鼻腔の奥 の場所を言います。

 先程と重複しますが、鼻水が耳管に流れ込むため に中耳炎になるということは、
 耳 管に流れ込まないように鼻水を吸引してあげることが、中耳炎のリスクを減らす方法であるとともに
  中耳炎になってしまった場合 早く治すことにつながります。

 そうなる と、入り口だけちょっと鼻水を取ったとしても、鼻咽腔の鼻水が取れるはずも なく、
 入口から、鼻咽腔までしっかり取ってあげることが大切であることは分かると思います。

 鼻水をとる行為は、お子様にとっては、一時的であれ
 1 体を固定されること
 2 鼻・口(お子様が一番触られたくないところ)を触れる行為であること
 などから嫌がられること・泣かれることが多いのですが、
 風邪などの病気を早く治す意味でも、病気を増や さないため にも、大切な行為となります。
 
そして、

 鼻水による鼻の閉塞による不眠・・・抵 抗力を下げる
 鼻閉により、食事の味が分からなくなる・・・ 食欲不振(抵抗力の低下)
 口呼吸による舌の乾燥・・・よだ れによる皮膚の状態の悪化
                   消化機能の低下・細菌を殺す能力の低下による
                   お腹を壊すなどの影響。
 口呼吸を覚えてしまうと、虫歯の原因にもなります。

 などなどの副作用のない 改善にとても有効な行為で す。

 ですから、鼻水が粘ってきたり、多い時は、
 特に0歳〜2・3歳までの小さなお子様は、
 小児科で、カテーテルを使用して、奥からしっかり取ることをお勧めします。






            デッパになるのは なぜ?

           先程ちょっと話が出ましたが、
    鼻づまりとデッパは関係ないような気がしますが、
歯科の先生にうかがうと、教えてくださる先生もいらっしゃいます。

鼻づまりや、鼻水で鼻呼吸をしていないと、だんだんそれが普通になってしまいます。
なんと、成人の4人に1人は、口呼吸をしているというデーターまであるんですね。

口呼吸をしていると、舌が乾燥するとお話ししましたが、
唾液を出して、乾燥を防ごうとして、知らず知らずに、舌を歯に押しつけて、刺激を与えて唾液分泌を促します。
すると、大きなお子様は、骨が固まっていく時期にあたっていると、だんだん歯が前に出てくるようになります
その為、デッパなど、歯型が悪 くなる場合もあります。

それ以外にも、大人になって も、風邪をひきやすいなんていう方は 口呼吸になっている場合があります。

口呼吸をしているかどうか
口呼吸をする人に起こる現象として、におい玉を口から出すことがあります。。

におい玉って何?

口から、粘った粘液上の小さい玉を出す人がいます。
これは、のどの扁桃腺で、白血球が ウィールス・細菌と戦い、死んだ死骸の塊。
とても腐敗臭がして 嫌なにおいがします。
あるデーターでは、4人に1人が、におい玉を出したことがあると言っていました。

また、口呼吸をする方は、鼻呼吸をしている方に比べ 風邪をひきやすい
ということも分かっています。

口呼吸を覚えてしまうと、これが一番楽で、鼻呼吸をするほうが
逆に呼吸が苦しくなってしまいます。

口呼吸を覚えるのは、小さい頃の鼻づまりや鼻水。
鼻水・鼻づまりが出てきたときは、鼻水をかむことができない、
特に小さいお子様は、鼻水の吸引することをお勧めします。
鼻水吸引をすることで、口呼吸を覚えさせないということが大切です







     喘息発作の時は、痰の吸引が不可欠




以前、喘息病棟に 勤務していた時のこと
(そこには、重症の喘息患者・ネフローゼなどの慢性の病気の方が集まり
その為、病児のための学校があり、状態の良いお子様は、病室から学校へ
通っていました。)

そこでは、自分で ある程度のゼコゼコは治せるように練習します。

その時に一番大切なことは、
「自分で痰を喀出すること」
「吸入して自分で痰を
喀出して、ゼコゼコを良くすることができるよう になること」
「体調管理ができること」
です。

ですから、ここの喘息の子供たちは、
自分で苦しくなると、のどを痛めないように上手に咳をして、痰をたくさん喀出します。

看護師が吸引するなどして、痰を除去します。

 右が健康な方の気管支の状態です。
 健康な気管支は、繊毛がしっかり働いていて
 気管支に入ってきた異物を上へあげて
 食道におとします。

 (気管支内腔は、空気が通るところ)












  喘息の方は発作が起こると
 気道が狭くなるばかりではなく、
 痰が粘調性になり、喀出しにくくなります。
 その為、気管支内腔が狭くなり 
 空気が通りづらくなり 息が苦しくなります。












 痰の喀出をしないで、そのまま吸入すると、
 痰はそのままの状態で気管支だけ広げるので
 確かに呼吸は以前より楽になりますが、
 元のような広さにまで戻りません。

 また、確かに、吸入薬などで、ゼコゼコが軽快するのですが
 薬の効果は一時的なもの。

 軌道に痰が残ったままですと
 薬が切れた段階で、気道にある異物によって
 元の状態に戻ってしまいます。



ですから、吸引によって痰の喀出を促し、
その上で、気管支拡張剤やステロイドを使用するとより効果が上がります。
病棟などでは、吸入をした後、スクイージングを行います。

スクイージングが必要と思われるお子様には、
状況によっては、スクイージングの方法をご指導させていただきます。

当クリニックにいらっしゃったお子様で、
ゼコゼコがひどく、医師が吸入が必要を判断した中で
半数近くが、痰の喀出だけで、ゼコゼコが治まり、呼吸状態が良くなり
吸入の必要性がなくなるということが分かっています。

また、残りの半数も、完全にはよくならないまでも、吸引する前より 呼吸状態はよくなります

また、痰の色を観察することのより、
喘息によるものなのか?ウィールス性・細菌性の感染によるものなのか
気管支拡張によるものなのか?判断材料になります。


呼吸が苦しそうだったら、
まずは、鼻吸引と痰を喀出して、呼吸を楽にしてあげるとい うことが大切です。
咳こみがひどい時は、お薬があっても小児科に受診し、痰を出してあげることが
呼吸を楽にする近道です。

他のクリニック・病院で、喘息を見ていただいていて、吸引・吸入のみ希望の方も
保険証・乳児医療証・現在飲んでいる薬をお持ちいただければ、ホロー致します。
その際は、必ず診察が必要になりますのでご了承ください。
こちらで吸入・薬の追加など、治療をした内容は必ずかかりつけの先生にお話しください。