イギリス ロンドン交通局(地下鉄)
London Transport(Tube)

2002年9月〜2003年9月
 ロンドンの名物乗り物、まず2階建てバス、ロンドンタクシー、そしてこのチューブこと地下鉄。バスとチューブは、ロンドン交通局が行っているが、バスは、民間会社に委託している。
 地下鉄はundergroundともいうが、ロンドンではチューブのほうがよく使われる。チューブの名前の由来は、トンネルからきている。それは、ロンドン深くを走るチューブは、建設費を安く上げるために、通常より狭い丸いトンネルを掘った。そのトンネルがちょうど、チューブの管のようだから、チューブと呼ばれるようになったらしい。そこへ、トンネルいっぱい、いっぱいの蒲鉾型の列車が走る。
 また、このロンドン地下鉄は、世界最初の地下鉄で、初期のものは、浅い地下を走っている。浅い部分を走るのは、トンネルを掘る技術的な問題もあったのだろうが、何よりも初期の地下鉄は、蒸気機関車が煙を吐きながら、地下を走っていたという。この煙の逃げ口を作るためにも、あまり深い部分に地下鉄を通すことができなかったのだ。初期に開通した路線の列車は、蒲鉾型ではない。
 路線は、12路線あるが、各駅に置いてあるチューブ・マップを片手に目的地を探せば、非常にわかり易くできている。
 利用するには、切符を買うことになるが、運賃は、ロンドン交通局とBR(旧国鉄)共通のゾーン制を採用しており、トラベル・カードを買った場合、そのゾーン内であれば、チューブ、バス、BRが乗り放題になる。ただ、種類が1日のディ・トラベルカード、週末ウィークエンド、家族で利用できるファミリー・トラベルカードなどいろいろあるので、それぞれあったものを購入すると良い。ただ、7日以上のトラベルカードを購入すある際には、証明写真が一枚いるので、用意すること(日本で撮ったあまりものでOK)。写真入カードとパス入れを無料でくれるので、使用後は良い記念品になる。また、通常の片道、往復、BR乗り継ぎ切符もチューブの駅で買える。
ベーカールー・ライン
Bakerloo line
ロンドン北西部からパディントン、テムズ川南岸ウォータールー、エレファント&キャッスルへと達する路線。
ウォータールーを出発していくベーカールー・ラインの列車。2002年12月
ケンサル・グリーンに入線する列車。2003年3月 クイーンズ・パークから北の区間は、BRと共通の線路を走る。そのため、トンネルがBRの列車が通れるように大きく掘ってあり、ブカブカに見える。ケンサル・グリーンにて、2003年3月

セントラル・ライン
Central line
名の通り、ロンドン中心部を東西に貫く線。

イースト・アクトンにて。2002年10月 
こちらもノース・アクトンに入線中の列車。この列車は、ここで折り返し。2002年10月
ノース・アクトンに入線する列車。2002年10月

サークル・ライン
Circle Line
文字通り環状線。ディストリクト、メトロポリタン、ハマースミス&シティー各線と路線を共有する。

ファリンドンに入線してくるサークル・ライン。2003年3月

ディストリクト・ライン
District Line
テムズ川北岸に近いところを東西に伸びる線。西側は、枝分かれしており、一部はウインブルドンまで伸びている。
ブロームリー・バイ・ボゥにて。2002年9月 こちらもブロームリー・バイ・ボゥ。2002年9月
ウインブルドンにて。この支線には、サークル・ラインとハムスミス&シティー・ラインと共通の車両が使われることが多い。2002年10月 ロンドンのチューブも落書きがひどい。ブロームリー・バイ・ボゥにて。2002年11月

イースト・ロンドン・ライン
East London Line
チューブで唯一中心部に乗り入れない線で、東のゾーン2区間を南北に走っている。
この線は元々私鉄が開通させたもので、古い地下鉄施設が色濃く残っている。車両はメトロポリタン・ラインの1ユニット4両編成で運行。ホワイトチャペルにて、2003年3月 新しく延伸したジュビリー・ラインとの接続駅カナダ・ウォーターだけは現代風の駅。2003年3月

ハマースミス&シティー・ライン
Hammersumith&City Line
西のハマースミスから、途中サークル・ラインの北側を走り、ロンドン東方面へと抜ける路線。
サークル・ラインと同型車が使用される。2002年2月、ハマースミスにて。 ファリンドンに到着した列車。2003年3月

ジュビリー・ライン
Jubilee line
ロンドン北部から南北に貫き、テムズ川南岸を東西に、そして東ロンドンへ走る路線。
チューブの中では、最新型車両が使われている。ウエスト・ハムにて。2002年11月 ウエストミンスターから東の区間は、ホームドアがある最新の路線(地下駅のみ)。このウエスト・ハムは地上駅なのでホームドアは無いですが。2002年11月
夕陽をバックにフィンチリー・ロードに入線してくるジュビリー・ライン。2003年3月

メトロポリタン・ライン
Metropolitan line
シティーの東の端オールドゲートから、ロンドン北西へ向かう線で、通常のゾーン6を超えてA〜Dまである長距離路線。

オールドゲート〜ベーカー・ストリート間は、サークルラインと同じ区間を走る。また、ベーカー・ストリート〜ウエンブリー・パーク間は、ジュビリー・ラインと併走するが、その間の停車駅は1駅だけ。キングス・クロス・セント・パンクラス2002年11月 フィンチリー・ロードに到着した列車。2003年3月

ノーザン・ライン
Northern line
ロンドン中心部を南北に貫く線。しかし、中心部で2ルートに分かれる不思議な線。
クラッパム・コモン。この駅は、ロンドン・チューブに珍しく島式ホームになっている。2002年12月 ジュビリー・ラインと外観はよく似ているが、形式は違う。2003年3月、バンクにて。

ピカデリー・ライン
Piccadilly Line
ロンドン北東部から斜めに市内を抜け、西のヒースロー空港を結ぶ。
こちらもバロンズ・コートにて。2003年2月 バロンズ・コートにて。2003年2月

ヴィクトリア・ライン
Victoria Line
ロンドン北東部から中心部を南北に貫き、南部ブリックストンを結ぶ路線。

オックスフォード・サーカスを出発するヴェクトリア・ライン。2002年2月

ウォータールー&シティー・ライン
Waterloo&City line
ウォータルーとバンクのわずか1区間を結ぶ路線。日曜部は運休。


なぜかこの線だけは、青い車両。バンク、2002年12月


London Transport
http://www.londontransport.co.uk/tfl/