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天文と映画(まがたま64号より)

この文章は、「まがたま64号」(2005年9月発行)に書いた記事を一部なおしたものです。「またがま」とは、私が所属する天文同好会、さいたま☆天文同好会(旧SPGAS)の会報です。なお、さいたま☆天文同好会のサイト内にある「webまがたま」では、まがたま49号(2000年12月発行)以後の記事の一部が紹介されています。

“天文に関連のある映画” というより “宇宙に関連のある映画” というものはたくさんあります。最近の話題で言えば、やはり『スターウォーズ』でしょうか。第1作(エピソード4に当たる)は、家族で見にいったらしいのですが、まだ小さかったころで、映画館にも入らなかったのか、あるいは単に覚えていないのか、とにかく映画の内容は覚えていませんでした。ただ、家にゼンマイで歩くR2−D2のおもちゃがあったことは覚えています。

さて、宇宙に関する映画はたくさんありますが、考えてみると色々なパターンがあるなと思いました。宇宙人が出てくるか、出てこないか、出てくるとしたら敵か味方か、あるいは舞台は地球か、宇宙か、などといったことです。例えば『スターウォーズ』は「遠い昔、はるか銀河のかなたで」の話ですから、地球とは全く関係のない世界の物語でしょう。一方、『ディープインパクト』は地球に衝突する彗星から地球を守る話ですから、舞台は地球とその周辺であり、宇宙人は出てきません。また、『E.T.』の場合、宇宙人は登場しますが、物語は地球上での話ばかりです。同じ “宇宙人が登場する地球上のストーリー” であっても、『宇宙戦争』に登場する宇宙人は地球人を攻撃する敵です。

色々な映画を比べてみるとなかなか面白いな、と思いましたが、どれも「天文」という言葉よりも「宇宙」という言葉の方がしっくりくる内容ばかりです。そんな中、なんとなく印象に残っている映画がありました。それは『コンタクト』という映画です。天文学者の女性が主人公で、電波望遠鏡を使って知的生命体からの電波を捉えようとします。SETI計画のようなものでしょうか。そして知的生命体からの電波を捉えることに成功し、その信号を調べたところ宇宙船の設計図ができ、その設計図を元に宇宙船を造って・・・、と物語は進みます。実は、今回この記事を書こうとして調べなおしたところ、「思ったほど『天文』でもなかったかな?」と感じてしまったのですが、とにかく、電波望遠鏡が出てきたり、主人公が天文学者という設定だったりと、「天文」に近い印象がありました。

とりとめのない話になってしまいましたが、もうひとつ私が映画などを見て思うことがあります。それは、「よけいな“あら捜し”をしてはいけない」ということです。まあ、「あら捜し自体」を楽しんでいるのならいいのですが・・・。どうも物理を専攻したせいか、つい「宇宙には空気がないから爆発しても音は聞こえない」「無重力のはずの宇宙船の中で普通に歩いているのはおかしい」「あの程度の推力で飛べるはずがない」「戦闘用のロボットが人間の形をしている必要はない」などなど、よけいなことに気がついてしまいがちです。しかし、そういうことに“ケチをつける”のは、映画を楽しむ上で損だと思うのです。映画は基本的にエンターテイメントです。細かいことを考えるより、その映画の世界を楽しむのが何よりだと思います。これからも、宇宙に関する楽しい映画が登場することを期待しています。

アップロード:2007.3.25