ズブさんの
アイデア天体
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さよならWINDOWS3.1

職場でのパソコンの話。私のいる課は課長も入れて3人である。今、うちの課にパソコンが4台ある。IT化に伴い、つい最近配布されたノートパソコンが2台、以前からあるWINDOWS98が動くノートパソコンが1台、さらに前からあるWINDOWS3.1が入っているNECの98ノートが1台の計4台である。

WINDOWS3.1のパソコンは課長が使っていた。今どきWINDOWS3.1はもう使わなくていいだろうと思うのだが、課長はそうではない。
  「新しいやつは使い方が分かりませんから」
と言ってWINDOWS95以降のOSを使おうとしない。そのため、周りが一太郎10などを使っているのに、課長だけ一太郎6.3のままなのである。課長に渡すフロッピーだけ、バージョンを落とした形式で保存しなくてはならない。人事異動があったら次に来た人が驚くに違いない。それに、人事異動があった場合、課長自身が異動した先でWINDOWS3.1が動いているとはとても思えない。うちの課のパソコン状況を考えて、担当者も、せっかくWINDOWS98以上が動くパソコンが3台になるようにしてくれたのに、使わないのである。

分かる人には分かるだろうが、WINDOWS3.1はMS-DOS上で動いている。DOS上から、WINDOWS3.1を立ち上げるコマンドを入力してWINDOWS3.1を始める訳である。けれど、パソコンを立ち上げてDOSが起動した時、AUTOEXEC.BATファイルが実行されるので、AUTOEXEC.BATにWINDOWS3.1を起動するコマンドを記述しておけば、「パソコンのスイッチを入れるとWINDOWS3.1が立ち上がる」ように出来る訳である。実は課長のパソコンもそうなっている。

そこで私は次のような細工をした。このAUOEXEC.BATファイルを書き換え、パソコンのスイッチを入れると、
  「エラーが発生しました。正常に起動できません。」
というメッセージが出て、WINDOWS3.1は立ち上がらないようにしておいたのである。もちろん、DOSコマンドを打っていけば、WINDOWS3.1は立ち上がる。でも私のいる事務室の中でDOSコマンドを打てる人はほとんどいないであろう。私だってほとんど知らないのである。

細工をして2日後、課長がパソコンを使おうとした。予定通り、WINDOWS3.1は立ち上がらず、偽のエラーメッセージが出た。課長は私に相談してきたが、私は、「よく分かりません。もうだめなんじゃないですか?」と言った。周りの人は私が細工したことを知らないが、
  「いいかげん新しいのを使いましょうよ。」
  「再インストールしたくても、フロッピーはどっか行っちゃいましたよ。」
  「あきらめたらどうだ。」
と声があがり、課長もしぶしぶ新しいパソコンを使い始めた。課長はやり始めれば結構出来るのである。単に逃げていただけなのだ。ちょっと意地悪かとも思ったが、あきらめさせないと、新しいのに手を付けないだろうと思ったので細工した。作戦成功であった。

2001.12.19