MAINLOGO

Soft Rock
- E -


選択されたCDにスクロールされるまでしばらくお待ちください。
このページから出る場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを使用してください。



ON ON / THE EIGHTH DAY

 1967年発表の彼ら唯一のアルバム。1997年にCD化されてましたが、私が持っているのは2006年に出たばかりの紙ジャケCD。おそらくこのグループは実体が無く、1曲のカバーを除き全曲の作曲とプロデュースに関わっているRONNIE DANTE主導のプロジェクトだったのかもしれません。

 内容は男女混声の王道的ハーモニー・ポップ/ソフト・ロック。有名曲からのフレーズ引用などがありますが、そうでなくとも他で聴いたことがあるような既視感(既聴感か)に襲われます。ジャケットからして、いかにも典型的ですね。それがハーモニーを全面に生かし、ツボを押さえたアレンジの高品質なプロダクションであることの証明なのかもしれません。洗練と言うよりは感傷的な印象もありますが、ともかく、安心して聴くことが出来ます。30分足らずの収録時間が惜しいほどです。(2006/08/27)



ETERNITY CHILDREN ETERNITY CHILDREN

 彼らの1STと2NDアルバムを2イン1化しシングル曲をプラスしたもの。CURT BOETCHER関連物としても知られる。待望の正規盤CD化ですが、ジャケの色褪せ方など海賊盤CDかと思わせます。

 1STの部分は、内省的で繊細なコーラス、独特のエコーと、実にCURT BOETCHER色が濃厚。実際には彼はコーラスアレンジと1曲共作しているだけですが、彼のファンなら間違い無く気に入るでしょう。まるでTHE MILLENNIUMの「BEGIN」にサイケ期BEATLES風味をまぶしたような出来あがり。シングルになった「MRS. BLUEBIRD」を筆頭に、朝もやのなかで露が滴るような印象。

 2NDでは一転、霧が失せてカリフォルニアの晴天が出てきたようにひたすら明るくポップな世界。A面に当たる曲ではミディアムテンポに程よく甘いメロディーが乗っかった落ち着いた曲が続く。しかし、B面ではソウルぽいのもあればファンキーな曲があったり、カレッジフォーク風の曲もあったりとバラけてしまうのが残念。

 1STと2NDで色合いが異なりますが、どちらも瑞々しいメロディーが随所に転がっている傑作だと思います。シングル曲はCURT BOETCHERのペンによる曲もありますが、2NDに印象が近い楽曲が多い。うっとおしいストリングス付きのぬるいAOR風な曲もありやや退屈。(1999/09/05)