○● ゲーム日記帳 ●○
2004年【2】

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11月7日
 『Monochrome』を始めています。
 聞くところによると全体のボリュームは長くないそうなのですけれども、まだ最初の花織をクリアしただけなんです。
 でも、この雰囲気は好きかもー。
 雪降る街という物理的な雰囲気もそうですけど、人の言動などに表される心情なども。
 お互いを大切に思っているのに、あと一歩を踏み込むことを躊躇うかのような。
 怖さと優しさが入り交じったような人間関係が良いのです。

 花織のラストでの選択肢。
 グッドEDに向かう選択肢がちょっと意外でした。
 普通……そっちを選ばせるかっ!と思ってしまったので。
 んでも、それは間違っていると否定したいわけじゃなくて、むしろ逆。
 そうした選択をさせることを是としたことに感嘆してしまったわけです。
 選択をする、選択をした、そのときには花織も大輝も傷ついてしまうのかもしれないけれど、でも、それでも幸せはその先にあったのだと示してくれる……。
 そうした物語が綺麗だと思うのです。

 いや、もう、ヤバイです。
 万人に受けるとは思えないのも確かなんですけど、この作品をわたしは好きだと自信を持って言えるくらいに好きだというか。

 OPテーマの「ANGELIC MAZE」の一節。

ANGELIC MAZE
空は僕たちのものだと
今はわかるよ
嘆く天使の歌う声は
白い廃墟を照らす REGRET

 ――の部分が、もう!
 うろたえてしまうくらいに、物語を惹起させてくるというか。

 いろいろと足りないところはあると思うのですけれど、それでも良作であるとわたしは思います。


10月1日
 『Princess Brave!』をクリアしました〜。
 麻雀ゲームは、他の作業の合間合間で進められるので都合が良かったです。
 とはいっても「麻雀」の部分は、言ってみればクエストのようなもので、それ自体を楽しめるかというと、ちょっと疑問かもです。
 難易度や、麻雀で勝つことでの御褒美など、あまり適当とは思えないのでー。

 でも「麻雀」を主と考えないのであれば、物語は前作『Princess Bride!』を正当に引き継いでいると思うので、作品を好きならOKかな〜……と。
 逆を言えば、そうでない人には楽しめないでしょうね……と。
 わたしはの場合は前者なので、これはこれで、もうOK!

 自分の立場が危うくなって自信喪失する聖なんか、すごく良いと思いますしー。
 葛城と愛生の掛け合いは今回も素晴らしかったですしー。
 お母さんズとか、三人娘とか、前作で登場しながらもキャラ性があまり掘り下げられてなかった人たちも、今回は良く動いてくれますしー。

 もちろんプリンセスゲームのことにも触れてますので、世界を補完する意味でもファンなら買いでしょー!
 麻雀を知らなくても先へ進めますのでご安心を〜。

9月5日
 忘れないうちに記録しておこう……とか言いつつも、半月は過ぎてしまっているわけですけども。
 『家族計画 そしてまた家族計画を』をプレイしました。
 作品のボリュームとか問題あるのかな〜……とも思いましたけど、それでも最後には泣かされてしまったんですけども?
 WEB上では『家計』を好きな人でも、当作品には否定的な人が少なくないようなので、この感涙のポイントというのは『家計』に依存するものではないのかもしれません。
 そう考えると、たんに明莉とシンクロしていただけなのかも。
 彼女が涙を流したところで、わたしも泣いてしまったので。

 あとはー、やっぱり『家計』ファンとしては、「幸せな、夢をみましょうね」はいろいろと考えちゃうですよ。
 もちろん、あのときのふたりが倖せだったからこそ、この作品があるとは思うわけですけども。
 ……まぁ、茉莉スキーだから認められるのかもしれませんね(^_^;)。

 ファンなら全肯定……というスタンスを支持するわたしとしては、もちろんこの作品にも否はなかったです。
 むしろ、この作品内の歴史を考えたとき、これで本当に『家計』が終わったのかなぁ……という寂しさのほうが心に残りました。

 絆本は無駄に豪華という印象が(笑)。
 こちらが本体で、ソフトはおまけだというコメントは、あながち間違いではないと思います。
 そういう意味でも、全肯定ファンは買い!だと思う次第。
 想い出を大事にしたいファンは……(苦笑)。

8月7日
 『Dear My Friends』クリアです。
 プレイ開始当初はどうにも馴染めなくて低評価だったものですけれど、終わってみればなかなか良い作品だと思えるようになりました。
 どうにもプレイしていて引っかかってしまった箇所というのは、テキストの説明と画像の不一致とか、おきざりにされっぱなしの設定とか、作品全体を見渡して見つけだせるアラみたいなものなのでしょうか。

 キャラに与えられた設定の大部分は入りの部分でしか活かされず、またラストで入りで用いられない設定の帳尻会わせをしているようなカンジが――。
 設定って、キャラのインパクトを与えるためだけにあるんじゃないと思うんですけど……。
 もっとも、インパクトは与えられているような気もするので、一概に間違いだと言うわけにもいかず、むしろ気にしているわたしのほうが間違っているのかも。

 テキストで首を傾げてしまったのは、「まさかマンガじゃあるまいし」といった調子の言葉でしょうか。
 決して多いとは言えませんけど、ところどころで使われている文句でもありまして、どうにも「ゲーム」である当作品自身を製作者自らが斜に構えて見つめているように思えてしまって気持ちは良くなかったです。

 あ、それとCMネタはすぐ風化するので、やめたほうがいいと思いました(苦笑)。


 ヒロイン別に見ますと、正ヒロインのハズの麻衣が今一つ馴染めませんでした。
 天涯孤独で施設から引き取られてきて、その後引き取られた先の家の長男と結ばれる……というお話なのですけど。
 これ、なんとなく昔の農村で、お金で嫁を買ってきた話に思えちゃいまして……。
 これ以上どこへも行くアテの無い状況でお世話になっている家族のことを、損得勘定抜きにして愛することってできるものなのかなぁ……と。
 操を捧げることにしても、家から捨てられないためだと受け取ってしまうわけで。
 この辺り、捨てられたくないという感情を作中でも説明して解消しているような雰囲気もありますけれど、そもそもが疑心のある恋心なわけで、どうしてもピュアにはなりきれていなかったように思えます。

 都香はラストが負のベクトルで衝撃的でした。
 なに、それってカンジ。
 彼女の話に限らずですけど、この作品に主人公の両親は不要な存在だったと思います。
 お父さんは『フルーツバスケット』の紫呉か『家族計画』の寛の劣化版のようなものでしたし、お母さんは設定部分を除くと少しも物語に関与してませんし。
 よりにもよって親の口から「いざとなったら助けるつもりだった」とか言われて決着つけられたら、主人公が手のひらで踊らされていたとしか思えないんですけど。
 あのラストまでは悪くなかったようなカンジがしていただけに……(T△T)。

 月夜は、終盤の見せ方かなぁ……。
 わたし的には別れることが哀しいのではなく、見送ること、そして残されることが哀しいんだと思うわけで――。
 あの場合、哀しいのは残される側なのではないかと。
 もちろん本質的にはこのお話が哀しませるお話ではなくて、限られた命を共に歩むことのできる愛おしさというお話なのだと思うわけで、あの決着のつけかたも至極真っ当なものだと思えるのですが。
 切なくて良いお話だと思いますけど、終盤は友情の面でのアプローチがなくなってしまったのが残念でした。

 冴香は、とくに奇をてらったところもなく、すごくシンプルで素敵なお話だったかと思います。
 基本構造は「『隣同士に住む幼なじみ』という安定したポジションの中へ突然入り込んできた異分子(麻衣)にかき乱されて、新たなポジションを見つけださなければいけなくなった話」というものですよね。
 このあたりは都香と同等のものだと思うのですけれど、都香より「幼なじみ」というキーワードが加味してくる分、安定状態の崩壊が効果的だったかなぁ……と思う次第です。
 なんとか心に折り合いつけようとしている冴香ねぇがカワイイです。
 冴香ねぇのお話の中では、麻衣シナリオでわたしが首を傾げていた部分(施設から引き取られた麻衣が、引き取られた先の家の長男に抱いた恋心は本物なのかどうか)が消化されているので、そういう点でも納得できるお話だったのかもしれません。

 小麦は、実母とのからみがもっとあればなぁ……と思いました。
 こういう話にこそ主人公のお母さんが活かされるべきだと思うのですけど……。
 例えば「子どもが生まれてきて嬉しかった?」とか尋ねるシチュエーションとか!
 でもツンデレっぷりは最高なので、キャラとしては生き生きとしてましたね。
 声優さんも頑張ってましたし。
 小麦のせいで、月夜の「毒舌」という設定なんて忘れてしまいそうですよ。

 そんなカンジで、わたし的にキャラ好感度は――

 小麦≧冴香>月夜>>都香>>>麻衣

 ――でしょうか。
 麻衣・都香・月夜のお友達グループよりも、冴香と小麦のサブヒロイン?的な二人のほうが好きですねー。
 とくに大掛かりな仕掛けがあるわけではない物語でしたけれど、ほんのりと切なくて嬉しくなれるお話でした。


 あ、最後にもう一つ。
 何人かのヒロインとは、主人公の家の部屋でHをするわけですけど、これってどうなんでしょう……。
 壁が薄くて、となりの部屋の声が聞こえてしまうんですよね?
 ま、麻衣はどうしてたんでしょうか……?
 ていうか、階下にお父さんお母さんがいるんじゃないんですか?
 いつ部屋に入ってこられるかとドキドキでしたよ(笑)。

7月14日
 相変わらず『巣作りドラゴン』プレイ中です。
 まだブラッドモードの6周目くらいですけど、ドゥエルナEDを迎えてしまいました。
 ナメッドが20LVを越えてくると、ちょっとやそっとじゃ負けませんね。
 それこそ勇者が必殺スキルを使ってこない限り。

 ようやくベビードラを雇用できたかと思ったら、さらに運良くもう1ユニット雇用できました。
 ベビードラ、強いデス!
 あとハラミボディもようやく……なんですけど、不死身スキルを覚えたナメッドのほうが使い勝手が良いかもー。
 とくに突然変異ベトと比べると……。微妙?(苦笑)

 フェイEDももちろん見ました。
 すごく良かった〜。
 物語として、きちんと成立しているところがとても好きです。
 ラストシーン、すごく倖せになれるしーっ!
 辛い思いをしてきたことが報われるのは、見ていて嬉しいですね。

 ドゥエルナEDは、ユメとかフェイとかと比べると、うーん……。
 それでも仲良いことは素晴らしきことなのかな、と。
 ブラッドを尻に敷きながらも、ちゃーんと愛しちゃってる証を立ててるところなんか、むしろカワイイと思えますし。

 最近は戦力も金銭面も余裕ができてきたので、巣作りのほうも楽しめるようになってきました。
 誘導して発電所へ追い込むのが楽しい(笑)。
 まだまだ遊べそうです。

7月10日
 『巣作りドラゴン』を遊んでいるのですけど――。
 いや、もう、めっちゃオモシロイです!(≧▽≦)
 システムが練られているなぁ……というカンジ。
 さすがソフトハウスキャラ様です。

 行動選択とか、全くと言っていいほど負荷を感じないくらいにスムーズに作用しているんですけど?
 考える要素はシミュレーションゲームなだけに沢山あるのですけど、その思考を邪魔しないお手軽感というかサクサク感というか。
 もー、すっごくユーザーフレンドリーですよー。

 この作品の前に遊んでいた『Blaze of Destiny 2』とは違いすぎて(TдT)。

 自分たちの「売り」なトコロをきちんと理解している作品は良いですね。
 それは「売り」を活かすためにはどのような形が効果的なのかを、当然考えられているからなのでしょうけど。

 まだ、ソラEDを迎えたとこなので、まだまだ先は長そうです。
 ソラ、すっごくカワイイ!(≧▽≦)
 やきもちやいたり、甲斐甲斐しいとこなんか、もうっ!
 そしていざってときには、立ち向かう勇気を持っているところが良いですねっ。
 でもって、今はナメッドを育てながら、巣作りを楽しんでます。
 巣作りは楽しいなぁ……。
 まさか店まで開けるとは……。

 OP曲とかは作品をイメージしているとは言い難いんですけど、これって作品じゃなくてメーカー自体をイメージした曲なんじゃなかろうかと思ったりして。
 「ソフトハウスキャラ」というメーカーに持つイメージって、この曲みたいなカンジなんですけど、わたしは。
 いやはや、面白いメーカーさんです(^_^;)。


 あと最近では『魔界天使ジブリール』も遊んでました。
 なんというか、ちゃんと作られてたお話だったなぁ……という印象、かな。
 OPムービーは、やっぱり好きー。
 変身シーンとか、そのあとの口上とか、悪魔との戦いにおける展開とか、「正義の変身ヒロイン」としてちゃんと意識して作られていたと思います。
 これといって奇をてらった印象もなく、極めて真っ当に、そして丁寧に作られている良作だと思います。