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現場監督をたたえる詩

 

 

現場監督は国土建設の主体者である

 

「計画は緻密に」が彼のモットーだ

工事の阻害要因を鋭くキャッチする彼

工事への責任感がこのアンテナの感度を高める

阻害要因の排除のためには

全霊を傾けてついには消してしまうベテランだ

 

人を納得させるのは道理しかないと知る彼は

物事の本質に必然的に迫ることとなる

 

仲間たちとは時に命令口調で

時には激しく口論しながら

時にお願いに徹する

 

土木業者と仲良くしつつも

時には利害の対立に苦しむ

 

心にはつらさがいっぱいでも

朝開始時間の三十分前には

事務所に余裕の姿を見せる

くじけそうな心を鼓舞しながら

この泥沼は限りなく続くと思えるときも

「終わらない仕事はない」と鼓舞する

心では自分が励ましてほしいのに人を励ます彼

皆の心がまとまって総立ちになるなら

どんな困難もはねのけることを知る彼は

皆の心をひとつにまとめる一点に集中する

心をまとめるためには

相手の立場を尊重するしかないと考える彼

 

夜静まり返った事務所に一人残り

思うに任せぬ工程表の改定を重ねる

明日の定例工程会議を乗り切るために

解決の糸口をどこまでも模索する

 

現場を歩いて、不安全状態を見逃さない彼

落ちているゴミを拾わずにはいられない彼


技術問題について聞かれて

知らないと言えない彼は

ちょっと待ってと言いながら本社に電話する

 

関係する人たちの無事と幸せを深く深く祈る

 

家族への優しさにかけては一番のお父さん

家から遠くにいても、心は近いお父さん

 

時に本社から弾を背中に受けたような気分に襲われながら

心では部長に不満がいっぱいでも

電話では「はい」と言っている彼

 

書類の締め切りが気になりながらも

現場優先しかできない

 

完成の時、誰よりも誇らしく神々しい顔をしている

 

もう二度とやるもんかと決意したのに

工事が終わってしばらくすると血が騒ぐ

 

困難に遭うごとに

大きく成長しながら

乗り越えてしまう君は社会の宝だ

 

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