「パルマン隊長！アリアの斜め前方にいのししが！」
「仮にも確保をせねばなら無い人物に目の前で怪我をさせるわけにはいかない先に回って討ち取れ」
「はい！」
「パルマン隊長！！あるまじろんです！」
「いちいち聞くまでもない。  副隊長、何人か連れて先回りして露払いを…。臨機応変に指示をだせ…」
「わかりました隊長」
 

「  副隊長あるまじろんです?」
「殺しとけ」
「はい」
「あ、今度はアリアに商人と思しき人が近づいてきました！」
「おいはらえ！近づけるなよ！」
「はい！」

「………前の奴等何をやっているんだ？」
「…前に伝令。たのむから民間人を傷つけるな…と」
「はぁ…」

「やだねーうちの隊長も奥手でさ」
「あーゆーひとだもん」
「さーパルマン隊長のために一肌脱ぐぜ！アリア殿には虫一匹ちかよせるなよ」
「おーーー！！」

へんな盛り上がりをみせるパルマン隊の明日はどっちだ？

「と、とにかく人里にいると危ない…人のいない湿地帯に退避ーー！！」

「平和だなって思うんですよ…」
「ラテル…」
「街は栄え街道は人通りも多く静かで暖かい夕暮れ」
「………」
「そして奇麗な湖畔の夕暮れに隊長と二人っきり……」
「………ん？」
「今がずっと続くといいですね…隊長（はぁと）」
ざわっ………
「おや？どうかしました（にっこり）？隊長」
「……いや……（大汗）」
当然そうだなとはいえないパルマン隊長だった…（涙）。