機動戦士ガンダム0083 ガトー専用ゲルググのページ
No.1 バンダイ製 マスター・グレードシリーズ 1/100
今回紹介するのはOVAの最初のシーンで
ガトー大尉(当時)が駆り、ア・バオア・クー攻防戦で
ジムや、ボールを撃破しまくった青いゲルググです。
マスターグレードシリーズのシャア専用ゲルググの
成型色を変更し、パーツを追加した仕様で、
ノーマルスーツ姿の1/20ガトーのフィギュアも付属します。
設定全高が19.2メートルのゲルググらしく、
1/100スケールの他のキットと並べたら頭1つでかいです。
先ず、プロポーションはMGシャア専用ゲルググが発売された時に
騒がれた通り、ゲルググと言うにはスマートすぎる印象です。
肩幅と腰のスカートアーマーのボリュームは良いのですが、
手首や、靴の部分が特にボリューム不足な感じです。
あくまでMG版デザインなので形状の事をどうこう言っても
仕方ないのでしょうが、靴の形状はMSVシリーズの
1/144ジョニー・ライデンゲルググの物が一番ゲルググらしいと
思います。
次に気になるのが、関節の保持力の弱さで、
最近のMGを作りなれていたら、愕然とする程関節が
弱いです。特に肩の蛇腹部分の関節と膝関節は強度が
確実に不足しています。
また、手首部分等に、MGガンダムから導入された
素材のアサフレックスを仕様している為に
パーティングラインの処理が非常に面倒です。
現在のMGシリーズはアサフレックスではなく、
ABS製のパーツになっているので、強度も上がり、
パーティングラインの処理もプラスチック程では
無いにしても格段にやりやすいのですし、
この部分は材質の変更をしても良いと思うのですが。
しかし、このゲルググから部品の分割ラインを
なるべく目立たないようにして、組み立ての
ストレスを減らす試みがなされています。
この配慮は作る側からすればとても嬉しい事です。
このキットの最大の功績は考えられた部品割りの確立と、
以後に発売されるキットの関節強度の向上でしょう。
付属武装としては、シャア専用ゲルググと同様の
ビームライフル、シールド、ビームなぎなた、
高機動型のMS-14B用のバックパックに加え、
OVAで使っていたノーマルなビームサーベルを
再現出来るストレートなビーム刃と、
PS2のゲーム、ガンダム戦記で陸戦型ゲルググが
装備していた試作型ビームライフルが追加されています。
この試作型ビームライフルはごつくて格好良いですが、
どうせなら、ことぶきつかさ氏の漫画に登場した
デザインの物(リックドムのビームバズーカ級の大きさ)も
付属してくれていたらもっと良かったのですが。
まあ、ガトー専用ゲルググがプラキット化されただけでも
ありがたいのですがね。