おたまじゃくしが空から降ってきた「鳥の巣」説

酢谷琢磨

(注)詳細は平成21年6月14日(日)発行北國新聞地鳴り欄を参照下さい。

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 石川県白山市、七尾市におたまじゃくし、更に小魚が降ってきたとかまびすしい限りである。この原因は、動物学者によれば鳥の所為ではない。何故ならば一度に百尾(この数の正確さには疑問 もある)のおたまじゃくしを鳥が銜え、しかも落とすことは考えられない。又、気象学者は、竜巻は当日発生していない。もし発生していても竜巻によって水中に生息する百尾のおたまじゃくし を一度に空中高く舞い上がらせることは有り得ないとのこと。これ等の指摘は当を得ている。それでは真相は何か?私は「鳥の巣」が原因と考える。鳥の種類(さぎ等であろうか)は正確には分 からないが、鳥の巣に備蓄された、もしくは親鳥が吐き出した瞬間大量の多少干からびた、又は新鮮なおたまじゃくしが強風に煽られ駐車場に落下したと思われるのである。小魚のケースも同じ であろう。落下日時の風向きを調べ、おたまじゃくし、および小魚の落下場所の風上の方向の高木等を調査すれば鳥の巣が確認できる筈である。
Last updated on Jun. 14, 2009.
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