2003/4/29日 臥龍桜に会いに
もうすでに5月も近いというのに、100kmを越えるようなツーリングにはなかなか出かける気分にならなかったのだが、1000年生きてなお咲き続ける桜をどうしても見たいと思い、飛騨一ノ宮町へと足を向けた。

桃畑で

朝10時過ぎに自宅を出発し、いつものルートで国道41号線を高山に向かって走る。

国府町を過ぎて高山市が近くなってくると国道の両側に綺麗な桃の花が咲いている。またリンゴの木も多い。じつは、わが家には桃の木が一本だけあるのだが花は咲いても実は成らない状態が続いていて、どうしたらいいものかと剪定の状態を観察することにした。

どの木も、根本に近いところで二本に別れていて、かなり強めに剪定してあることがわかった。秋に参考にさせていただきます。

高山市を過ぎて、飛騨一ノ宮町が近づくと国道の両側は桜の花で一気に賑やかになる。臥龍桜の地元ということで、地域全体が桜の育成に熱心な場所なのだろう。

臥龍桜について

  • 樹種 江戸彼岸桜
  • 想定樹齢 一千年余りで岐阜県下では淡墨桜に次いで二番目
  • 樹高 20m余り
  • 昭和48年5月26日に国の天然記念物に指定される。
  • 臥龍桜の名前は龍が臥している形に似ているところから名付けられた。

千年も生きてなお花を咲かせ続ける生命力にただ圧倒される。しかし最近は衰えが激しいのだとご近所のおじさんが話していた。木だって生き物であるから寿命はいつか尽きるのだろうが、なんとか一年でも長く花を咲かせ続けて欲しいものだ。

周辺は桜公園という小さな公園になっていて、当日は満開を過ぎておりからの強風に乗って桜吹雪を舞い散らせていたが、多くの観光客が訪れていた。また、開花期間中は出店もたくさん出ていて、そば屋さんで桜ソバというピンクのソバを食べて見た。味は?うーん普通のソバでした。


臥龍桜

上平村岩瀬家

臥龍桜を見たあとは、高山から国道158号線を経て荘川桜の開花状態を確認して、156号線を通って帰宅するルートを選んだ。残念なことに荘川桜はまだほとんど開花していなかった。

東海北陸自動車道が整備されるにつれて白川郷は喧騒に満ちた観光地に成り下がってしまい山里の良さが段々薄れているが、一般観光客は高速道路を通るため通過地となったここ上平村の岩瀬家では、ミズバショウが咲き始めていた。管理人は何度もここに来ているがミズバショウの咲く季節というのは余り経験がない。山里の風景とよくマッチングして、何か懐かしい気分になる。

また、菅沼合掌集落も一時に比べて観光客が減少し落ち着いた風情を取り戻しつつあるようだ。

観光はそこに普段の暮らしと異なる風情や文化があるから訪れるのであって、あまりに俗化してしまうと安っぽいテーマパークのようになってしまうのではないか?。白川郷を見ているとそんな心配をしてしまう管理人であった。

本日の走行距離279km

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