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天文とSPRINGその1(まがたま77号より)

この文章は、「まがたま77号」(2010年2月発行)に書いた記事を一部なおしたものです。「またがま」とは、私が所属する天文同好会、さいたま☆天文同好会(旧SPGAS)の会報です。なお、さいたま☆天文同好会のサイト内にある「webまがたま」では、まがたま49号(2000年12月発行)以後の記事の一部が紹介されています。

今回の特集テーマは「Spring」とのこと。Springの意味を辞書で調べてみると、そこには『ばね、ぜんまい、スプリング』とありました。ということで、「天文とばね」について、書いてみようと思います。

ばねは、さまざまな機械で使われています。しかし、望遠鏡などの光学機器ではあまり目立つところに使われている印象がありません。ばねには振動を制御するような役割がありますが、光学機器にはあまり振動する部分がないからでしょう。しかし、ばねといっても“らせん状のばね”以外の形もありますし、実際にはいろいろなところで使われているのだろうと思いますが。

ところで、私が作った工夫写真用の道具の中にもばねを使ったものがあります。それは、遠隔操作でカメラのレリーズを押す装置です。この装置は、地上風景と星空とを立体視できる写真を撮るために作りました。富士山のふもとで、50mくらい離れた2箇所から富士山と星空を撮影します。すると、その2枚の写真を並べて立体視することで、富士山が手前に、星空が遠くに見えるのです。50mくらい離れたところに三脚とカメラをセッティングすることは大したことではないのですが、同時にシャッターを切るのは大変です。(一方を切ってから、走っていって他方を切っても、問題ないかもしれませんが・・・。)ということで、遠隔操作でレリーズを押してシャッターを切り、再び遠隔操作でレリーズを戻すことができる装置を作ったのです。

今から思うと、そもそもレリーズを押すのではなくもっと別の方法もあったのでは?と思うのですが、とにかくこの時はこういう装置を作ったのです。

この装置は、モーターの力でレリーズを押してシャッターを切ります。そしてレリーズを戻すときはモーターを逆回転させます。ところが、モーターの力を直接レリーズに伝えると押し込みすぎて固まってしまい、モーターを逆回転させてもレリーズが戻らなくなってしまいました。そこで間にばねを入れ、ばねを介してレリーズを押すようにしました。すると、期待したとおりの動きをしてくれました。やはり、機械的な動作をする部分ではばねが大いに役立ちます。

アップロード:2010.4.3