関節リウマチ
○関節リウマチとは…

一般には単にリウマチといわれますが、正確には慢性関節リウマチ或は関節リウマチといいます。関節の「滑膜」という組織が炎症や異常な増殖をおこし、軟骨や関節部分を次第に破壊し、関節の変形や機能障害を引き起こす病気です。
まだはっきりとした原因は不明ですが、自己免疫の異常が関係していると考えられています。

○関節リウマチの症状

初期によく見られるものとしては関節の朝のこわばりがあります。多少のこわばりはリウマチでなくとも起こりえますが、1時間以上も続くようなこわばりがしばしば見られるならばリウマチの可能性が高いです。

そして関節痛がおこります。初期には手の指、また足の指の関節が痛み、次第に手首、肘、膝など体の中心に近い大きな関節の痛みを感じるようになります。

関節炎が進行すると、関節そのものが変性し、関節にある軟骨が消失し、骨にはびらんが生じるようになり、関節の変形を来たすようになります。

その他、炎症がひどい時には全身の倦怠感、食欲不振などもおこりますし、肺や心臓など他の臓器にも症状が出ることもあります。

○中国漢方から見た関節リウマチ

中国漢方では関節リウマチを、風、寒、熱、湿といった「邪気」が経絡に入りこんで、気血の流れを滞らせることによって発症する、と考えています。
またそうした邪気の侵入をうけるということは、身体の「正気」も虚弱になっていると言えます。

風寒湿熱といった邪気を身体から追い出したり(去邪)、経絡の気血の流通を調えたり(通絡)、身体を補っていくこと(扶正)を組合せて治療を行ないます。