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British Rock or Psyche Pop etc...
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WE ARE EVERYTHING YOU SEE WE ARE EVERYTHING YOU SEE / LOCOMOTIVE

 EMI関係サイケ・ポップのコンピ盤常連ともいえるグループ。1970年に発売された(録音は1968年らしい)唯一のアルバムが待望のCD化。インパクトのあるジャケの画質も良好。よく見ると、笑ってる人物の目に小さく人々が映っている。

 コンピ盤に収録されていた「MR.ARMAGEDDON」が、絞り出すようなボーカル、ベースがうねり、オルガンが飛び交ってホーン隊がせめぎ合う、こってりとしたプレ・ハードロック風の曲でした。アルバムではそんな曲が全編で展開されていると思いきや、「MR.ARMAGEDDON」を薄めたような曲もありますが、意外にブラス・ロックなとこも多い。最初にOVERTUREがあるのは、BSTのファーストみたいだし、ジャジーな演奏も時にある。B面にあたる部分ではプログレ的ともいえる同じテーマが3回も出て来てちょっとシアトリカルな箇所もあるが、曲間がつながってないせいか中途半端な組曲風。バラエティ豊かな曲想というよりは絞れ切れていない印象もあるが、全般的にはDICK HECKSTALL-SMITHを含むホーンの音圧と、NORMAN HAINESの独特な声もあって、どんよりとアンダー・グラウンドな雰囲気。

 ボーナストラックではシングル曲が収録されている。意外にもこのアルバム以前のシングルでは、ブルー・ビート=スカ風のシングルを出していたとのこと。「MR.ARMAGEDDON」の一つ前のシングル「RUDI'S IN LOVE」は25位とまあまあなヒット。しかし本盤では「MR.ARMAGEDDON」以降のシングル曲しか収録されていないのが残念。その後のシングル、「I'M NEVER GONNA LET YOU GO」はポップ・ソウル〜R&Bな曲。最後のシングルとなった「ROLL OVER MARY」はいかにもシングル向きな、やや俗っぽくも盛り上がる曲。(2004/02/29)



THE EVERLASTING LOVE AFFAIR THE EVERLASTING LOVE AFFAIR / THE LOVE AFFAIR

 タイトル曲が1968年初頭に全英1位になったことで知られるグループ。その後MOTT THE HOOPLE等で活動するMORGAN FISHERも在籍。事務所がセッティングしたとおぼしきチャート狙いのポップな曲と、彼らの衝動や嗜好と思われる渋めな曲が居心地悪く混在する一枚。

 前者のなかでは「BUILD ON LOVE」のNICKY HOPKINSを思わせるリリカルなピアノが印象的。彼らのオリジナル「COULD I BE DREAMING」もチャーミング。タイトル曲に続くシングルだった「RAINBOW VALLEY」はタイトル曲の露骨な二番煎じ。

 また、カバーもDEEP PURPLEのが有名な「HUSH」、P.P.ARNOLDが歌った「THE FIRST CUT IS THE DEEPEST」やROD STEWARTが後に歌った「HANDBAGS AND GLADRAGS」など結構渋い選曲です。オリジナルの「THE TREE」も、いけないタバコの煙がたなびいてきそうなイイ雰囲気。アルバム発表時にはメンバーは全員10代で、平均はなんと17歳だったそうですが、年齢のわりにボーカルはファンキーな声です。裏ジャケの写真も渋い。(2001/04/15)



FORMS & FEELINGS FORMS & FEELINGS/LOVE SCULPTURE

 DAVE EDMUNDSが在籍していたことで知られるグループ。

 サイケというにはカラフルさに欠け、ハードロックというにはブルース色が薄い。プログレというには構築美やテクニックが無く勢いだけでやっている。それよりはジャケットの質感やクラシックの有名曲をインストにするとこなど、まさにアートロック/ニューロックの雰囲気。今では誰も使わない(使いたがらない)いにしえのテクニカルタームを想起させます。

 「IN THE LAND OF THE FEW」はちょっと湿っぽいけどギターリフもメロディーもカッコイイ名曲。「SABRE DANCE」も痛快なインスト。この2曲のシングルバージョンはコンピレーション盤によく収められてます。SEE FOR MILESから出てた「THE GREAT BRITISH PSYCHEDELIC TRIP VOL.3」など。ただし、ここで聴けるアルバムバージョンはそれに比べると冗長。CHUCK BERRYのこれまた痛快なカバーを除けば、他の曲も長尺で生硬な楽曲が多い。若かった彼らのセルフプロデュースだからしょうがないかもしれません。

 DAVE EDMUNDSのギターは弾きまくっているが、そんなに粘着質ではない。ノリ一発なとこは彼のその後の方向を伺わせます。(1999/07/18)