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秋分の日は9月何日?

この文章は、「まがたま88号」(2013年7月発行)に書いた記事をもとに、書き直したものです。「またがま」とは、私が所属する天文同好会、さいたま☆天文同好会(旧SPGAS)の会報です。

9月22日が秋分の日?

今年2016年の「秋分の日」は9月22日です。昨年2015年の「秋分の日」は9月23日でした。昨年に限らず、多くの年では9月23日が「秋分の日」です。しかし2012年は、今年と同じく「秋分の日」が9月22日でした。

カレンダーを見て、「『秋分の日』は9月23日じゃないの?」と思った人もいるのではないでしょうか。実際、私は2012年に「あれっ?、『秋分の日』は9月23日以外になることもあるの?」と思いました。

今回、2回目の「9月22日の『秋分の日』」を迎えるに当たり、以前調べたことを書き直してまとめたいと思います。

長い間、秋分の日は毎年9月23日だった

調べてみると、1980年から2011年までの間、「秋分の日」はずっと9月23日でした。実に32年間の長期にわたり、秋分の日は毎年変わらず9月23日だったのです。ところが、2012年になると、突然「秋分の日」が9月22日になってしまったのです。

そもそも秋分の日とは?

日常生活では「秋分の日」という祝日を意識することが多いと思いますが、実は『秋分』という瞬間があります。「秋分」は太陽が『秋分点』という場所を通過する瞬間です。太陽は星座の間を動いていき、一年で一周して元の星座に戻ってきます。この動いていく道筋の中に、秋分点という場所があるのです。そして、「秋分」という瞬間が属する日が「秋分の日」なのです。

例えば2016年の秋分は、国立天文台のホームページで調べると、9月22日23時21分 であると分かります。

「秋分」がずれる理由

それでは、なぜ「秋分の日」が9月22日になったり9月23日になったりするのでしょうか。また、長らく「秋分の日」は毎年9月23日だったのに、なぜ2012年以降、9月22日になる年が出てきたのでしょうか。それは、「秋分」のずれ方によるのです。

下のグラフは、天文ソフトで秋分の時刻を調べ、1885年から2115年までをグラフにしたものです。横軸が年、縦軸がその年の秋分の日時を表しています。天文ソフトで調べた時刻がどこまで正確なものか分かりませんが、ずれ方の傾向はよく分かるでしょう。

秋分のずれ方のグラフ

グラフを見ると、基本的には、秋分の時刻は毎年少しずつ遅くなり、4年に一度大きく早くなるというずれ方をしていることが分かります。

すごく簡単に説明してみましょう。地球が自転して一回転するのが1日、地球が太陽の周りを一周するのが1年です。しかし地球は、365日では太陽の周りを一周できません。365日と「6時間弱」が必要なのです。そのため、「秋分」も1年前に比べてちょっと遅くなります。4年に1回うるう年がありますから、この遅れを取り戻せるのですが、実は戻しすぎてしまうのです。地球が太陽の周りを一周するのに必要なのは、365日と「6時間」だからです。この“戻しすぎ” が積み重なって、長い年が過ぎると、だんだん秋分の時刻が早くなっていきます。

秋分の日を見直してみる

このずれを踏まえて、「秋分の日」を見直してみましょう。1979年の「秋分の日」は9月24日でした。しかし翌1980年以降、「秋分」のずれは9月23日の中だけで収まっていました。ところが2012年に、とうとう秋分のずれが9月22日まではみ出してしまったのです。

そして、2044年までの間は、4年に1回(うるう年の年だけ)9月22日が「秋分の日」になります。

もっと長い年月で見ると・・・

さて、4年に1度うるう年を入れ続けていると、少しずつ「戻りすぎ」が積み重なります。そこで、“100で割り切れるが400で割り切れない年は、うるう年にしない”というルールがあります。2000年は100で割り切れますが400でも割り切れるので、うるう年でした。しかし、1990年や2100年はうるう年ではありません。7年間うるう年がないのです。その間、秋分の時刻はどんどん遅くなっていきます。400年に3回、秋分の日の日付が大きく変わっていくタイミングがあるわけです。2098年の秋分の日は9月22日ですが、5年後の2103年は9月24日になります。

まとめ

アップロード:2016.9.11(一部修正 2016.9.17)