イタリア ヴェネチアからパドヴァへ
2003年6月

乗車するIRヴィンツエンツァ行きは、E632型電気機関車とADP系客車との組合せ。機関車は、ご覧の通り汚〜い。
IR(インテルレジョナーレ)
州を跨ぐローカル列車。州内のローカル列車は、R(レジョナーレ)

ヴェネチア観光もひと段落したので、ちょっと他の町でも見に行こうかということになった。時間も午後なので、そんなに遠くへは行けないし、近い所は何処かと探したら、パドヴァにフレスコ画が見られるところがあるとのことだったので、そこへ行くことになった。

ADP系客車の車内。左が1階、2・3人がけの配列。右が2階で2・2がけの配列。

14:37発だが、出発する気配が無い。
窓からのぞくと、後ろの方でカップルがいちゃついている。
そして、カップルの別れの儀式が終わり、
14:39出発。


ヴェネチアを出発。ヴェネチアの街がだんだん遠くなっていく。

14:48メストレ駅着。ここで、遅れてヴェネチア・サンタ・ルチア駅を出発したESスター・ミラノ行きに先を譲る。

曇ってきた。

各駅に停車していく。各駅とも数人程度下車し、乗車していく。

15:25パドヴァに到着。どっどと人が降りる。列車はヴィンツエンツァへと向かう。

パドヴァ駅舎。ヴェネチアの治安は非常に良かったように思ったが、パドヴァはなにか怪しい空気が漂っている。そんなに距離が離れてないのに、こんなに違うの?

 駅から徒歩約10分で、こちらスクロヴェーニ礼拝堂。ここは、1305年に完成したジオットのフレスコ画が見られる。このフレスコ画は、同じフレスコ画で有名なアッシジのものより保存状態はよいそうだ。入場するには、市立博物館で共通の入場券を購入し、礼拝堂に入るには、人数制限があるので、入堂の予約をする必要がある。これは、フレスコ画を守るための措置。
 画像は、スクロヴェーニ礼拝堂を外から見たところ。中は撮影禁止のため、中の様子はこちらから。


イタリアに着いてから晴れ続きで暑くて、暑くて
水分補給が欠かせない。

スクロヴェーニ礼拝堂に隣接する公園で、
営業するジェラート屋を発見!!
「有名観光地より、こんな所のほうが美味しいだよ!」
と妻に言って買ってみると、
これが、当たり!!
やっぱり私の理論は正しかった。
このイタリアでは、この理論はかなり真を突いているように思う。


このパドヴァには、他にも見所があるのだが、
連日の暑さと観光の疲れもあり、
今日は、これで退散することにする。


美味しいジェラートを食べながら、
来た道を歩いて帰る。


駅に着いて自動券売機で切符を買おうとすると、
2台中1台が故障、
もう1台に列ができている。
そして、順番がやって来て、切符を買う。
手元に用意していた1ユーロ・コインが戻ってきてしまう。
おかしいな〜と思いながら。
何度か入れなおしていると。

後ろのおっちゃんが、いらついた声で。
「1ユーロ・コインは使えないよ!!」

持ち合わせの小銭では足りない、
「2ユーロは使えて、1ユーロは使えないんかい!!なんでやねん!!」
と(心の中で)叫びながら、両替に走り、
再び並び直す。

そんな間に、1本列車が出てしまった。



向かいのホームでも列車待ち。


IRヴェネチア行きが入線。車両は、ALe426。

2階の車内。

19:09発の予定が、遅れたESスター待ち。
結局19:16出発。

新型車だけに加速性能は良い。
けど停車も急停車。
体が前のめりになる。
ただ単に運転が乱暴なのか?

ドロという駅で、ICが追い越していった。

そして19:50メストレ駅に到着。今日は実質イタリア最終日、明日は飛行機に乗るだけ。最後は、美味しいイタリアンを食べたいと思い、はずれの多いヴェネチアは避け、初日に見つけた駅前の美味しいレストランへ行って、ボンゴレを食べることに。

やっぱりウメ〜。

最後の晩餐に満足し、駅に戻る。


小銭も無いので、切符売り場に並ぶ。
しばらくすると、何か窓口の係員が怒鳴っている。
どうも並んでる私たちに??
指差しているプレートを見ると
「〜21:00」って書いてある。
今何時?
あっ21:10だ。

窓口も閉めてしまったので、
仕方ない売店で両替してもらって、券売機で買おう。

そして売店へ行ったら両替できるコインが無いって言れる。
どうしよう?
そうだ!!
無賃乗車だ!!

めったに検札も来ないから大丈夫だろう。



ホームにはハンガリー方面行きのECが停車中。


その後やって来た、ヴェネチア・サンタ・ルチア行きIRに乗り。
無事、無賃乗車成功!!



翌朝、出発まで時間があるので、ヴェネチアの町を散歩。



これで、イタリア旅行も終わりだなって思ってたら、

飛行機が機材故障のため、
別の飛行機に乗るためにヴェネチア空港からヴェローニャ空港へバスで移動させられ。
さらにその空港で、
空港職員に出稼ぎ中国人と間違えられ、所持品全てを調べられ、
約6時間遅れで、ロンドンへと帰り着いた。

ヴェネチアSL駅


イタリア鉄道公式時刻表サイトhttp://www.trenitalia.it/