E/Mブックスシリーズ3

『ウディ・アレン』

監修:樋口泰人、都筑はじめ
編集:遠山純生
企画・製作:酒井陽郎

発売:エスクァイア・マガジン・ジャパン
1998年7月10日第1刷発行
定価:2000円(税抜)


『アニー・ホール』『ハンナとその姉妹』『ギター弾きの恋』などの数々の作品で今やアメリカ映画界のトップ監督/俳優であるウディ・アレンの映画、小説、戯曲、スタンダップコミックなどのすべてを満載した、日本におけるアレン研究書の決定版。映画デビュー作『何かいいことないか子猫チャン』から99年の『アンツ』まで、すべての監督&出演作品を、詳細な解説やスタッフ/キャストのデータ付きで紹介しているほか、映画の製作秘話やカットされた幻のシーンなど、本邦初公開の内容が満載されている。本人やスタッフのインタビューもあり、巻末にはウディ関連の書籍やサントラ・音楽の一覧もつくなど、アレン・ファン必携の書。

都筑の担当部分は、冒頭のアレンの紹介、初期の作品を中心とした解説、スタンダップ・コミックの解説、戯曲の解説、関連書籍やサントラ・音楽の解説(サントラ・音楽は梅園房良氏との共著)、各作品の一口メモや幻のシーンなど。スタンダップ・コミックは映画デビュー前のアレンの原型ともいえる漫談ギャグを紹介しているほか、関連書籍も自身の膨大な図書コレクションから多くの未邦訳資料を解説している。参考書籍や脚本などの貴重な資料をもとに執筆された、映画の舞台裏エピソードやカットされた幻のシーンなども貴重。特に脚本の途中稿に基づく『SEXのすべて』の未製作エピソードの内容は本国アメリカでもほとんど知られておらず、非常に貴重な内容。

編集はE/Mブックスシリーズの育ての親である遠山純生氏(当時カルチュア・パブリシャーズ)があたり、執筆は都筑のほかに、樋口泰人氏、遠山氏、小川芳正氏、石橋今日美氏などで、スタッフ・キャストの詳細なデータは梅園氏が担当した。


初期画面に戻る

ホームページへの感想、ご質問はこちらへどうぞ

2001年7月20日改訂