北陸新幹線車両について

酢谷琢磨

(注)詳細は平成21年11月19日(木)発行北陸中日新聞発言欄を参照下さい。

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 九州新幹線車両の内装に金沢金箔が使われた件で、賛否両論があり、しかも「北陸新幹線車両に伝統工芸品のショールームとしての機能 を持たせよ」との提言が出るなどかまびすしい。私は、北陸新幹線車両には伝統工芸品としての金箔は相応しく無いと思う。その理由は、 民主党に政権交代した時期であり、予算の無駄を徹底的に省くとのマニフェスト履行時に豪華絢爛新幹線車両は予算の無駄使いであり、 後続の北陸新幹線福井・敦賀延伸等に影響が出ることは必定であり、自粛しなければならない。又、「伝統工芸品のショールーム」も筋 違いと考える。新幹線車両が産業展示館になってはお粗末。北陸新幹線車両は、千利休の侘茶の精神「簡素静寂」をコンセプトとして設 計すべきである。さりげなく、しかも部分的に伝統工芸品を使用した北陸新幹線車両が望ましい。秀吉の黄金の茶室は九州新幹線車両に 譲った方が善さそうだ。
Last updated on Nov. 19, 2009.
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