イギリス ドックランズ・ライト・レイルウェイ(DLR)でグリニッジへ
2002年10月
ドックランズ・ライト・レイルウェイ Docklands Light Railway(DLR)
 ロンドン東部を走る無人運転列車。路線は、十字に走っており、ロンドン経済の中心シティー(City)にあるバンク(Bank)とタワー・ゲイト(Tower Gateway)〜ベクトン(Beckton)間、ストラッドフォード(Stratford)〜グリニッジ(Greenwich)〜ルウィズハム(Lewisham)間の2路線だが、列車は路線どおりの系統とバンク〜ウエストフェリー(Westferry)〜ルウィズハムへと連絡する系統が運転されている。また、路線の一部は、廃線になった鉄道路線を再利用する形で敷かれている。
 列車は、2両をユニットとして、2編成つなげた、4両運転が通常。日本のよくある無人運転の新交通システムが、第3軌条式のレールの上を走っているというのが、イメージしやすいのでは?無人運転だが、車掌が1名常に乗車している。
そして、このDLR、好調なため6両増強する案が浮上しているらしい。
ボウ・チャーチ(Bow Church)駅に到着した、ストラッドフォード行き。
ロンドンに着いて、2ヶ月お世話になっているゲストハウスが、この近くなので、この駅から出発。
なおこのボウ・チャーチ駅は、チューブのボウ・ロード(Bow Road)駅と200mの距離で、連絡している。
向こうからルウィズハム行きの列車が、やって来た。
このボウ・チャーチからストラッドフォードまで、は単線になっている。
列車は、快調に走り、各駅に停車していく。
いつもは無人運転。
なぜかこの日は、最前列に乗務員が座って、有人運転をしていた。

列車は、大きくカーブを曲がり、ポプラー(Poplar)駅に到着。
この駅は、バンクからベクトンへと伸びる線との交点で、車両基地もここにある。
ちなみに、バンク方面の列車は、降りた向かいのホーム。
しかも、このポプラー駅を同じ時間に出発するダイヤが組まれているので、便利。
(たまに列車が遅れ、タイミングがずれることがありますが…)

そして、ポプラー駅を出た列車は、大きく右へカーブ、南へと向かう。

2駅ほどで、カナリー・ワーフ(Canary Wharf)。
カナリー・ワーフ駅。この駅が、ドックランズ中心の駅。
この駅は、ビル中央をぶち抜いている。また便利なのは、バンク、ストラッドフォード方面のホームを降りた向かいが、すぐテスコ(TESCO=日本のダイエーみたいなもの)スーパーになっているので、非常に便利。テスコだけでなく、ショッピング・モールができているので、休日には、大勢の人でにぎわう。
チューブのジュビリー(Jubilee)ラインも、この駅で接続している。
カナリー・ワーフを出ると、ここから車窓の良い区間。
高層ビルとドック跡を利用した水路の間をすり抜けていく。
このドックランズの地域は、
造船業盛んだった頃、造船ドックがひしめいていたところ、
それを、近年になって、再開発した。
ドックの名残として、いたるところにドックで使用したクレーンが、オブジェとして残されている。

また、この水路でカヌーをする人の姿も、車窓から見ることもできる。

もし、汚くて、古いロンドンに嫌気がさしたら、ここへ来ることをお勧めします。
ロンドンにもこんなところがあるんだと、新鮮に思えるはず。

(画像が無くてすいません)



列車は、途中から地下区間へと入る。
この区間は、テムズ川をくぐるもので、
カティー・サーク(Cutty Surk)駅が、南岸の最初の駅。
ここが、グリニッジ観光の下車駅になる。
グリニッジ Greenwich
 グリニッジは、テムズ川の港湾都市として栄えたところ。それよりも世界的に、有名なのがグリニッジ世界標準時間。どなたも、お聞きになったことがあるはず。このグリニッジにある、元天文台が、世界の時間の基点となっているところ。
テムズ川沿いにある、怪しいドーム型の建物。
これは、テムズ川をくぐる、歩道専用トンネルの入り口。中には、階段とエレベーター(英国では、Lift)があり、トンネルへと下りられるようになっている(無料)。画像では、見えませんが、ドーム型建物の向こうが、テムズ川。
右画像のカティー・サーク号の脇にあります。また、向こうに見えるのが、ドックランズの高層ビル群。
カティー・サーク号。かつて、インド航路で快速船として大活躍した船。インドから紅茶などを運んだ。
入場料£3.50(学割£2.50)で船に入れる。
グリニッジ大学(旧海軍学校)。ここの食堂は、必見の価値あり。まるで教会の聖堂の中にいるようです。。
グリニッジ・パークの中にある丘の上に建つ、旧天文台。ちょっと見にくいですが、赤い玉があるのが、世界標準時間(Meridian Line)。プラネタリュームを見なければ、無料(レセプションで無料チケットをもらう必要がある)。
旧天文台脇からの眺めが最高!下に見える白い建物は、クイーンズ・ハウス。その向こうが、グリニッジ大学、テムズ川。この画像には、入ってないが、右手に独特の形をしたミレニアムドームが見える。
歩いて15分ぐらいで、グリニッジ(Greenwich)駅に到着。
ここは、DLRとBRの共通駅になっている。
グリニッジを発着するBRは、コネックス(Connex)が担当。ここから、中心部のロンドン・ブリッジ(London Brdge)、チャーリング・クロス(Charing Cross)へと行くことができる。
そして、地下区間から出てくるDLR。このグリニッジから再び、地上を走る。
ドックランズ・ライト・レイルウェイ・ホームページ http://www.dlr.co.uk