Misty Blue ベース syamadaの"Mellow Gift"裏解説





1. Driving Boy
   Lyrics: EMIKO / Music: Misty Blue

2. Candy Shower
   Lyrics: EMIKO / Music: Misty Blue

3. Rainy Memory
   Lyrics: EMIKO / Music: Misty Blue

4. Purple Twilight
   Lyrics: EMIKO & Yuno / Music: Misty Blue

5. Honesty
   Lyrics: EMIKO / Music: Misty Blue
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アルバム解説
一日の終わりが始まる時間に流れる刹那の贈り物。ミスティブルー15周年記念アルバム。


70-80年代の香りのするオリジナル・ポップスを制作して、バンド・時にはユニットにて阪神間で活動中のMisty Blueが、結成15周年を記念して本格的にマルチトラックレコーディングを行ったニューアルバム"Mellow Gift"。

最近のライブでよく演奏するお気に入りの4曲「Driving Boy」「Rainy Memory」「Purple Twilight」「Honesty」はもちろん、特にこのアルバムのために制作した新曲「Candy Shower」は必聴! ミキシング、マスタリング、ジャケットデザインも私達の理想を追求しこだわり抜きました。

あなたへのメロウな贈り物。大人のポップスをいつもあなたのそばに。ぜひ聴いていただきたい一枚です。

1. Driving Boy 制作当時の曲構想イメージ「年下の可愛い男の子とドライブデートする気分で書いた作品。いつまでもトキメキを失いたくないよね」by EMIKOさん

ここ最近のライブではオープニング曲になることが多い、Misty Blue初期の2001-2002年頃に制作されたカワイくて軽快なポップン・ロール。

ボストン好きの一部メンバーのたくらみにより(笑)、初期バージョンより各パートをハードに演奏しつつテンポを少し早くしたことで、爽快感・ハジケ感がより増したかと思います。

ギターはなんと5トラックほど使用して、エレキにアコギにクリーンにオーバードライブにとゴージャスにやっています。

サビのコーラスはなかなか爽やかに仕上がりました。最初はAh〜♪ばかりでやったものの何だかクドい(笑)。 すると別のインスピレーションが天から降ってきて・・・「The Beatles - You Want See Me」のジョン&ジョージの2声コーラスのようにla la la〜♪ですよ!  そのせいかベースもホフナーっぽく聴こえるのは私だけ?

オルガンは「KORG Combo Organ BX-3」音色、ピアノの8分連打パートは「KORG Music Workstation M1」Piano音色で別録り!というこだわりも。

ミキシング&マスタリングでは「The Feeling - Love It When You Call」あたりの元気いっぱいでクリアな処理を意識しました。
2. Candy Shower このアルバムのために制作したシンフォニック・バラードな新曲。2014年11月のスタジオリハからアレンジを始めて録音間際まで練りに練り上げました。

syamada(Ba&Cho)は演っていて「Boston - A Man I'll Never Be」や「オフコース - 愛をとめないで」が頭の中を流れていますが、バンマスのKUDOさん(Gt)は「Psychedelix - Green Light」だとか。 これだから面白い!

EMIKOさん(Vo)からは「八神純子 - ポーラー・スター」のようなキラキラ感が欲しいということで、当初は「E.L.O. - Shine A Little Love」のような流星SEやレゾナンスバリバリのパッドで演ったりしたもののしっくり来ず、試行錯誤の末にAメロやサビにキラキラパッドなフレーズを入れることでなんとか要望に応えられたかと。

最後のサビ直前のキメ間奏はslabさん(Dr)の瞬間ヒラメキ。お世話になったレコーディングスタジオ「Studio 246」オーナー・円広志さんに敬意を表して。飛んで飛んで〜♪(笑)

tetsuさん(Key)が奏でるストリングスは、高・中・低音域別録り3トラック使用の本格アレンジにつき、もう鳥肌ものです。

この曲が一番リズムキープに苦労しました。クリックに合わせるためリズムが突然遅くなる・・・レコーディングあるある!ご愛嬌ということで。

とても苦労して録ったサビの3声コーラスは不協和音容疑をかけられてあえなくボツに。。。

ミキシング&マスタリングはリバーブ処理バリバリの「チューリップ - 抱きあって」をそこはかとなく意識しました。 最初はKUDOさんのギターソロがピンクフロイドのデヴィッド・ギルモアのようでほくそ笑んでいたものの、今は21世紀、そこまで極端にはできず自制しました。(笑)
3. Rainy Memory 制作当時の曲構想イメージ「ある空港のラウンジが気に入っていて、そこでイメージが湧いたもの。この曲は個人的に特に気に入ってます」by EMIKOさん
ある空港とは宮崎空港らしい。。。

Misty Blue初期の2003-2004年頃に制作された情緒たっぷりな佳作。アコースティックバージョンでも演ることが多く、本当にメンバー全員が気に入っています。

レコーディング前に制作したプリプロ版では、エレピのステレオトレモロやドラムのタムロール・ハイハット16分刻みがあったりと色々と凝ったかたちにしたものの、最終的には極シンプルにリアレンジしました。 とにかく淡々としっとりと時や雨や曲が流れるように。。。

シンセリードは制作当時はクリスタル・ボイスパッド系でしたが、ここ最近は矩形波を加えて暖かみ・重厚感・透明感を増すようにマニピュレートしています。

Bメロで左右から聴こえるギターのアップ・ダウンストロークには、ディレイを中心としたKUDOさんこだわりのエフェクト処理を。 雨粒が落ちていく情景が目の前に浮かんできます。

ボーカルはなんとエフェクト処理ではない2トラックを使用した本物のダブルボーカル! エンジニアの牧野さんのアイディアと匠の技でしっとりと仕上がりました。 コーラスも3声で爽やかにリッチにリードボーカルを包み込みます。

ミキシング&マスタリングは「Eagles - I Can't Tell You Why」を意識して、デッドでシンプル・ウォームな部屋の中でまったりとリラックスしているような仕上がりを目指しました。
4. Purple Twilight 制作当時のエピソード「2005年9月頃に祐乃さんの掲示板に私の写真を貼り付けたら詩を綴ってくださいました。 こんなプレゼントは初めてだったので、とても感激してしまいました。そのときの感動をメロディにしました」by EMIKOさん

私達のライブを観た方から「一番 Misty Blueらしい」とコメントいただくことが多い、Misty Blue初・中期の2005-2006年頃に制作された代表曲の一つ。

この曲では、syamada(Ba&Cho)は演っていて「Todd Rundgren - Just One Victory」が頭の中を流れていますが、バンマスのKUDOさん(Gt)は「Char - All Around Me」のカッティングが流れているとか。(笑)

エレピはセンターではなく左定位、またトレモロでもフェイザーでもコーラスでもなくフランジャーによるエフェクト処理。今どきありえません。(笑) クロスオーバー・メロー万歳!

曲中間のJazzyになるCメロは、まずEMIKOさん(Vo)に情感込めて色っぽく歌ってもらい、次にEMIKOさんがムーディーに踊っている真横でtetsuさん(Key)のピアノ録りを敢行! 仕上げも最初はステレオでしたがslabさん発案によりドラム音量を抑えてモノラル気味にすることでJazz Barの雰囲気が出せたのではないかと思います。

Bメロはソリーナ系ストリングスを入れることも検討しましたが、時間切れで止む無く断念。
コーラスは70-80年代風にあえてモノラルで音量小さく処理しました。

ミキシング&マスタリングは音圧Max、ダイナミックでみずみずしくしっとりとした艶感が出せたかなと。
5. Honesty 制作当時の曲構想イメージ「ずっと私の中にくすぶっていたものが、少しづつだけど、見えてくるようになった。まるで虹がうっすらと見えてくるみたいに・・」by EMIKOさん

Misty Blueのオリジナル曲の中では3番目に新しく、2011-2013年頃に制作されたハードでロックなテイストの曲。

何れはバンドバージョンでこの曲をきちんとレコーディングしたいねと言っていた最中、偶然Webで見つけたオオサカ・ミュージック・グランプリ関連企画レコーディング体験に応募・当選し、2015年3月に大阪市立芸術創造館1曲レコーディング体験を敢行。

M1-M4とは異なるレコーディングスタッフ(ディレクター、エンジニア)、かつマスタリングまで全てお任せのため、M1-M4での私達の指向との違いは歴然。これはこれでダイナミックかつ解像度も良く最高クオリティ!

プリプロする時間もなくぶっつけ本番で臨んだものの、ディレクターの吉川さんの的確な指示でとてもスムーズに録音完了。 一方、レコーディング体験かつ全てお任せであることから、楽器の音色等、私達の思いどおりに出来なかった部分もありましたが、色々な意味で勉強になりました。

ピック弾きのベース音色は、エンジニアの林さんから「もう少し高音域カットしてゴリゴリ取る?そのままにしておく?」と確認があったので、もちろんそのままにしてもらい、ブリブリ・ゴリゴリなクリス・スクワイア気分で。(笑)

オルガンはエンジニアの林さん持ち込み?の「KORG Combo Organ CX-3」(だったかと)を拝借。オルガンを入れてみてビックリ。意図せず「太陽にほえろ!」のメインテーマ曲を彷彿とさせるのは気のせい?

KUDOさんもsyamadaもBメロの音が薄いと認識が一致し、元々なかった白玉3声コーラスを入れることに。これはボツにならなくて良かった。(笑)

マスタリングは本曲を含めて全てエンジニアの牧野さんが担当。M1-M4とM5の最終ミックスダウンのバラつきをエエ塩梅にまとめていただき感謝。

メンバー紹介(銀河英雄伝説編)/使用機材

EMIKO カーテローゼ・フォン・クロイツェル(自由惑星同盟)

audio technica AT4050 (M1-M4)
NEUMANN U87Ai (M5)
KUDO オスカー・フォン・ロイエンタール(銀河帝国)

Paul Reed Smith SE Singlecut (M?)
Fender Stratcaster 3S ??? (M?)
Fender Stratcaster 2H ??? (M2)
Epiphone AJ-220SCE Vintage Sunburst (M1,M3)
Ovation Celebrity CC48-1
Marshall JCM-2000 (M1-M4)
Marshall JCM-2000 TSL122 Combo (M5)
エフェクター???
Blade Classic RH4
Squier Mustang
Epiphone SST Studio
tetsu ジークフリード・キルヒアイス(銀河帝国)

YAMAHA P-90 (M1-M4)
YAMAHA P-200 (M5)
KORG X5D (M4)
KORG CX-3 (M5)
slab ワルター・フォン・シェーンコップ(自由惑星同盟)

Pearl Masters Custom Extra (M1-M4)
Pearl MX Standard Maple Series (M5)
スネア??? (M?)
シンバル??? (M?)
syamada アレックス・キャゼルヌ(自由惑星同盟)

PHOENIX PH-2-5 Custom Flame-Tochi (M1-M4)
TUNE TWB-5 Classic PD (M5)
ALBIT GC-3 (M1-M4)
KORG X5D (M1-M3)
audio technica AT4050 (M1-M4)
NEUMANN U87Ai (M5)



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