カエサルたちが喫茶店に入った。
「アントニウス、君はキリマンジャロ?」
「クレオパトラ、君はブルーマウンテン?」
「ブルータス、お前モカ?」
くだらなくて良いなァ。ネット上で見かけたギャグ。
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レンタルビデオ店などのどうでもいい会員証にはウソの住所を使っている。ウソとは言っても名前や住所の一部を平仮名や旧字体に変えたりする程度だ。当初は偽名を使っていたが、ここまでいくと偽証罪に問われそうなので止めた。
何でこのようなことをしているかというと、以前に近所のレンタルビデオ店が個人情報を名簿業者に売っていることが発覚したからである。上記のようにしていると勧誘の電話やダイレクトメール等が来た時点で、どの店が名簿を売ったのかすぐに分かる。その後は苦情を言って口止め金なり、5,000円分の無料サービス券貰ってもよし。幸か不幸か、ここまでに至ったことはない。
ビデオ店の会員証の期限が切れたので、本日更新をしに行った。二年ほど前に作ったものであるが、思いっきり偽名を使っていた頃に作った会員証である。
早速古い会員証を店員に手渡し、新しい会員証を貰おうとしたところ、書類を手渡された。なんと、名前を記入してくれだと。小生、まずいことにどんな偽名を使っていたのかを思い出せず、熟考及び四苦八苦。憲一か憲二かのどちらかであることには違いないのだが、どちらもこれといった決め手がない。名字を書いた時点でボールペンはピタリと止まり、あれやこれやと思いを巡らせるものの、一向に思い出せぬ。段々と不審げな表情を深まる店員。結局、丁半ばくちの心境で「憲二」と書いたら、どうやらそれで正解だったらしい。何とか無事に新しい会員証を貰えた。
宝くじ気分で会員証を更新。スリルがあってよろしい。
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