インドネシアPLN ブサイ水力発電所鉄管緊急増設工事 リポート
1.プロジェクト概要
プロジェクト名: ブサイ水力発電所工事、鉄管鉄管緊急増設工事
所在地: インドネシア、 スマトラ島(南端)、 ランプン西州、 デサスカプーラ スンベルジャヤ、 ワイブサイ工事通り
発注者: PLN
エンジニア: 日本工営(株)とインドラカルヤ、クワルサヘキサゴン
コントラクター: 酒井鉄工所 アマルタカルヤ
工事範囲: 導水路鉄管1条
設計条件:
コンクリートトンネルの内径: 4,300mm
鉄管の内径: 4,100mm
鉄管の厚み: 20mm
鉄管の長さ: 300m
鉄管の重量: 622ton
最大静水頭: 0.4903MPa (5.0kgf/cm2)
設計外圧: 0.1961MPa (2.0kgf/cm2)
現場の特殊条件: トンネル長さ5km、入り口から4km地点に鉄管を設置する。
2.工事工程
右の工事工程表を参照ください。<
WorkSchedule.xls >
ブサイ工事の最大の特徴は、超突貫工事であったということでした。
塗装をのぞく鉄管据付の期間は2.5ヶ月でした。
3.突貫工事成功のための対策
・ 昼夜二交代制作業 1日20時間作業
・ 長いトンネル内で鉄管を輸送するために特殊台車を採用した。
・ 発電機などの故障に備えて、スペア機をスタンバイさせた。
・ 製作を3つの工場に外注し、速やかな製作を行った。
・ 単管を円周3分割し、現場で組み立てた。
・ 溶接の検査に超音波検査を採用した。
4.工事写真
隔壁とコントラファン(強力送風機)2台 5kmのトンネルの換気のため
管の輸送時の形、仮ヒンジで組み立てている。
トンネル入り口の縦坑部分の吊り卸し 20トントラッククレーンを使用
入り口直後の斜路の吊り卸し 5トンウィンチを使用
8トン フォークリフトも続いて下ります。
自動方向制御機能を持たせた台車の車輪
コンクリートへの損傷を防ぐためゴムライニング付車輪を使用。
材料が現場に到着
チェーンブロックとフォークリフトを使って管を展開
管の展開完了
円周継手の組立
溶 接
超音波検査
ジグ跡の表面欠陥を調べる浸透探傷検査
以上