Tanzanite
Ca2Al3(SiO4)3(OH)
Merelani Hills, Arusha, Tanzania

非常にシャープでさらに高い透明感のあるタンザナイト(Zoisite)の結晶標本です。母岩は白い部分がカルサイトで、銀色部分は石墨(Graphite)という、一般的な共産鉱物を伴っています。
加熱処理をされた結晶のように鮮やかな色合いはありませんが、この独特の青色は十分に「宝石(=宝の石)」として通用すると思います。発見当初は加熱処理をする必要のない青色を強く帯びた結晶が多数採れたそうですが、今では宝石市場に入るおりに必ず加熱処理がされているようです。この標本は中央部にみえるインクルージョンのためにカットを逃れたのかも知れません。写真2を見ていただくとインクルージョンの状態がよくわかります。