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隊長の戯言


2004/9/30 (木)

 運転免許の更新に行く。
 まったく無駄な制度だ。免許を書きかえる必要性がどこにあるのだろうか。長時間待たされ、個人情報をさらし、挙句の果てには3週間分の生活費を取られる。たかだかこれだけの作業に3000円もの費用を要すること事態が疑問であり、その内訳には誰も読まない交通安全協会の冊子(日本一読者の少ないベストセラー)制作費が多分に含まれているのであろうが、結局お偉いさんの飲み食い代に補填されているのである。ちくしょう、貧乏人から搾取しやがって。

 と、いらいらしながら免許用の写真撮影などを受けていたところ、何度も撮り直しを命じられた。顔が悪いせいか、と思いきや、どうもカメラに小生の顔が収まりきらぬらしい。座高が高くて悪かったな。しかしながら三度もやり直しを命じられると、そこはかとなくおかしくなってしまい、「次こそお願いしますよ」といった途端にパチリ。かくして、「苦笑いを浮かべつつ、何かを懇願しながらうつむいている顔」という素晴らしい写真に仕上がった。これも交通安全教会の陰謀か。5年間よろしく、クソタレ顔。


2004/9/30 (木)

 裏通りにあるひときわ暗いビルの地下。エレベーターを使わずに、ゲロに塗れた階段を降りるとそのバーがある。
 と、スカした文章でありますが、そこに素晴らしいバーがあるのですね。料理はそれほどでもないのだけれども、生演奏を行なうバンドとそれを絶妙のトークで進行する司会がいるのである。バンドは70年代ロックを中心にやっているのだけれども、ある時いたずら心がめらめらと芽生え、とびきりマニアックなリクエストをしたことがある。すると司会者はニヤリと笑い、バンドはあっさりと演奏してしまった。悔しい。そして結局、全てのリクエストを受けきり、持ち玉がなくなって小生の敗北。
 ビール一杯だけの注文でも嫌な顔一つせず、店長は緑健児(空手家)の大ファンであるという妙なバーだった。

 さておき。
 JASRACという団体がある。以前からサイトを運営している方はご承知だと思いますが、「MIDI鳴らすな。鳴らすなら金払え」をサイト運営者宛てに手当たり次第にメールを送ったところですね。ここが最近、何を血迷ったのか、ムチャクチャなことをやり始めた。
 
 ・名古屋市にある7つの社交ダンス教室が無断で楽曲を使っていたので訴訟
 ・京都の居酒屋店等、計3店が著作物使用料を払わずカラオケを行なっていたので訴訟
 ・名古屋市のスナック4店が協会との契約を結ばず生演奏を続けていたので仮処分申請

 この論理で行けば、冒頭のバーのようにあらゆるリクエストに応じて演奏する店などは廃業である。弾き語りも当然アウトだし、学園祭のバンド演奏も無理。吹奏楽団は最近の曲を演奏するためには協会に金を納めなくてはいけない。
 さらにつきつめていけばこういう可能性もあるわけで、まったくもっておかしな話だ。最後のネタはジョン・ケージの『4'33』ですね。わしは前衛音楽に造詣が深いからすぐに分かった、はずもなく『トリビアの泉』で紹介されていたので知っていただけだ。

 一見、「不当利益」を取り締まっているように思えるJASRACであるが、何のことはない。それならばホームページに流すMIDIを一個人相手に取り締まるはずはないわけで、著作権という法を笠に着てうまい汁を吸っているのである、と私は思いますわけでクソタレJASRAC。

 ※JASRAC(日本音楽著作権協会)様。本文を読んで誤解しないで下さい。私めが書きましたのはジャパーニーズ・スペシャル・レア・アホ・カンパニー(日本でもとびきりのアホ会社)という別会社のことです。訴訟好きの貴社は私を名誉毀損で訴えないように願います。


2004/9/30 (木)

 地元県出身の魁皇が活躍することよりも朝青龍を応援してしまうわしはモンゴルかぶれの売国奴であり、非国民だ。そして、あっという間に秋場所終了。

 といささか強引な展開で本日の戯言の口火を切らせてもらいますと、あっという間に秋場所が終了すればあっという間に冬場所が始まり、九州のネオン街である中洲ではちらほらと相撲取りの姿を見かけるようになってくるのですね。盆を過ぎてしばらくはホステスをたくさん引き連れて飲み歩く坊主をしゅっちゅう見かけるのだが、この時期に限っては相撲取りに代わる。博多ではこれを表して「春にはヤクザ、夏はマフィアで秋ボウズ、冬になれば力士あり」という。ウソです。今咄嗟に作った。
 

 相撲取りにケンカを売った知人がいる。現在の地位を考えると、知人の素性は詳しく書けぬのだが、ケンカ相手は往年のTの富士であった。幸か不幸か殴りあいには至らなかったけれども、結構ギリギリの所まで持ちこめたらしい。ちなみに空手の世界チャンピオンでもあったその知人はその昔「東洋の虎」と勇名を馳せており、Tの富士はウルフである。虎と狼。まるで劇画の世界である。
   
 そもそも武道をやっている上である程度まで強くなると、調子に乗ってしまう時期が来る。それが今までは決まった「枠」の世界での強さしか知らないが、果してその「枠」から飛び出した自分はどれぐらいの強さなのだろうか、と思い始めるのだ。イチローがメジャーリーグ入りしたのも、根本的には同じことだが、母校空手部がやっていたのはもっと下劣で低次元な世界である。
 例えば、幕末末期には毎日街道場で竹刀を振っている侍は「辻斬り」を行なった。そしてわしらが行なっていたのは「辻蹴り」だった。刀で切らず、足で蹴るのである。
 標的は中洲で暴れている酔客だった。とりあえず諍いの種は沢山落ちている場所である。腕に自信がある人間には、ちょっとしたエサを振りまくとすぐに引っ掛かった。

 ところで、わしはそんなことをやっていたかというと、とんでもない話しであり、仮に似たようなことはやっていたとしてもそれを公表するのは大変はばかれるので、どうしても知りたいと言う方は今週中の内にメールフォームに「9/30辻蹴り話希望」と書き、メールアドレスを添えて当方まで送ってくださっても絶対に無駄ですからよろしくお願いします。


2004/9/27 (月)

 アメリカの女子大生が下の毛を剃って大統領再任を反対しておるのだそうだ。素晴らしい。
 日本でも吉田茂さんが生き返り、首相に返り咲き、さらには悪政を敷いてバッシッングされることを切に願う。吉田茂さん。「茂」←→「アンダーヘアー」←→「ブッシュ」。

 ブッシュの再任が有力視されている大統領選だが、その大統領選を題材にした昔からのジョークに次のようなものがある。

 ※政党のトップが2人、会談を行なった。
 民主党トップは言う。
「私はいつどんな時でも政党のアピールをしています。例えばタクシーに乗ったら、ありったけのチップを渡し
『選挙のときはよろしく。民主党だ』
 と言って降りますよ」
 共和党のトップも負けじと言い返した。
「私もいつも運動してますよ。私の場合はタクシーに乗ったら、まったくチップは払いません。運転手に頼まれても絶対払いません。それで降りるときに言うんです。
 『選挙のときはよろしく。民主党だ』」


 ※知人に全く同じことをした人がいる。空手部に在籍していた学生時代の話し。
 当時の空手部はバンカラ気風を未だに引きずっていて、度々風俗店などに連れていかれるのだが、先輩のHさんはソープ店で散々に過ぎた行為をいたした挙句、「俺はZ大の空手部だ。Z大だぞ、Z大。よろしく」とライバル校の名前を騙って執拗にアピール。


 いかにして相手をこき下ろすか、というのがあちらの大統領選の要点だ。
 今回は民主党候補のケリーがブッシュ大統領の散々なこき下ろしを行なった。まァ批判どころは沢山あるのだから、もっともなことだろう。それどころか批判すべき点があまりにも多すぎるものだから、それだけで充分な時間を要してしまった。比してブッシュは新規政策を主張。有権者はブッシュの経済政策に信頼を寄せ始めている。
 ケリーは当然ながらイラク戦争や対テロ戦という点でブッシュを激しく批判した。しかし、ただ批判だけである。終いには自らのベトナム戦歴をアピールするお粗末さ。
 もはや笑いにもならない最低の選挙戦のようだ。おかげさまで日記のオチもつかない。ctrl+a


2004/9/25 (土)

 ゴホッ、ゴホッ。もうダメだ。神よ、せめてあと一晩生き長らせ給え。月夜の下で咲かせて見せよう彼岸花。
 
 ホームページを始めた当初、「風邪をひいて体調が悪いです」とでも報告しようものならば、お見舞いメールがじゃんじゃん…とは言えないまでもそこそこに届き、中には添付ファイルに手書きの花束絵などもつけてくれてたりしたもんだ。そして今では、
 「また、変なもの食ったんでしょう」
 「それは風邪ではなく、二日酔いじゃないですか」
 「隊長が風邪(笑)」
 といった案配である。まるで猿人扱いではないか。ここでハッキリ銘記しておくけれども、ボクは大変な虚弱体質であり、デリケートでナイーブな中年間近の青少年でもあり、蚊に刺されようものならば貧血で倒れるぐらいのか弱い人間なのだ。もう少し労わって欲しいものである。仕方ないから、ここ数日の闘病記でも書いてそれを証明しよう。そしてこれが遺稿となる可能性も充分にあり得るので、後は宜しくお願いします。

 九月某日
 九月の海は独り占め。というわけで泳ぐ。雨が降ってきて寒い。ビールと白ワインと日本酒を飲んで寝る。

 九月某日
 膝がしくしくと疼く。ピータン10個食って、日本酒とウイスキー飲んで寝る。

 九月某日
 頭がガンガンする。二日酔いの可能性もあるが風邪かもしれない。腹の様子もおかしい。ピータンを食いすぎた可能性もあるが風邪かもしれない。さっさと風呂沸かして寝よう、と思ったら、沸かしたつもりの風呂が沸いておらず、頭にきたので水風呂に入る。ざまあみろ、これで俺の勝ちだ。ウイスキー飲んで寝る。

 九月某日
 熱を測る。38度1分。最悪だ。いよいよ痛む足を引きずりつつ、都心に向う。映画「ソウル・オブ・マン」の試写会があるためだ。館内では困ったことに角打ちコーナーなどという洒落たイベントが行われており、本当はバーボンが飲みたかったものの、ジンジャーエールで我慢しておこう…というつもりが、結局ビールを飲む。
 ビールを飲む。知人から借りた漫画「茄子」、春樹の「アフターダーク」を読了して、午前4時就寝。

 本日
 ウイスキーを飲みつつ、この日記を書いている。熱を測れば36度4分。もうダメだ。死ぬかもしれない。


2004/9/23 (木)

 熊本県天草に行っとりました。九州縦断した際に世話になった所に立ち寄りつつ帰宅。あちこちに旅の足場があるのは嬉しい。

 と、帰ってきた途端に風邪をひいた。不衛生な国に長期間出かけても五体満足で帰りつき、天草に短期間いた程度で体調を崩す。実際、こんなものでっせ。
 身体がダルイので早々に寝ます。


2004/9/17 (金)

 カエサルたちが喫茶店に入った。
 「アントニウス、君はキリマンジャロ?」
 「クレオパトラ、君はブルーマウンテン?」
 「ブルータス、お前モカ?」

 くだらなくて良いなァ。ネット上で見かけたギャグ。

*

 レンタルビデオ店などのどうでもいい会員証にはウソの住所を使っている。ウソとは言っても名前や住所の一部を平仮名や旧字体に変えたりする程度だ。当初は偽名を使っていたが、ここまでいくと偽証罪に問われそうなので止めた。
 何でこのようなことをしているかというと、以前に近所のレンタルビデオ店が個人情報を名簿業者に売っていることが発覚したからである。上記のようにしていると勧誘の電話やダイレクトメール等が来た時点で、どの店が名簿を売ったのかすぐに分かる。その後は苦情を言って口止め金なり、5,000円分の無料サービス券貰ってもよし。幸か不幸か、ここまでに至ったことはない。

 ビデオ店の会員証の期限が切れたので、本日更新をしに行った。二年ほど前に作ったものであるが、思いっきり偽名を使っていた頃に作った会員証である。
 早速古い会員証を店員に手渡し、新しい会員証を貰おうとしたところ、書類を手渡された。なんと、名前を記入してくれだと。小生、まずいことにどんな偽名を使っていたのかを思い出せず、熟考及び四苦八苦。憲一か憲二かのどちらかであることには違いないのだが、どちらもこれといった決め手がない。名字を書いた時点でボールペンはピタリと止まり、あれやこれやと思いを巡らせるものの、一向に思い出せぬ。段々と不審げな表情を深まる店員。結局、丁半ばくちの心境で「憲二」と書いたら、どうやらそれで正解だったらしい。何とか無事に新しい会員証を貰えた。
 宝くじ気分で会員証を更新。スリルがあってよろしい。


2004/9/16 (木)

 気分悪く酔っぱらっとります。腹の奥底から気持ち悪い。
 
『ボウリング・フォー・コロンバイン』が本日の21時から放映されるってもんで、それまでには晩飯済ませておこうと2合のメシを炊いたのです。そうです、今日は2合を炊く日ですね。ちなみに明後日は3合の日です。2合の日が続くと空腹絶え難く腹押さえ天仰ぎたくなるので、2合、3合と交互に炊いておる訳ですよ。すると「我慢する日」と「贅沢する日」が交互に来るので精神的に楽なのです。貧乏生活を送る上での智恵ですね、これは。
 
 と、何気なく戸棚の奥を探っておったところ、どういうわけか麦飯を発見しました。いつのものだかどこのものだか分からないけれども、こいつはありがたい。米の水増しが計れるからです。そこで小生はにわかに幸福感に包まれ、一合分の麦を炊飯器の中に投入いたしました。「胃腸に優しい麦御飯」 そのようにパッケージには書かれておりました。恐らく婆さんの残した健康食品なのでしょう。

 晩飯のオカズは100g88円でさらに100円引きセールに該当していた鳥ササミと、貰い物のキュウリでありまして、小生は20時30分頃にそれらを食い終えたのです。麦飯のおかげで普段は一杯しか食えない飯も2杯食えまして、それは幸せでした。

 それにしても『ボウリング・フォー・コロンバイン』を民放でやるとは思わなかった。視聴率が取れると踏んだのでしょうな。今まで狙って騒動を起してきたマイケル・ムーアの宣伝力もたいしたもんです。ただ以前にも見たせいか、CMが入ってくると妙にだれる。元々がテンポの良い映画がCMによってリズムを破壊されとりましたな。仕方ないけれど。
 
 そんなわけでCMの最中には皿洗いや食後の後片付けなどをしておりまして、のんべんだらりとしておったのですが、麦飯を戸棚に戻す最中に何か小さな黒いものがワッと出てきたのです。そうです、虫がわいておりました。時、既に遅し。後の祭。覆水盆に返らず。ウイスキー飲んで腸内消毒。





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