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隊長の戯言


2004/6/30 (水)

 6月27日の日記について。
「“映画って本当に良いものですね”は、淀川長治ではなく水野晴郎せんせいだろう」との指摘を受けた。
 …小生、「イヤァ、映画って本当に良いものですね。それではサヨナラサヨナラサヨナラ」だと思いこんでいた。いや、これならこれで淀川長治と水野せんせいの合わせ技である。凄いじゃないか。合わせ技といえば、一本である。ジャブ、ストレートの黄金コンビネーションだ。よっしゃ俺の勝ち、やったァ。お見事。
 
 すみません、素直に認めます。間違えておりました。頭を丸めますので、勘弁してください。元から坊主だけど。


2004/6/28 (月)

 皆々様方の日頃の御愛顧に感謝いたしまして、この場をかりてメールフォームにて送られてきた感想の返信をさせて頂きます。一言で言いかえるならば、「手抜き」とも申します。

 Iさん
 御返事遅れました。IさんはIさんで正しいです。違っておりませぬ。
 清貧というには程遠い汚貧生活を送っております。最近はゴキブリとの死闘にあけくれる毎日です。応援どうもです。

 Pさん
 失礼な。小生の近隣地域はオバケ屋敷ではありませぬ。ごくたまに人魂が出ますが無害です。近所で事故死する人間が多いのも偶然だといえましょう。拙宅には消防車が突っ込んできたこともあります。
 ところで小生が生まれるずっと以前、霊能力者が当町を訪問したことがありました。曰く「恐ろしい。こんな凶悪な場所は知らんわ」と、職務を放棄して逃げ出したとのこと。僕が住んでいるのはそんなステキな所です。

 Mさん
 そうですか。オッサンやヤクザからしかナンパされない小生でありますが、一度だけ異性よりナンパを受けたことがあります。
 「タダで良いから、寝ようよ」
 実に直接的なナンパでありまして、20歳当時の小生はドキマギしました。ナンパの主は、あたし22歳よと名乗る50代の淑女でした。あれはバツゲームだったのでしょうか。

 Uさん
 クソくらえ。ありがとう。じゃ、また来てくれ。よろしくお願いします。

 Hさん
 中国拳法は信じたい。幻想混じりですが、信じたく思います。しかしながら小生は不勉強より宗道臣、李書文の名は知りませんでした。
 そこで身近な中国拳法話しをひとつ。知人が大阪のとある中国拳法道場を見学がてら訪れました。道場から出てきたのは、体の小さい初老のジイちゃん。ジイちゃんは知人が中国拳法を舐めていることを見抜き、このように言ったそうです。
 「ちょっと組み手でもしてみんか。思いっきりかかってきなさい」
 知人は大丈夫だろうかと思いつつ、やや手加減してジイちゃんに飛びかかりました。次の瞬間、体が吹っ飛びました。知人の体が、です。
 ジイちゃん曰く、腕力や体に頼れるのは若いうちだけだ。それでは武道とは言えない。私は力を使わない武道を追求している、と。
 武道の極意は「立禅」にあるそうです。気功法の一種ですな。
 ちなみに知人は空手二段の腕前。世界一強いと思っていた頃の自分を叩きのめした当人で、空手部の先輩でもあります。


2004/6/27 (日)

 やはり日本の映画料金は世界で一番高いそうだ。一般料金1800円だもんなァ。確かに高いよ。高い高い。
 ちなみに他の国ではこのような価格らしい。

  ニューヨーク 1000円
  ロンドン   1400円
  パリ      950円
  香港      750円
  シンガポール  550円

 カルテルが働いておるわけでもないのに、1800円という異常価格はなんなのだろう。配給の仕組みはよく分からぬけれども(どなたか御存知の方、教えてください)、興行会社にはお役所体系的なシステムが確立されているとしか思えない。メンドクサイし、誰も文句を言わないのでそのままにしているのじゃないか。
 外資系の興行会社であるシネマ・コンプレックスの隆盛は凄まじい。単館系映画館はケツに火をつけられ、最近になって環境が改善されつつある。狭くて汚い単館系映画館も消費者をなめた保守体制の現われだろう。

 ハリウッドで作られた映画をハリウッド映画と呼ぶが、ボリウッド映画というものもある。ボンベイで作られた映画だ。『踊るマハラジャ』は日本でもブームになった。
 そしてインドの映画館は素晴らしく良かった。当然料金も安い。貧乏人用席、金持ち用席と数種類あるけれども、安い席は100円もしない。現地ではコカ・コーラ三本程度の値段である。これぞまさに大衆娯楽施設だ。
 
 音声システムはしっかりとドルビーシステムがとられていて、良いところになると6chにもなる。上映前には地元企業の安っぽい宣伝が入る。○○ビル一階の喫茶店「○×」をよろしく、などという一枚写真の宣伝は微笑ましい。
 観客の反応は熱い。妙な一体感がある。わしは野球観戦で行われる“正しい”一体感(各選手用の踊りを観客一同が嬉しそうに踊るのだ)は大嫌いなのだが、インド映画の一体感は下卑た一体感である。プロレス的である。わしの好みなのである。
 ヒロインが出れば本気で嬌声をあげ、悪役が出れば本気でブーイング。精一杯の声援と野次を飛ばす。しばしば席を立ち上がり、スクリーンに向かって悪態をつくインド人。下品で良い。
 面白いことに彼らはエンディングまで見ない。例えば、主人公が無事ヒロインと結びつく。その後は、両者の幸せな生活だとか、後日談とか出てきてエンディングになる。彼らはヒロインと結びついた時点で席を立ち、満足感いっぱいで帰りはじめるのである。主人公が幸せになったから、それで良いのだ。後は知ったこっちゃない。主人公、おめでとう。良かった良かった。さぁ、帰ろう。
 そんな感じだ。

 小生、日本では映画断ちしていたこともあって、インドの映画館には毎日入り浸った。何年ぶりに入る映画館だろうか。映画のストーリーにあれこれ思いを巡らせつつ、コーラとお菓子片手に席につくこの瞬間。場内が暗くなり、一瞬にして静謐が満ちる。上映前に流れる宣伝を見て、思わず涙した。淀川長治じゃないが「映画って本当に良いものですね」。これぞ大衆娯娯楽だ。
 隣にいたインド人が小生をみて、不思議そうな顔をした。喫茶店の宣伝を見て泣いている日本人は極めてブキミに映っただろう。


2004/6/22 (火)

 携帯電話にメールが入ったものの、差出人が誰だか分からない。最近、携帯を紛失したのでアドレスは全部消えちまったからである。文面から判断するに、サトー副隊長からのメールのような気もする。
 そこで「貴君は誰でありますか?」と返信したところ、
「おれだよ。おれ。おれおれ詐欺です」 との返事。
 これでますますサトー副隊長だとの確信が深まるが、それでも万が一ということもあり得る。
 
 無視していたら、再びメールが来た。
 「花山薫のモデルは花形敬。ブルース・リーの本名は李小龍。これでおれだと分かるよな」
 うむ、これは間違いなくサトー副隊長からのメールであろう。

 ふと長介・工事のアホ兄弟コントを思い出した。


2004/6/21 (月)

 傲慢・暴食・怠惰・貪欲を囁く悪魔により、ラーメン屋でラーメンを食うという大罪を犯してしまった。嗚呼、なんと贅沢なるかな。でも、一年ぶりぐらいに食うラーメンは美味かった。

 ところでこんなことが数週間に渡りつらつらと書かれているサイトを見つけた。

  某月某日
  朝食 無し
  昼食 ゆで卵
  夕食 素うどん

  某月某日
  朝食 無し
  昼食 無し
  夕食 食パン、野菜スープ

 なんだ、小生の食事と変わらぬじゃないか。わしはゆで卵やパン一枚で過ごすことも多く、昨晩は昼飯にゆで卵2個、晩飯はマーガリン塩ごはんだった。
 小生は同情心を抱くとともに、ひっそりとした喜びも漏出し、なんだか嬉しくなった。南洋の無人島に流され、ただ1人サバイバル生活をしていたところ、ひょっこりと漂流者が流れついた、そんな感である。

 と、嬉々とした気持ちになってサイトのトップページを見たら、自殺願望者のサイトだった。わしの食生活は「餓死」しようとしている人間と一緒かよ。
 彼には一言いいたい。「そんなことは止めなさい」と。それで餓死するのは無理だ。
 なぜなら小生は二年間生き続けとるよ。





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