イギリス リーズ城への旅
2003年8月
帰国が迫った8月下旬、イギリスはサマー・ホリデーで連休。せっかくだから何処かへ行こうということになり、色々考えた結果ロンドンから近いリーズ城へ日帰りで行こうということになった。

ビクトリア駅へ行って、切符を買う。
今回はオール-イン-ワン・チケット。
この切符は、往復交通機関運賃とリーズ城入場料がセットになった切符で、21.50ポンド。
(そのほかにもロンドン近郊有名観光地には、このオール-イン-ワン・チケットがある。)

連休ということもあり、いつも以上に窓口に列が出来ている。
10分ほど待って順番が回ってきた。
イギリスでは珍しくないのだが、窓口の駅員はとにかく無愛想。
しかし!
切符の使い方、降りる駅、次の列車とホームまでと、
完璧なまでの説明。
ある意味、プロ?

11:22発ロンドン・ビクトリア駅に停車中のアッシュフォード行き。昨年暮れにカンタベリーへ行った時も同じルートだったが、各ボックスごとにドアの付いている旧型車だった。しかし、今回は新車375系。車両の置き換えが進んでいるようだ。
出発前に反対側ホームに入線してきた365系EMU。


どんよりとした空のなか列車は出発。
暗ーい雰囲気のロンドンの町並みを抜けていく。

通路を挟んだ向かいの席には、4人連れのタイ人家族が賑やかにおしゃべり中。
結局一緒の駅で降りるまで、おしゃべりは止まらなかった。



イギリスのワンちゃんは静かに電車に乗れるおりこうさん。
しつけがちゃんとしてある。
ヨーロッパでは犬や自転車も一緒に乗れるのが一般的。


ロンドン郊外の住宅地も抜け、列車は次第に牧草地帯に


車内は固定式クロスシート。
車内は綺麗だが、シート間隔がちょっと狭いのが難点。

ふと車内を見ると、通路をふらーっと歩く語学学校の韓国人クラスメイトを発見。
彼もリーズ城に行くとのこと。
デートのようだったので邪魔をするのはやめとこう。



12:31 バーステッドに到着。大半の乗客がここで降りた。
なんだ、みんなリーズ城へ行く人達ばかりだったのか…。
そして、列車は出発していった。


バーステッド駅舎。駅前に溜まっている人達は、リーズ城へ行く連絡バスを待っている人達。
この駅前には何にも無いところ。
バスは、列車に合わせて運行している。

どっからともなくドライバーさんが出てきて、駐車場端に止めてあった年代物バスのエンジンをかけた。
それが連絡バスだった。



約15分ほどで、リーズ城前のバス乗り場に到着。

入場券に引き換えて、リーズ城内へ。
ただ、敷地が広いのでなかなかお城は見えてこない。
敷地のすぐ外では、羊か草を食む姿がいかにもイングランドって言ったところ?
綺麗な庭園も見所。


今日はサマー・ホリデーのイベントとして、鷹狩のショーがあるみたいだが、ただいま昼休憩中。
様々な猛きん類が静にご主人様の食事が終わるのを待っていた。
なかなかカッコイイじゃない。
隼のバセット君。 こちらはノリスのジャック君。

城内には様々な水鳥がいる。最後の城主が鳥好きだったようで、鳥の動物園もある。
ただし、リーズ城内は、何処も鳥の糞だらけ。

これがリーズ城です。自称「世界で最も愛らしい城」という。
このお城が造られたのが857年だったが木造で、1119年に現在の石造りに建て替えられた。一時は王室の別荘となったこともある。
こちらは左の画像と反対側。どお?愛らしいですか?



そして、帰路へ。バーステッドの陸橋から、ロンドン行き列車を撮る。
緑のトンネルを列車が抜けてくる。
両脇の並木は、防風林。イギリスの鉄道沿線には、防風林が多く車窓にはちょっと邪魔。


ちなみに帰りの列車の中で気づいたのだが、
この375系下りの先頭車両運転席後ろに、ファーストクラスの席が8人分あるのだが、セカンド・クラスの座席と変わりが無い。
しかも、プリントアウトした「First Class」という紙切れが貼ってあるだけ。
テーブルが付いているというものの、スタンダード・クラスの一部にもまったく同じテーブルの付いた座席がある。
いったいこのファースト・クラスに乗るメリットとは何だろう?
時々知らずに座って、車掌に追加料を請求されている人がいた。

皆様もご乗車の時は、ご注意を。



元コネックス・サウス・イースタン
※2003年夏、経営改善が見られないことから経営件を剥奪。
現在、暫定会社が2004年予定の新会社発足まで運営中。社名が変わる可能性があります。

暫定会社 サウス・イースタン・トレインズhttp://www.setrains.co.uk/