隊長の戯言


 
2003/1/14 (水)

 大分産地室仕上げの高級しいたけ、佐賀県有明から取れた極上海苔。毎日ゲロ吐きそうなぐらいに食しているのでいい加減に飽きてきた。
 
 ・朝メシ → カット
 ・昼メシ → 省略
 ・夕メシ → しいたけ、ご飯、緑茶
 ・晩メシ → 焼酎、ウイスキー、キャベツ
 ・夜メシ → 海苔、ご飯、緑茶

 しいたけ、海苔はメインデッシュで食うもんじゃないな。豪勢な食材使った貧乏メシ。



 はっしー補佐長の実兄、84兄さんのホームページには小生の似顔絵が書かれておるのだが、それが一際怪しくて大変に素晴らしい。しかし何処かで同じ顔を見たような気がする。

 上に弱く下に厳しく、あらゆる汚い手をつかって策謀を働かし組織の利権を手中に治めたものの、ある日唐突にその事実がボスにバレてリボルバーで射殺される中国マフィア幹部。
 或いは、
 ラストシーン間近、主人公によって壊滅寸前に追いこまれるヤクザ組織の中で、真っ先に命乞いを計り、主人公が油断したスキをついて再び牙を剥くが、やはりあっさり殺さてしまう三下チンピラ。
 
 
 そのような心温まる人物像をひっそりと想起させてくれる。

 ※独自ドメインが取得でき、広告のない良質サーバーを探しておるのですが、どなたかお勧めのサーバーをご存知でしたら、小生に一報頂けぬでしょうか。有料のサーバーで構いませぬ。些細な情報でもheraheratai@hotmail.comまでメールを頂けると幸いであります。


2003/1/13 (火)

 学生時代の空手部の先輩に、酔えば必ず難解な経済論議を持ちかけてくるというヒトがいた。しかもどういうわけかわしにしかその話題を振らないのである。
 「タカくん、マルクスの定義する労働価値説って重農主義から来ているのかな?」
 
 知っているわけねぇだろ。そもそもわしは経済学の「ケ」の字も知らないし、何より当時のわしの愛読書・心の聖書は『あしたのジョー』と『北斗の拳』である。体育会系人間には知的欲求は沸かず、すべては肉体的欲求に食われる。肉体の充足こそが最優先で活字体は漫画しか読む気になれない。
 今でも当時の友人たちに「オレはパソコン持ってんだよ」と言うと凄く驚かれるし、「実は読書が趣味なんだ」とでも告げた日には、うへへ詰まらないギャグは止めてくれ、とまで言われる程だ。
 
 前述の先輩のおかしなところ、というか困った点は、趣味が「エロ漫画を書くこと」という点だ。いや、エロ漫画は至極結構。エロ漫画家を目指しているだけあって真剣にエロ絵を書く。これは別段、悪いことじゃない。練習中とプライベートのギャップがあまりにも大きいから、困るのである。
 血の飛び散った道衣をまとい、口角泡を飛ばす、もとい、口角血を吐き飛ばしながら
 「おらぁボケェK屋! 何はいつくばっとんじゃあワレェ○∞×□♯凵「〜!!!」
 と、下級生に向かって絶叫しつつ、練習終了後には
 「ねぇねぇねぇタカ君。ちょっとイイかな。この女子校性の乳、もっとデカく描いた方がいい?」
 と、くるのだから、これではギャグ漫画のキャラクターである。
 普段はエロ漫画の話し、酒を呑めば経済論。なかなかの奇癖だと思う。

 
 ところでわしは、酒を飲むと文章を書きたくなるという奇癖を有していて、自宅で一人酒なんぞしておると、パソコンのドキュメントファイルに置かれるテキストファイルが知らぬうちにどんどん増えていく。そしてその大半は内容を覚えておらぬのだけれども、こないだあることにふと気がついた。酩酊していればしているほど、語彙力が増しているのである。酔眼、酔余、爛酔、沈酔。しかもただ酔っぱらっている状況を書き綴ったクソ文章なのに、エラそうな学者テイストの論文体。
 
 やっぱりわしもおかしい。


2003/1/12 (月)

 四〇時間にわたり意識覚醒しているのだが、さすがにキツイ。
 ブックオフで「土俵の上から見た不思議なニッポン人」を購入した。作者は旭鷲山 昇。
 呑んで読んで寝ます。


2003/1/10 (土)

 インド料理店へ行った。
 オーナーは、胡散臭さが尻の穴から漏れてるような典型的インド親爺。店内にはインドの歌謡曲が流れ、沢山のサイケデリックなポスターが下品に貼り並べられている。すごく良い感じだ。
 出される料理も極めて本場に近くて、非常に懐かしい味がする。美味いはさておき、懐かしい。店内の掃除は半年に一回の頻度にしてハエを繁殖させ、店の前には牛のウンコを陳列、飲めば必ずゲリするお冷やを提供し、当たりハズレつきでハズレは睡眠薬入り、サービスデイには駐車場に死体を転がしておいてくれるように提案したいところだ。そしたら毎日行くぞ。

 うろんなインド親爺に「アッチャ(うめェよ)」と両手を合わせて話しかけると、親爺はニタリと笑い、息切れするほどに言葉を返してきた。相槌をうつ暇などは全くない。うわっ、これだぜ、これ。懐かしや。
 
 こんなジョークがある。
 「国際会議における有能なチェアマンとは、いかにインド人を黙らせ、いかに日本人を喋らせるかである」
 確かに無口なインド人のというモノには、あまり会った記憶がない。「プレイボーイの日本人」と同じく、寡黙とインド人という組み合わせはあり得ない組み合わせなのだろう。

 それにしても親爺の言葉にはビックリした。曰く、
 「インドはすごく安全な国ダ。旅行者は全て警察官に守られてル。警官は旅行者の後ろをそっとつけてずっと見守ってくれてるんダ。君は知らなかっタロ」
 ギャグを言っているのかと思ったら、そうではない。大マジメに語っているようである。馬鹿言え、オレはマフィアとグルになった警官から脅された経験があるのであるぞ。インドの警官ほどタチの悪いものはなくて、警官に賄賂を要求されたなんて話しはゴマンとあるのだ。
 「アーグラなんて最高ダロ」
 アホか。アーグラは確かに良いところだけれども、それと同時に一番危険な場所とされているところだ。アーグラからやって来た、と他の旅行者に告げたら英雄扱いされたことあるぞ。
 
 わしは上位のカースト者とは触合う機会が殆どなかったのだが、この親爺は上位カーストの出身でこれが一般的なインド人のインド観と思うと、大変驚かさせる。社会の表層しか見ちゃいないのだ。
 もっとも北京やウランバートルにも似たような勘違いを抱いている人間がいたし、けだし日本だっておめでたい考えしか持ってない人間ばかりいたりする。
 金をかけなければかけないほど見えてくるものがある、と言ったのは沢木耕太郎か野田智佑かわすれたけれども、under-standとはつまりこういうコトなのだな、と実感させられた。

 ところで精算を済ませる際、レジを打つ親爺の手を無意識の内に執拗に確かめ、貰った釣りを念入りに確かめていた自分がいた。今までインド人から何度となく釣銭ちょろまかされた経験があったからである。金持ちツアー経験者はこんなことは絶対にしない。



2003/1/8 (木)

 マイケル・ムーアの本『STUPID WHITE MEN』が面白い。邦題は『アホでマヌケなアメリカ白人』。柏書房から出ている。ただし翻訳者の文体がシャクに触るのと、表紙が二十年前のエロ本みたいで恥ずかしいのが難点か。

 徹底したブッシュ大統領批判がその内容なのだけれども、フロリダ州選挙で行なわれた操作投票などの話しなどは初耳話ばかりですごく面白い。
 そもそも日本のマスコミはまず対外批判を行なわないし(反米国家除く)、国もマスコミも徹底したアメリカ寄りだから(この点イギリスのマスコミは優れてますな)、この種の本は貴重だと思われる。
 
 マイケル・ムーアは『ボウリング・フォー・コロンバイン』で2002年度アカデミー・ドキュメンタリー映画賞受賞を取った。授賞式の際には壇上に立って、
 「Shame On You, Bush ! (ブッシュ、恥を知れ!!)」
 と叫び、大ブーイングを浴びたらしい。なかなか侠気に溢れているのである。


 ブッシュ大統領はバカのフリして国民の人気を得た、とされているが、この本を読むと実際はホントにバカなのじゃないかと思えてくる。
 カリフォルニア州知事のターミネーターの発言、「環境問題についてどのような解決策をお考えですか?」「Don't worry! (心配すんな!)」はかなりの名言なのだけれども、ブッシュはそれを大きく凌駕する。
 例えば、
 
 問「ホワイトハウスはどんな所ですか? (英国人の子供の質問)」
 答「白いね」

 問「あなたの父親とゴア氏とは経歴の上でどんな違いがありますか?」
 答「世代が違うね」

 この辺はジョークと受け取られるかもしれない。しかし、次の発言を考えるにそれらが"素"であるような気がしてくるのだ。何しろ大統領主催のパーティに現われたスティビー・ワンダーに向かって手を振って挨拶した大統領なのである。
 
 スペインのAznar(アスナール)首相に会って。
 「アンザー首相。お会いすることが出来て光栄です」

 テネシー州の演説。
 「子供たちには本の読み方を教えるべきだ。そうすればHe or herは(正しくはHe or she)読み書き能力テストでよい点数を取ることができるでだろう」
 「我らが子供たちはちゃんと勉強をしているのか?(Is our children learning?)〈正しくは Are our children learning?〉」

 お前が勉強するべきである。「最近、読んだ本は?」と聞かれ、「新聞!」と答える素晴らしき大統領。この種のお粗末な国語力はブッシズムと揶揄され、一部のアメリカ人にもてはやされているという。何でもブッシュの国語レベルは小学校四年生レヴェルとのこと。
 
 
 「私のことを大統領として知能がやや足りないといっている人達は、その事実を過少評価(underestimate)している。〈誤解する(misunderstand)の言い間違え〉」 
 
 「7年半もの間、私はレーガン大統領の元で働いてきた。我々はめざましい業績をあげ、同時に間違いも犯した。そして幾度となくSEX…じゃなかったSet back(方針転換)もした」

 
 今までブッシュのことを嫌っていたものの、最近は段々と好ましく思うようになってきた。これもブッシュの緻密な計算によるものなのだろう。
 
 ※興味ある方には
 ブッシュ妄言禄
 MichaelMooreCom
 のサイトをお勧めいたします。



2003/1/7 (水)

 麻枝光一という人がいる。高校教師からNHKのニュース解説者、大学講師、ジャーナリストとなった変わり者だ。現在は東京でTAIMA堂という怪しい専門店を経営している。
 そして、このたび東京に住む友人が怪しいクスリを送ってくれるという。何でもそのクスリの出所がTAIMA堂だというのだ。
 
 宅配便業者が玄関のチャイムをしつこく鳴らす。例のブツが届いたに違いない。扉を開けると宅配業者がそこにいた…のは予想通りの当たり前の出来事なのだが、何故かその後に警察官が立っているので失禁しそうなぐらいに驚いた。
 
 ちょいと待ちやがれ。あり得ない。おかしな話しである。
 その宅配業者は荷物のチェックを一切行わないことをわしは知っているし、警察と宅配便業者が結びつくルートなんて考えつかない。
 いや、そういえば、TAIMA堂のオーナーが昨年の末に逮捕されたことを思い出した。中島らもが大麻を受け取る際に、彼がその仲介人役となっていたのがバレたのである。その時TAIMA堂の店主が「大麻、どう?」と声かけたかどうかは知らぬけれども、こんなギャグなんか言えるはずがないぐらい事態は緊迫しているわけで、とにかくそんなこんなでTAIMA堂は要注意店舗としてずっと目をつけられていたのかもしれない。
 しかしながら第一、これは合法ハーブである。友人が余計な気を使って"ホンモノ"を送ったくれたのであればそれはそれで大問題となるのだが、こりゃ薬物法には一切触れない合法のブツ、合法のハーブなのである。

 
 こうなれば、腹をくくるしかない。
 眼光鋭い初老の警察官はキラリと目を光らせつつ、じっと無言で立ち尽くしている。宅急便業者は「これはあなたのお荷物ですね?」と聞いてくる。
 宛名はしっかりわしの名前が書かれているのだから、ハイと言うしか仕方がない。覚悟を決めて荷物を受け取り、サインをする。その瞬間、警察官が一歩前に踏み出した。畜生、来やがったな。

 「はい、受け取ったね。午前十一時四十分。大麻取締法違反で現行犯逮捕」
 
 とは言わずに、彼はのんびりとした口調で言った。

 「ああ〜、お宅の前に止めてある車は〜、違法駐車じゃけどぉ〜、お宅さんの車かねェ〜」
   
 
 東京に住む友人のX君、とびきりの体験をさせてくれてありがとう。ありゃタダの雑草でした。



2003/1/5 (月)

 トリス→トリス ― Xday →ジョニ黒→BLACK NIKKA→膳→トリス→トリス

 Xdayは大量のビール券を入手した日だ。酒も谷あり山あり。

 
 年初めに学生時代の体育会仲間と酒を呑む。幽界の狭間から這い出してきたような異形の者たちばかりだが、年を重ねるごとに段々と人間らしい顔になってきた気がする。日本社会の荒波もいささか役に立つようである。良いことだ。
 四年ぶりに会ったテニス部の幹部はわしをマジマジと見つめ、
 「うわぁ。久しぶりだけど、凄く雰囲気が変わったねェ。何というか、えっとワイルドというか、いやむしろ…」
 と、言葉に詰まる。小生はギャグのつもりで「汚くなった?」と聞き返したところ、
 「そう、それそれ! その通り」
 真顔で即答。

 三々五々に分かれた後は中洲に繰り出したのだが、泥酔客からポン引きと間違えられた。良いことだ。
 


2003/1/3

 酒が忙しくて、まばたきする暇もねぇ。
 どういうわけか先月中頃から連日連夜に渡り日々酒酒酒酒酒酒で、どうも年末から新年にかけて持ちうる友人の全てに出会った感がある。友達、少なくて良かった。キワモノばかりだけど。
 ところで彼らの一人がわしにいう。
 「へぇ。昨日はそんな変人と呑んだんだ。類は友を呼ぶんだな」
 翌日、また別人と呑む。
 「すげぇ。そんな変態が日本にいるんですね。類は友を呼ぶってホントですね」
 また翌日。
 「うわっ。そいつ変わってるよ。面白いヤツもまだまだいるもんだな」
 
 彼らは一番重要なことに気がついていない。
 本日はようやく酒のみ最終日だ。さて、明日からゆっくり一人酒しよう。


 新年のご挨拶メールを下さった方々、ありがとうございます。つい今しがたおりゃおりゃっと遅ればせながらの返信を致しましたが、なにぶん酔っぱらって書いたメールゆえに支離滅裂な内容となっておるかも知れません。一笑の下に即「ゴミ箱」行きにされることを切に希望致します。今年もよろしくお願い申し上げます。へらへら。





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