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British Rock or Psyche Pop etc...
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THE QUIET EXPLOSION THE QUIET EXPLOSION / THE UGLY'S

 MOVE〜ELOと人脈的につながるバーミンガム出身のグループ。PYEから数枚のシングルを発表し、アルバム発表には至らなかった彼らの未発表曲を含むCOMPLETEと銘打った音源集。

 まずはシングル曲が発表順に収録。デビュー曲「WAKE UP MY MIND」はマージー・ビートとフォーク・ロックの中間のようなマイナー調で純朴な曲。ライナーによるとオーストラリアとニュージーランドではヒットしたそうです。次のシングル「IT'S ALRIGHT」も同路線。

 1966年以降は曲によって路線がブレる。下品な木管?のイントロの「A GOOD IDEA」、そのB面で本盤のタイトルにもなった「QUIET EXPLOSION」とも、オルガンとアクのあるボーカルが印象的。KINKSのカバー「END OF THE SEASON」、「CAN'T RECALL HER NAME」では安キャバレーでイイ気分で歌っているようだ。「AND THE SQUIRE BLEW HIS HORN」はコミカルでマーチ・バンド風。「REAL GOOD GIRL」は一転シリアスになり、最もバンドを感じさせる演奏でサイケでラーガなギター・リフがなかなかカッコいい。力強い「I'VE SEEN THE LIGHT」と、KINKSの「DAVID WATTS」に一瞬似ている「MARY COLINTO」は当時未発表で、途中から参加したメンバーDAVE MORGANの作品。

 未発表曲編は、シングル曲でのストレンジなところやコミカルなところは無く端正。MOVEも取り上げた「HEY GRANDMA」もありますが、他もMOVE風の曲が多いように思えます。LOVEの「SHE COMES IN COLOURS」は原曲にない叙情的なギター・リフとコーラスが良い。(2004/07/19)



UNIT 4+2 UNIT 4+2

 1965年に英1位(米28位)のヒットとなった「CONCRETE AND CLAY」や、RUSS BALLARDが末期に在籍したことでも知られるグループ。1967年にFONTANA移籍した以降の楽曲を集めた、1969年発表のアルバムに、大量のボーナストラックを収めた2007年発表CD。アルバム未収だったFONTANA時代のシングル曲、DECCA時代の1965年のEP収録曲、1966年のシングル曲まで遡って収録されてあるのはお得。

 元は4人組フォーク風コーラスグループにリズムセクション2人が入ったためこのグループ名。FONTANA移籍以降はヒットが出なかったというし、このアルバムもレコード会社から処分品一掃セールスのように出されたとのこと。何よりも1969年にしてこのジャケットはちょっと信じられない。まるで日本のGSかと思うようなセンスです。

 そんなジャケットに象徴されるように、バンドのマス・イメージは前時代的だったのでしょうが、本盤の収録曲は、時期的なものもあり、本サイトとしては気になる曲が多い。出だしからして、MARMALADEも取り上げたBEE GEESの「BUTTERFLY」。MARMALADEのようなフラワーな雰囲気は薄いが、フォーキーなコーラス中心のアレンジ。続く「I WILL」もポップよりながら軽快な佳作。RUSS BALLARDによる「3.30」もストリングスが似合う内省的な曲。「BOBBY TRAP」「I CAN STOP」あたりもお得意のコーラスとバンド演奏が噛み合って好感もてる曲。

 ボーナストラックでは、まず「I WAS ONLY PLAYING GAMES」は不穏に切り込むチェロをはじめとするストリングス類が1967年らしいアレンジで、サイケ・ポップとしては本盤で一番の出来。「FABLES」はめずらしく3拍子の少々ジャジーな佳作。「A PLACE TO GO」もDOORSのようなカラフルなオルガンが印象的。「WOULD YOU BELIEVE WHAT I SAY」も厚めのコーラスとややガレージ風な演奏の組み合わせがなかなかスリリングな曲。「YOU AIN'T GOING NOWHERE」はBYRDSもカバーしたDYLAN作品ですが、MANFRED MANNプロデュース。「MIGHTY QUINN」にあやかろうとしたのでしょうね。(2007/07/01)