韓国 京釜線 釜山〜密陽 日帰りの旅
2001年8月乗車
 京釜(キョンブ)線
 首都ソウルから、第2の都市釜山の444.5キロを結ぶ、路線。途中大邱、大田の大都市を経由する、韓国最大の幹線。現在、同区間を結ぶ韓国版新幹線を建設中で、釜山付近でも新幹線車両乗り入れのための電化工事が進んでいた。新幹線は、2004年にソウル〜大邱間が部分開業し、残る区間の大邱〜釜山間は、しばらく在来線に乗り入れる予定。


 釜山(プサン)
 「釜山港へ帰れ」の曲でおなじみの港湾都市で、韓国第2の都市。日本からは、福岡・下関から船で手軽に渡れる、日本にいちばん近い海外。港町だけあって海の幸がおいしい。
ソウルへと通じる玄関口、釜山駅。
釜山から乗車する「ムングファ216号」ソウル行き
7100型ディーゼル機関車+ムングファ用客車9両編成。車内は、日本の国鉄時代の特急の車内に似ている。
ムングファ号は、セマウル号に次ぐ優等列車。日本でいえば、急行でしょうか。
向かい側のホームには、セマウル号が出発を待っている。
出発直前、気動車の大邱発「ムングファ307号」が入線してきた。
9:15列車は、定刻どおり出発。
釜山の街をぬけ、やがて左側の車窓に洛東江の川を眺めながら、列車は北へ。

1つ目の停車駅は、亀浦(グポ)。

やがて、列車は釜山郊外もすっかりぬけて、洛東江に沿いながら北上してゆく。

そして三浪津(サムナンジン)に停車。
この駅を出たあと、慶全(キョンジョン)線が左へ大きくカーブして分かれてゆく。
この線は、釜山から馬山(マサン)、普州(チンジュ)方面を結ぶ路線だが、完全に同区間を結ぶバスに負けている。

車窓は、いつのまにか、洛東江の流れは姿を消し、農村地帯が続く。

やがて列車は、9:56密陽(ミリャン)に到着。
乗ってきた、「ムングファ216号」には、キッズカー(こう呼んでいいんでしょうか?子供用の遊戯施設を備えた車両)が連結されていた。
下りホームに、ソウル発釜山行き「ムングファ375号」が入線。
 密陽(ミリャン
 3大アリラン(韓国民謡)のひとつである「密陽アリラン」で有名な慶尚南道の町。釜山と大邱のほぼ中間に位置する、人口30万の田舎町。
 この街には、韓国3大楼閣のひとつである「嶺南楼(ヨンナル)」ががある。また、郊外には表忠寺(ピュチュンサ)がある。
 もうひとつ、この密陽で有名なのが、常設市場だが、たずねた日が日曜日で、残念ながら、活気が全く無かった。
密陽江脇に建つ嶺南楼
この日は、楼上で全韓国漢詩大会が、開催されていた。
辛〜い韓国冷麺(けど甘くておいしい)の昼食を食べて、再び駅へと戻る。
再び、密陽駅。
昼下がりの駅構内は、人もまばらで少し寂しい。
ほぼ13:48定刻に、「セマウル13号」釜山行きが入線してきた。
帰りは、これに乗って釜山へ。
密陽には、小さい町ながら一部のセマウル号が停車する。
実は私、何度か韓国への渡航暦はあるものの、セマウル号に乗るのは初めて。
話には聞いていたが、セマウル号の座席は、なんて座り心地のよい席なんだろう。
「寝ろ!」って言っているみたいな、気持ち良さだった。

旅の疲れもあって、釜山までの約30分ばく睡。
これが、セマウル号の車内。
釜山駅に到着した、「セマウル13号」
 車両はセマウル専用車両で、両端ディーゼル機関車が付き、その間に客車を連結するという列車。日本には、このような形式の車両は無いが、ヨーロッパでは、ポピュラーな方式。この方式の利点は、エンジンが客車に無いため、車内が静かなこと。
韓国の列車の等級は、「セマウル(新しい村)号」を最優等列車を筆頭に、「ムングファ(むくげ)号」、「トンイル(統一)号」とある。
向かいのホームには、ムングファ用気動車が、停車していた。
この後、チャガルチ市場で、イイダコの活造りを食べる。
生きているタコをぶつ切りにして、うじゃうじゃと動いているのを食べる。
動いて、吸盤が吸い付くのを除けば、新鮮でおいしい?!
韓国国鉄公式ホームページ(日本語)http://foreign.korail.go.kr/japan/index.html