ロンドン発バース日帰り旅
ファースト・グレイト・ウエスタン ロンドン・パディントン〜バース・スパ間
2002年12月
2002年年末、日本ではせかせかする時期だが、こちらイギリスは、1年で最大のイベント、クリスマスも終わり、ロンドンは、バーゲンシーズン到来！大きな袋を抱えた人たちで、街は賑わっている。
そんななか、バースへ日帰りしてみることにした。
切符も鉄道チケット予約サイトQジャンプで予約したところ、なんと運良く最低価格の格安チケットが予約できた。値段は、往復で17.25ポンド（約3400円）。
これが乗車するファースト・グレイト・ウエスタン ８：１５発ブリストル・テンプル・ミーズ（Buristol Temple Meads）行き。車両はＩＣ１２５、最高時速は約200km/h。
パディントン駅には、大きな照明が無いので、日の出前の構内は真っ暗。今、
朝8時だが、冬至の近いこの日はまだ暗い。
ファースト・グレイト・ウエスタンの新車。残念ながら今回は、乗車できなかった。パディントン駅にて。
列車は定刻どおり出発。
車窓はまだ薄暗いままロンドンの街を後にした。
（パディントンを出てしばらくすると、左手にユーロスターの車庫を見ることができる。）
ようやく明るくなった頃には、すでに列車はロンドン郊外を走行。イギリスらしい牧草地が続く。
車内は、混むでもなく、ガラガラでもなく、程よく席が埋まっている。このくらいが個人的には好き！
鉄道発祥の国イギリスは1435mmの軌間（レールの幅）を採用しているが、車体幅は同じ軌間の日本の新幹線よりも狭い。そのためIC１２５の座席の感覚は、日本の在来線特急並み（2等車の場合）。
天気も良くなってきた。
列車は、順調にレディング（Reading）、スウィンドン（Swindon）と順調に停車してきたが、ここチプナム（Chippenham）で、なかなか列車が出発しないと思ったら車内放送が流れて「エンジン故障」！
ふと数日前のニュースで流れてた話を思い出した。「イギリスの列車は、3本に1本は何らかの理由で遅れる。」と。妙に納得。
約20分ほどしたら、無事に列車は動き出し、次の停車駅は、目的地バース。
チプナムの町並み。
１０：０５ 列車は、そのままの遅れでバース・スパ（Bath Spa）駅に到着。
このIC１２５は、最高200km/hもの速度を出す列車なのに、ドアは手動。開けるときは、ドアの窓を下ろして、車両外側のノブを押さないと開かない不思議な構造（たぶん走行中に開けられないようにしてあるんだと思いますが）。たまにドアの窓を開けぱなっしにしたまま列車が高速で走っていることも。
列車は、そのまま終着ブリストルへと向かっていった。
入れ替わるように入線してきたオックスホード行き165系ディーゼル車。この列車もファースト・グレイト・ウエスタン。
こちらは、ウェセックス・トレインズ ブリストル・テンプル・ミーズ（Buristol Temple Meads）行き。150系ディーゼル車。
バースの玄関バース・スパ駅。観光客で賑わっている。
バース（Bath）
入浴を意味する英語「ｂath」の語源になった街で知られ、世界遺産にも登録されている。その名の通り、このバースからは温泉が湧き、1世紀の頃にはすでにローマ人の静養地として栄えていたという、歴史のある街。
今まで、温泉が湧くにもかかわらず、入浴施設というものが、無かったこの街に最近、施設が完成、入浴も可能になった（ただ、日本のように素っ裸でなく水着で）。
ローマン・バス・ミュージアム（Roman baths Museum）。バースに来たからには、ここを見ないと意味が無い。 ここはローマ時代の大浴場跡。
入場料7.50ポンドには、無線受信式のガイドも含まれている（日本語あり）。右の人たちが、耳に当てているのがそれ。
ロイヤル・クレッセント(Royal Cresecent）。三日月（クレッセント）型の建物が綺麗。この建物、今でも人が住んでおり、その一部はホテルにもなっている、一泊ツインで350ポンド（約7万円）とか。
この街は、計画的に設計された地域があり、このすぐ隣には、ザ・サーカスという円形の広場と、それを囲む円形の建物がある。
あっ！スパイダーマン！
バースは坂の街。
パルトニー橋（Pulteney Bridge）。橋の上にもお店が入っている。古いヨーロッパの橋に時々見られる。
日も暮れるので、繁華街を散策して、夕食を取って、駅へと向かう。
１９：２８ ロンドン・パディントン行きで帰る。ホームは、ロンドンへ帰る観光客でけっこう混み合っていた。
番外編コッツウォルズ
バースの街は、コッツウォルズ丘陵の南端に位置する。すばらしい村々が点在するコッツウォルズだが残念ながら交通の便が悪く、ツアーに参加する又はレンタカーで行く手段が無難。夏季の間、このバースからもツアーが出発しており、もし日程に余裕のある方ならこのバースから参加してみても良いのでは？以下の画像は、2002年12月にロンドンからツアーに参加したときのもの。（ロンドンからなら日本語ツアーもあります。）
オックスホードから行くとコッツウォルズの入り口にあるのがこのバーフォードの村。
北に位置するブロードウェーイの村。
