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フランス・イギリス パリからコーチバスでロンドンへ
2003年9月
 
 とうとうネタが無くて、バスの旅に手を出したかと思われた方、まだまだ甘〜い (-。-)y-゜゜゜
 からくりは後ほど…



 日本人観光客にとってはパリからロンドンへの主な移動手段は、ユーロスターで一気にというのが最近の定番だが、貧乏旅行を決め込んだ我々夫婦にとっては、高嶺の花。貧乏旅行者の強ーい見方コーチバス(後記コーチ)といわれる国際高速バス「ユーロライン」で、出発の地ロンドンへと帰ることにした。

メトロ3号線に乗り、東の終点ガリエニ駅にて下車。21時半の終着駅は、降りる人はまばらで、寂しい駅。本当にここで合ってるのだろうかと、不安になる。ユーロラインのターミナルは、郊外にあることが多いのだが、例外に漏れずここも郊外だった。

ガリエニ駅の別のホームに止まっていた3号線の列車。なにやら案内板の上に、幽霊スポットで写真に写るというオーブらしき物が!何個か移っていたので、スキャンの処理時に消したつもりだったが、消し忘れだろうか?
まぁ、オーブに対して半信半疑の私、この撮影の際にフラッシュを炊いたので、埃に反射したということにしておきます。
けど、幽霊出そうな雰囲気だった。(どっちやねん)
 ガリエニ駅の改札を出て、案内どおりに進んでゆくとユーロラインのターミナルに無事に到着。
 メトロを降りた時は、寂しい駅だったので、ユーロラインのターミナルも閑散としいて、ゆったりとチェックインできると思ったが、意外にも既にカウンター前に長蛇の列ができている。今日は金曜日なので混んでいるのであろう。(結局はロンドン行きのバスに乗る人たちの列で、同時刻には他のバスの発着は無かった。)そして順番がやってきて手続きをする。
これまた意外と簡単なチェックイン。

 今晩お世話になるコーチとご対面。
 今日は、乗客が多いようで2台口。我々は、1号車だった。座席指定制ではないので、早いもん勝ちで席を取る。私は前方を見たかったので、運転席すぐ後ろの座席に陣取る。(事故時は一番危険で、しかも夜行なので寝るのにも一番不向きな座席。興味の無い妻には迷惑この上ない席なのですが…)
 ちなみに我々1号車バスは、SETRA社製の左ハンドル。面白いことに、2号車はイギリス方式右ハンドルのコーチだった。
 

 22:30の出発予定だったが、なかなか出発する様子が無い。どうも乗客が多くチェックインに手間取っているようだ。そうこうしているうちに、前方に閉まっていたシャッターが開く。なんと目の前に高速道路が見えている。
 そしたら、2号車が先に出発して行ってしまった。我々の1号車は遅れること約10分、23時丁度に出発!
 
 すぐ高速道路に入り、一路北を目指す。
 渋滞はしないものの、週末なので車が多かったのだが、パリから離れるにつれて、車の数も減ってきて、なんだが寂しくなってくる。


 やがて、高速道路を降り夜中のカレーの街を通り抜けて、フェリーターミナルのようなところへ到着。他には車も見えずガラガラ。2週間前ロンドンからオランダへ同じくユーロラインを使った時は、ドーバー海峡をフェリーで渡った。その時は車が多く、深夜にもかかわらず賑やかだった。
 しかし、このターミナルには他に車が見当たらない。
 
 ここで種明かし、ここは、ユーロトンネルのフランス側入口のターミナル。ユーロスターであれば、通り過ぎてしまうだけだが、ここのターミナルは、線路を走るフェリー「ル・シャトル」という車専用列車が、このターミナルから運行されているのである。(他に車がいないのは、ユーロトンネル側の運営の仕方の問題でしょ。)
 
 そして、コーチはまず免税店へ到着。時間は2:15、ここで15分の休憩を取る。入れ違うように2号車が出発して行った。我々1号車はぽつんと、だだっ広い駐車場に取り残される。
 免税店に入ってみると、これまただだっ広い。なんかもったいないなぁ〜、この空間。

 そして2:30となった。他の乗客は全然戻ってこない。まじめな一部の人達はバスの中で待ちぼうけ。揃ったら、2:40だった。しかも、ドライバーが交代している。
 それじゃぁいよいよ列車乗車へ!!出発!!。コーチが動き出し数百メーター。検問所のようなところで、コーチが止まる???「パスポートコントロールのため、皆さん荷物を全部持って降りてください。」
 やっぱりあるのか、道理でパリでのチェックインが簡単だったはずだと納得してしまう。それにしても深夜3時前。眠い。
 

 深夜であろうが無かろうが、パスポートコントロールは厳しかった。
 

 それじゃぁ気をとり直して、列車の待つホームへ出発!!
  300mほど走る。
 バスが止まる???
「イギリス側のパスポートコントロールです。皆さん降りてください。」\(◎o◎)/!
 

 パスポートチェックが終わると4時過ぎ。ここでひとり乗客が増えた。前を走る2号車に乗っていたおっちゃんだ。
 おっちゃんの話によると荷物検査で持っていた品物が、販売目的の疑いがあるということで、ここでそれを放棄するか、イギリスへ行かないかの選択を迫られたそうだ。そうしているうちに、2号車は無情にも出発して、取り残されたとか。結局おっちゃんは、放棄を選び、この1号車に拾われたということだが、あいにく満席の状態。仕方なく運転席脇の補助席(日本で言うガイド席)に座ることに。
 
 そしてバスは動き出し、今度こそはと思っていると、これまただだっ広い待機用の駐車場のようなところへ停車。次の列車待ちらしい。
 2号車は既に先の列車で、イギリスへ向かったらしく。姿は見えず。我々1台だけ。
 
 待つこと約40分。やっと動き出し、ホームへ。
 既に列車は到着して、大きな銀色の車運車が連なっている。編成途中の大型用の入り口から、バスが進入する。そう、この列車、大型車もそのまま運んでしまうんです。

 すいません。ここまで文章ばっかりで。この下からは、ル・シャトル内部の画像をどうぞ。
 

車運車内は明るい。先端まで行くらしいが。はるか彼方。

やっと、端っこが見えてきた。

到着。右の男性が、置いてけぼりを食らったおっちゃん。

コーチはこんな状態で、ル・シャトルに乗車中。乗客は、そのまま車内に待機。

 5:10過ぎ、静かに列車が動き出したのが振動で伝わってきた。
 しばらくしてトンネルに入ったのがわかる。これは、耳がツーんとしたからだ。

 当然、バスのエンジンは切ってあるので、車内は静かと言いたいところだが、誰かのいびきが車内に響き渡っている。乗り心地はというと、列車が揺れ、さらにコーチもそれにあわせて揺れる。これが、ふわ〜、ふわ〜っていう感じでなんとも気持ちいい。
 
 そうすること30分、列車はトンネルを抜け、イギリス側フォークストンへ到着。列車を降りると、時差の関係で4:52。実質約30分ほどの乗車だ。
 コーチがホームへ降りた際にル・シャトルの機関車を車内から確認したが、残念ながらしっかりとは見ることができなかった。この列車は機関車よりも車運車の方が、大きく、なんともバランスの悪い列車なのだが、そんなのでも鉄道ファンとしてはカメラに収めたかった。残念。
 
 すでにイギリス側の、パスポートチェックは終わっているので、コーチはターミナル内で停車することなく、M20道路へ。イギリスに入ったので、日本と同じ左側車線を走りロンドンを目指す。


そして、まだ夜が明けきらない6:25、ロンドン・ビクトリアのコーチ・ステーションに到着した。
この旅行が、イギリス1年間留学の締めとなった。
 この日は、フラットの大家さんにお願いして、1日だけ使ってた部屋で休憩。お昼から時間があったので、近所の映画館へ。映画は「パイレーツ・オブ・カリビアン」。あまり期待せずに行ったら、意外と面白かった。けど、映画館はほぼ貸しきり状態。この映画館、大丈夫か?
 
 そして夕方、ヒースローから帰国の途へ向かった。荷物が多いので、なんとここで初めてロンドンタクシーというものに乗った。
 なかなかタクシーがつかまらず、やっと捕まえたタクシー。運ちゃんは、もう帰宅するから途中までならいいよと言われて乗ったのだが、乗り換えのタクシーまで探してくれて、ここまでの運賃は要らないよと、そのまま去っていった。いやぁ〜、イギリスに来てここまで感動したのは初めてだぁ〜。最後なのに…
 その後、広いヒースロー空港のどのターミナルに行けば良いのか調べ忘れるという大ボケをやってしまったのだが、近くにいた係員何人かに聞いても、「わからない」。調べてもくれない。やっぱりこれがイギリスかぁ!!

 無事に飛行機乗れました。
 
ベルサイユへ
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