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2005.1.23〜29 エンジン分解 | |
2004年12月。飲み会へ行く途中に立ち寄った篠山市のビンテージバイク専門店「ミドルウェスト」の社長は、バイクが好きでこの道に入った人だから、一旦話が弾むとどんどん話題が広がって行く。特にオフロード系のマシンについての知識は日本でもトップクラス! フロントフォークやらメッキをお願いするパーツやらを押し付け、あれやこれやと教えを乞うた後、ショップにあったレストア済DT1のエンジンをかけてもらったら、なんともピュアな音がする。エンジンからの音に爆発音以外混ざっていない感じで、「ガチャガチャ」と要らぬ音で汚染され、あちこちからオイルが滲み出しまくる我がDT1とはえらい違いである。こうなったらチャレンジあるのみだ!。そうエンジンをばらす事にしたのだ。 |
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ガレージの鉄骨から荷締め用のロープで吊り下げた状態でエンジンを降ろす。 ぶらぶらしてかなわないので、下から自動車用ジャッキ2基で支えて何とか降ろす事が出来た。エンジン単体の重量は約30kgと軽量だから一人でも何とかなるのがありがたい。 |
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降ろしたエンジンの左側。作業台がビール用のケースと言うのがいかにもアマチュアらしいんじゃないか?と悦に入る(^^ゞ。 ドライブシャフトの前部分はフライホイールマグネットが収まっており、カバー開放後専用のプーラーでマグネットを外し、コイルやポイントも外してしまう。 |
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ドライブスプロケットは、痩せて刃先が尖ってしまっており、交換の必要がある。また、ドライブシャフトからはオイルの滲みがひどく、オイルシールの交換も必要だ。
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シリンダー、ピストン、クランクケースカバー右側を外した状態。 外見上は特に異常は見られない。 |
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クラッチやプライマリーギア、キックギアなどを取り外した状態。 この状態からクランクケースの合わせボルトを取り外すと、いよいよクランクケース分割の準備完了である。 |
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クランクケースの分割には、専用の工具が必要なのだが管理人は当然持っていないので、またしてもオートショップ堀から借り受けた。 クランクケースには分割工具用M8のサービスホールがあり、ここに工具の支柱をしっかりねじ込んで固定し、分割工具のボルトをクランク軸中心にセットしボルトをねじ込んで行く。分割に当たっては、ミッションを左側のクランクケースに残すようマニュアルに記載されている。 |
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ボルトが締まってくると「パキパキッ」というような音がして、クランクケースが割れてくる。この状態でプラハンなどでクランクケースの端をコンコン叩きながら、徐々に分割工具のボルトを締めて行く。 分割工具のボルトを無理に締め込んでしまうと、ケースを歪めたりする事があるので慎重に作業しなくてはならない。 |
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ついに右側のクランクケースが外れて、クランクシャフトやミッションが出てきた。 クランクウェイトが茶色になっているがこれは錆ではなく、オイルのスラッジのようである。クランクシャフトやミッションは見た所大きな問題はなさそうだ。 ただし、ミッション廻りのベアリングの中にゴリゴリしたものがあり、クランクベアリングも、やはりゴリゴリしていたのでこの際すべてのベアリングを交換する事にした。 |
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続いてベアリングを取り外す。 ベアリングプーラで引っ張って取り外すのであるが、管理人のプーラーはサイズが小さくてクランクベアリングには歯が立たなかった。またしても堀さんお世話になります。 プーラーを締め込んで行くと「パキィーン」と音がでて、ベアリングがズルズルと出てくるのが妙に面白い。そこいらじゅうのベアリングを外したい衝動に駆られる管理人は異常なのだろうか?。嬉しくて全部のベアリングを一気に取り外してしまった。 |
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なんやかんやでようやくエンジンの全バラに成功!。 こうやって並べてみると、部品の数が以外と少ないのにびっくりする。昔のエンジンはシンプルなんだなーと感心しきり。しかし、これをちゃんと組み立てる事が出来るのか少し心配になる。 この後クランクシャフトとシリンダーはオーバーホールのためボーリング専門店へと発送した。 |
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