調べモノをしていて、偶然発見したアメリカンジョークが実に秀逸だった。
ジョークというものには、著作権というものがないからありがたい。以下に紹介。
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なおちゃんがパパにたずねました。
「ねえパパ。政治経済ってなあに? おしえて」
「政治経済か。ひとことでは言えないな。そうだなぁ。例えばパパはお金を稼いでくるだろ。だからパパは『資本主義』だ。ママは家のことを管理しているから『政府』だ。お前はいつも、あれほしい、これしたいっていう要望を出すだろ。だからお前は『国民』だ。それから、お手伝いさんはいつも一生懸命働いてくれるから『労働者』だ。
そうだ、忘れちゃいけない。お前の妹は赤ん坊でみんなの希望だから『将来』だな」
「ふうん。パパが資本主義。ママが政府。僕が国民。お手伝いさんが労働者で、妹が将来か。難しいや」
その日の夜中、なおちゃんは赤ん坊の泣き声で目が覚めました。見れば妹のおむつはうんちだらけ。ママに知らせようと寝室に行くと、ママはぐっすり眠っていました。
なおちゃんがいくら呼びかけてもママは起きません。そこでなおちゃんはお手伝いさんの部屋へ行ったところ、なにやら中から声が聞こえてきます。そっと部屋をのぞいてみると、ベッドの中にお手伝いさんとパパが一緒に入っているのが見えました。
翌朝。
「パパ!ボク政治経済のこと、よーく分かったよ!」
「ほう。そうか、えらいなぁ。どんなふうにわかったんだ?」
「うん、あのね。労働者が資本主義にもてあそばれている間、政府は何もせず、国民の声は無視された。将来なんかくそったれ!」
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