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改造扇風機(まがたま71号より)

この文章は、「まがたま71号」(2008年1月発行)に書いた記事を一部なおしたものです。「またがま」とは、私が所属する天文同好会、さいたま☆天文同好会(旧SPGAS)の会報です。なお、さいたま☆天文同好会のサイト内にある「webまがたま」では、まがたま49号(2000年12月発行)以後の記事の一部が紹介されています。

まがたまの今回の特集テーマは「あれをこんなことに使っています」というもの。何を書こうか考えてみると、意外と難しいことに気づきました。今回の特集の王道(?)は「本来の用途とは違う使い方をしているもの」を紹介すること、というイメージを持ちました。ところが、特定の限られた用途に使っている(使った)ものはいろいろとあるのですが、その用途のために作ったものが多いので、「本来の用途とは違う使い方」をしているわけではないのです。

しかし、少し手を加えて本来の用途とは若干違う使い方をしているものがありました。合宿に持って行ったこともありますので、ご覧になった方も多いと思いますが、それは"自動車用のミニ扇風機"です。その扇風機を買ったのは多分5年くらい前のことだったと思います。当時私は自動車通勤をしていました。ある日、職場の帰りにいわゆるホームセンターに寄りました。そこで安売りしている自動車用のミニ扇風機を見つけたのです。これは自動車の12V電源で回るという扇風機で、吸盤でガラスに付けられるようになっていました。自動車にクーラーは付いていますが、夏に帰宅するときなど、車内は猛烈な暑さです。クーラーをつけても、すぐにはなかなか冷えません。そこでなんとなく、「いいかな〜」と思って買ってしまったのです。

ところがこの扇風機、意外と使いませんでした。吸盤の付きが悪かったことや、12Vの電源で回すと勢いがありすぎてうるさかったこと、車中で必要とする時間が非常に短かったことなどが原因です。

むしろ、職場の自分の机の上で回せるような小さな扇風機が欲しいと思いました。そこで電池で回る扇風機に改造することにしたのです。電源が電池ならば、電気代も自分持ちですから、気兼ねなく使えます。電池2個くらいで回るかわいらしい扇風機も見かけますが、それよりはもう少し実用的な風が起こせます。

もともと電源は自動車のシガーソケットから取るようになっていましたが、その電源コードをはずし、代わりに単一電池4個から電源を取るようにしました。本来の電源は12Vですが、電池4個ですから6Vの電圧になります。しかし、これくらいの電圧で回したほうが、比較的静かでそこそこの風が起き、具合が良かったのです。

元々ついていた吸盤の部分 元々はこんな吸盤が付いていた
電源である電池の収納部分 電源は電池4個に変更
カメラねじをあけた金属板を底にはめ込んだ様子 底にはカメラねじ

この改造をしようと思ったとき、いろいろなところに持っていって使えたら便利そうだと思いました。この時点ですでに天文への応用を考えていたのか、記憶は定かではありませんが、とにかくカメラ三脚に乗せられるようにしようと決めたのです。Yさんが作った三脚に乗せて使う丸テーブルの影響もあったと思います。まず、木で電池の収納箱を作りました。そしてこの収納箱の底面に、三脚用のねじを切った真ちゅうの板をはめ込みました。ファン本体は、この電池収納箱の上面に取り付けました。

さてこのミニ扇風機、夏場は自分の部屋で補助冷房として使うことも多いのですが、天文に応用することもあります。 応用の1つとして、シュミカセを使う前に、シュミカセの後ろから風を送って、外気温に馴染ませるのに使っています。シュミカセは筒内気流の影響が大きく、外気に充分馴染ませる必要があるとよく言われます。単に外に置いておくより、風を送ったほうが早く外気に馴染みます。 もう一つの応用として、レンズに夜露が付くのを防ぐために、あるいは付いてしまった夜露を早く取るために使っています。もちろんヒーターやカイロも使いますが、特に風のない夜はこの扇風機を併用することが多々あります。 とにかく、三脚に固定できるという機能は屋外で使う場合にとても便利です。

ミニ扇風機の全体写真 全体

こうして、もともと自動車用だった扇風機は、さまざまなところで使われる"多用途ミニ扇風機"になっています。もっとも、天文に使うときは結局自動車で運んでいるのですが。

アップロード:2008.3.9