ひだまり

 
 
 

ぽかぽか

今日は五月晴れ
ぽかぽか、ぽかぽか
今日は朝から先生んち

「おや、フェイ。こんなところで昼寝なんかしていると風邪ひきますよ」

「平気だよ」

「春とはいえまだ、少し風が冷たいんですから」

「ううん、だって先生の匂いがいっぱいする布団だもん。
その上ならちっとも、寒くないもん。ほら、お布団だって、ぽかぽかだよ」
 

ぽかぽか、おっきなお日様の光を浴びて、先生のぬくもりに包まれて
とっても幸せだよ
 

「ねぇ、先生」

「はい」

「ぎゅうー、して?」

「くすくす、フェイはまだまだ子供ですね」

「もぅ、子供扱いしないでよ」

「そんな甘えん坊さんが子供じゃないわけないでしょう」

「もぅっ!」
 

「じゃぁ、先生」

「はい?」

「……俺のこと。俺のこと好き?」

「ええ、好きですよ」

「誰よりも?」

「ええ」

「ホントに?」

「ええ」

「嘘!」

「なぜ、そう思うのですか?」

「だって…。それじゃ先生は、ユイさんやミドリのことは嫌いなの?」

「二人とも私にとって、掛けがえのない存在ですよ。
でも、貴方も私にとって、彼女たち同様比べ物にならないくらい大切な存在なのですから」
 
 

「信じてもいいのかな?」

「ええ、もちろんですよ。フェイ」

にこっ

「うん!信じるよ。先生」
 

「んーー、それじゃー。俺のどこが好き?」

「ここですか?」

にっこり

「先生のえっち!」

「おやおや、フェイは嫌いですか?」

「そういう問題じゃなくて…」

「はいはい」

クスクス

「どこが好き?」

「んー、やはりここでしょうか」

もぅ!

「先生のブァカぁ!!」

「くすくす、どこかなんて聞くからつい」

「もー、いいや。先生ちっともまじめに答えてくれないんだもん」

「そんなつもりではなかったンですがね」



「それにしても今日はとても暖かいですねー。こんな日はやっぱり昼寝に限るんでしょうか」
 

……
 

すーすー すーすー

「おや、眠ってしまいましたか」

むにゃ、せんせ…ぃ

「はいはい。寝言ですよね」

ぅ、ぅ…ん

「クスクス」

「おやおや、おなかなんか出してまだまだフェイは子供ですね
お布団をかけてあげましょうかね…」
 

ふぁああっ…

「なんだか私も眠くなってきました。
ええ、いい気持ちです。瞼が徐々に重たくなってき……」

うとうと、うとうと
 

うとうと……
 
 

お日様、ひだまり、ふかふかのおふとん

大好きな先生のひざの上

見る夢も、願う夢も、叶う夢も
ひだまりの中

覚めぬ夢であるように

これが現であるように
 

ひだまりの中のふたり



 
 
 


えへへ、まきむら様のHP『ぷらちな』の
カウンタ5555をふんでリクエストしました
ころもがえな日溜まりなシタフェイでございますですよ。
かわいいねぇ…。しあわせだなねぇ…
本編が過酷だもんだから幸せな二人は
ほんといいなぁとか思いますですよ〜

まきむら様ありがとうございます〜。
またよろしく(鬼)

(2002.5.13 ほむら)